木村忠啓の大江戸百花繚乱

スポーツ時代小説を中心に書いている木村忠啓のブログです。

雑感

2013年06月19日 | 日常雑感
大学生の頃、イカ天という番組があった。
「イカすバンド天国」という番組で、アマチュアバンドがプロになる登竜門だった。
出身者で今でも第一線にいるバンドとしては、BIGINがいる。
あの頃は都内にも数多くのライブハウスがあり、一回でも出演した経験にあるバンドは「セミプロ」と名乗っていた。
そして、口あるごとには「音楽でメシを食う」「夢は武道館」「完全プロ志向」という言葉を並べていた。
今で言うクラブ、昔のディスコの二次会に行くと、男のほとんどがバンドをやっており、チケット即売会と化していた。
その中には、後日、実際にプロになった者もいた。
しかし、今ではプロとして残っている者はいない。
一方では武道館にも行き、今も活動している者もいる。
後者は、飲み会でぐだぐだと夢を語っていなかった人たちである。
彼らは、飲み会で夢を語るよりも、その間、練習をしたり、演奏に工夫を加えていた。
ストイックだったのではないと思う。
単にだらだらと飲んでいる暇があったら、練習をしたかったのだと思う。
たまに飲み会に行ってもプロ志向などという話題は自らはしなかった。
飲みに行く時間を惜しんで練習をした、と言う点がポイントではなく、「プロになる」ということを飲み屋での話題にするのを恥じたというところだと思う。
女の子にもてたくて、バンドを志した者も多かったし、ナンパの手段として、セミプロという名称を使う人間も多かった。
その類の人間は、女の子にもてたところで、プロになる目的が半ば達成され、モチベーションが落ちてしまった。
プロを目指した動機なんて、どうでもいいことなのだが、目的と手段がごっちゃになったということだ。
アマチュアとプロの差というのは、天と地ほどもあるのかというと、そんなことはなくて、ほんの紙一重の場合が多い。
本当は、プロとセミプロなんて言葉もなくて、「食べていける人」と「その他の人」しかない。
今、自分もそうとう煮詰まっているけど、ブログでぐだぐだ書いている暇はないのかも知れない。
とにかく、頑張るのみだ。

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