ヨハネ8:21 そこで、イエスはまた言われた。「わたしは去って行く。あなたたちはわたしを捜すだろう。だが、あなたたちは自分の罪のうちに死ぬことになる。わたしの行く所に、あなたたちは来ることができない。」
8:22 ユダヤ人たちが、「『わたしの行く所に、あなたたちは来ることができない』と言っているが、自殺でもするつもりなのだろうか」と話していると、
8:23 イエスは彼らに言われた。「あなたたちは下のものに属しているが、わたしは上のものに属している。あなたたちはこの世に属しているが、わたしはこの世に属していない。
8:24 だから、あなたたちは自分の罪のうちに死ぬことになると、わたしは言ったのである。『わたしはある』ということを信じないならば、あなたたちは自分の罪のうちに死ぬことになる。」
8:25 彼らが、「あなたは、いったい、どなたですか」と言うと、イエスは言われた。「それは初めから話しているではないか。
8:26 あなたたちについては、言うべきこと、裁くべきことがたくさんある。しかし、わたしをお遣わしになった方は真実であり、わたしはその方から聞いたことを、世に向かって話している。」
8:27 彼らは、イエスが御父について話しておられることを悟らなかった。
8:28 そこで、イエスは言われた。「あなたたちは、人の子を上げたときに初めて、『わたしはある』ということ、また、わたしが、自分勝手には何もせず、ただ、父に教えられたとおりに話していることが分かるだろう。
8:29 わたしをお遣わしになった方は、わたしと共にいてくださる。わたしをひとりにしてはおかれない。わたしは、いつもこの方の御心に適うことを行うからである。」
8:30 これらのことを語られたとき、多くの人々がイエスを信じた。
イエス様は、ご自分のことを「わたしはある」という者であると仰せられている。
それはすなわち、存在を意味する言葉であり、イエス様ご自身が存在そのものということを表しているのだろう。
そして、その「わたしはある」というお方は「上のもの」に属し、我々人間は「下のもの」に属しており、「下のもの」に属している限り、罪のうちに死んでいると仰せられる。
非常に明確な言葉である。
私たちは、この世に存在していると思ってはいるが、実際には罪のうちに死んでいる者であり、神の国に存在していないもの、偽りのようなものであるということなのだろう。
昔の人は、現世のことを浮世と言ったが、それよりもさらに存在の薄い世界に振り回されて、生きていると思っているが、実は死んでいるということなのだろう。
そのような「下のもの」に属する者を救い出してくださるためにイエス様はこの世界に来られた。
死んでいる者を、命ある者としてくださるために十字架で死に、死人の中からよみがえられたのである。
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