木村忠啓の大江戸百花繚乱

スポーツ時代小説を中心に書いている木村忠啓のブログです。

オバメタル・ライジング

2010年01月13日 | ロックマニア
またまた凄いバンドを見つけた。

実は年末にこのバンドを見つけていた。
2009年は、映画「アンビル!」との出会いが私の音楽上での一番の事件だと思っていたが、このバンドとの偶然の存在を知ったのはアンビルの映画以上にインパクトがあった。

そのバンド名は、「オバメタル・ライジング」。
名前だけから想像すると、際物っぽい気がするが、演奏は際物ならぬ、際立っている。
メンバーは雷神(dr.vo)、水神(b)、風神(g)の女性スリーピースバンド。バンド名通り妙齢のレディスであるが、オリジナリティあふれるヘビイ・メタルバンドである。
歌詞が「炎のエコロジー」とか「カラオケに行こうよ」などの曲名からも想起されるように、生活感あふれるものであるし、バンド名から、「おばさんがメタルをやっている」と妙なところで話題になってしまったようであるが、変な話である。
バンドとしては「おばさん」をコンセプトに打ち出しているが、誰も好きでおばさん、おじさんになった訳ではない。
自然の法則に逆らえず、おばさん、おじさんに「なってしまった」のである。
サミュエルソンの詩にあるように「青春とは人生のある時期をいうのではなく心の様相をいうのだ」などと言っても、経時変化で容貌も体力も衰えて来る。
その中で、愛だ、恋だなどということをテーマにして歌っていけるのは、小田和正くらいであろう。
その年代でしか出来ないテーマがあるだろうし、オバメタル・ライジングのコンセプトは正しいと思う。
ボーカルの雷神さんの名前も英語表記では、「GOD OF THUNDER」。
日本語で声に出して何回も言ってみると、「ゴッド オブ サンダー」、「オブ サンダー」、「オバサンダー」と変化してくる。
見事なウイットである。

オバメタル・ライジングの歌詞について、どうのこうの言う人もいるようだが、もともと、海外、日本を問わず、メタルの歌詞はひどいものだった。それがいいと言っている訳ではないが、リスナー自体が歌詞の内容よりも、一部にかっこいいフレーズがあれば、それで満足と考えていたように思う。
日本で一番成功したと言われるラウドネスだって、意味不明の歌詞ばかりだった。
意味不明な歌詞をポエティックと捉えるのを否定はしないけれど、詩的な意味を持たそうと作詞しているロッカーはむしろ少数派だったのではないだろうか。
たとえば、オジー・オズボーンだって悪魔を信じ肯定してた訳ではない。
オバメタル・ライジングが「炎のエコロジー」で分別収集を歌っていても、彼女らがエコロジー教の宣教師たちと思うのは間違いである。

なんだか、自分自身すごく熱く語ってしまっているが、何を言いたいかというと、オバメタル・ライジングは、興味本位で報道された経緯があるらしい。
「多数」と違う「少数」が日本ではニュースになる。そのニュースによって、報道された側にどのような影響があるかなどとまるで考えないで報道するマスコミの姿勢はひどいし、無責任なことを言う人々の雑音にも負けないで欲しいと思うからだ。

年を越えて、今日、CDアルバムを入手。
画像のあるYOUTUBEもいいが、ヘッドフォンで聴く大音量のCDも更にいい!
オバメタル・ライジングはヘビイ・メタルする心を持ち続けているバンドである。
これを読んだ方がメタル好きであれば、ぜひ、CDを入手して、あなたの耳で聞いて、判断して欲しいと思わせるバンドである。


ゴッド・オブ・サンダー

オバメタル・ライジング ブログ



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