木村忠啓の大江戸百花繚乱

スポーツ時代小説を中心に書いている木村忠啓のブログです。

植松努氏の講演録

2013年06月08日 | 日常雑感
北海道赤平市に株式会社植松電気という会社がある。
従業員17人、資本金1000万円の作業用大型マグネット機器を製造する会社である。
これだけ聞くと、ごく普通の会社のように思うだろうが、この会社は「普通」ではない。
ロケットを開発しているのである。
専務取締役植松努氏は昭和41年生まれ。
神童だった訳でもなく、東大出身でもない。
家が大企業を経営していたわけでもない。
それがなぜNASAに一目置かれるようなロケット開発を行う会社を作れたのか?
ここに講演会の記録がある。
「『夢』は僕らのロケットエンジン」と題されて、本とDVDがセットになっている。
その中にとても感銘を受けた部分があったので、少し長い引用になるが書き抜いてみたい。

僕は中学生の頃、ロケットの仕事がしたいなあと思ったのですが、周り中の大人から「できるわけがない」と言われます。でも僕は気がついたら名古屋で、飛行機やロケットをつくる仕事をしていました。そこを辞めて北海道に帰り、家事手伝いからスタートして、自分で株式会社を興し、10年経って、今またようやく飛行機、ロケットの仕事を始めました。すると今度は、「そんなもので食えるわけがない」とアドバイスをしてくれる人がいます。
大きなお世話だと思っています。できそうなことが夢なのでしょうか。必ずできる夢ってあるのでしょうか。必ずできてしまう夢って、夢なのでしょうか。そして、「食える」っていったいどういうことなのでしょうか。給料いくらとだと「食える夢」で、給料いくらだと「食えない夢」なのでしょうか。「食える」っていったい何なのだろうと僕は思っています。
そもそもなぜ、お金が必要になるのでしょうか。これをよく考えてほしいと思います。お金が必要なのは支払うためです。そして、将来の不安を解消するためです。この2つのために支出というものが存在しています。
でも、支払うためや不安を解消するために、お金を求めることが夢なのでしょうか。それは、ちょっと間違っているんじゃないかな、と思っています。


また、別のところでは、

やったことがないことは、試しにやってみると必ず失敗するということです。
これは間違いないですね。でも、失敗をデータにして、改良して再挑戦すれば、どんなことも必ず成功する。


わくわくするような言葉だ。
会社のHPの求人のところでは、喫煙者、ピアス、茶髪、左利きを不可としていて、下記のような理由を上げている。

喫煙や、ピアス、茶髪などを「かっこう良い」という価値感で行っている人は、私たちは望んでいません。あくまでも、自己のポリシーや生き方の表現は、見てくれではなく、行動によって表現するものだと考えています。
多くの工具や機械加工設備が右手用に作られている現状から、安全面を考慮して右利きを必須としています。


なんともかっこいい。
先に行く「大人」が夢失い、金だけを求め、がつがつと生きているのでは、あとから来る「子供」は碌なものに育たない。
夢のある大人でいたいものだ。

最後にまた引用。

あきらめてはいけない理由

あきらめると
どんな素敵な過去も
後悔の対象にしかならない

あきらめないと
どんなつらい過去にも
感謝できる
笑いあえる


株式会社植松電気HP

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