聖書日課 デボーションノート
聖書日課に従って、日々聖書を読んで思わされたことを書き留めています。




エゼキエル38:1 主の言葉がわたしに臨んだ。
38:2 「人の子よ、マゴグの地のゴグ、すなわちメシェクとトバルの総首長に対して顔を向け、彼に預言して、
38:3 言いなさい。主なる神はこう言われる。メシェクとトバルの総首長ゴグよ、わたしはお前に立ち向かう。
38:4 わたしはお前を立ち帰らせ、お前の顎に鉤をかけて、お前とその全軍、馬と騎兵を連れ出す。彼らは皆完全に武装した大集団で、大盾と小盾を持ち、皆剣を持っている。
38:5 ペルシア、クシュ、プトが彼らと共におり、皆、盾を持ち、兜をかぶっている。
38:6 ゴメルとそのすべての軍隊、北の果てのベト・トガルマとそのすべての軍隊、それに多くの国民がお前と共にいる。
38:7 備えをせよ。お前も、お前のもとに召集されるすべての集団も備えをせよ。お前は彼らの監督となれ。
38:8 多くの日の後、お前は呼び出され、また、多くの年を経た後、一つの国を襲う。それは長く荒れ廃れていたイスラエルの山々で、そこには、剣の恐れから解放され、多くの民の中から集められた民がいる。彼らは多くの民の中から連れ出されて、今は皆、安らかに暮らしている。
38:9 お前は嵐のように上って来て、地を覆う雲のように襲いかかる。お前とお前の全軍、お前と共にいる多くの民は。
38:10 主なる神はこう言われる。その日、お前の心に言葉が浮かぶ。お前は悪い計画を立て、
38:11 そして言う。『わたしは囲いのない国へ攻め上る。城壁もかんぬきも門もなく安らかに生活している静かな国を襲う』と。
38:12 お前はかつて廃虚であったが、今は人の住んでいる国、諸国民のもとから集められ、国の中心の山々に住み、家畜や財産を持っている民に対して手を上げ、戦利品を奪い、ほしいままに略奪しようとしている。
38:13 シェバとデダン、タルシシュの商人たち、およびその富豪たちはすべてお前に言う。『お前は戦利品を奪うために来たのか。お前はほしいままに略奪するために集団を組んだのか。金銀を運び去り、家畜や財産を手に入れ、多くの戦利品を奪おうとするのか』と。
38:14 それゆえ、人の子よ、ゴグに対して預言して言いなさい。主なる神はこう言われる。わが民イスラエルが安らかに暮らしているとき、お前はいきり立つのか。
38:15 お前は北の果ての自分の所から、多くの民を伴って来る。彼らは皆、馬に乗っている大集団、大軍団だ。
38:16 お前はわが民イスラエルに向かって、地を覆う雲のように上って来る。そのことは、終わりの日に起こる。わたしはお前を、わたしの地に連れて来る。それは、ゴグよ、わたしが国々の前で、お前を通して自分の聖なることを示し、彼らがわたしを知るようになるためである。
38:17 主なる神はこう言われる。お前は、遠い昔、わたしが僕であるイスラエルの預言者たちを通して語ったその者ではないか。この預言者たちは、長年にわたって、彼らに向かってわたしがお前を来させる、と語った。
38:18 ゴグがイスラエルの地を襲う日、まさにその日に、と主なる神は言われる。わたしの憤りは激しく燃え上がる。
38:19 わたしは熱情と怒りの火をもって語る。必ずその日に、イスラエルの地には大地震が起こる。
38:20 海の魚、空の鳥、野の獣、地の上を這うすべてのもの、および地上のすべての人間は、わたしの前に震える。山々は裂け、崖は崩れ、すべての城壁は地に倒れる。
38:21 わたしはすべての山の上で、ゴグに向かって剣を呼び寄せる、と主なる神は言われる。人はおのおの、剣をその兄弟に向ける。
38:22 わたしは疫病と流血によって彼を裁く。わたしは彼とその軍勢、また、彼と共にいる多くの民の上に、大雨と雹と火と硫黄を注ぐ。
38:23 わたしは自らの偉大さと聖とを多くの国々の前に示す。そのとき、彼らはわたしが主であることを知るようになる。

マゴグのゴグが何を指しているのか、はっきりしていないそうである。
つまり、ここに記されている事柄は、黙示的預言ということなのだろう。
黙示的である以上、明確な意味を悟ることはできないかもしれないが、ここから学ぶことがあれば、それを汲み取っていくことができれば良いとおもう。

ここでマゴグのゴグは、ペルシャ、クシュ、ブト、ゴメルらの軍隊と共に、戦いから解放され、もはや城壁も必要のないほどに平和に暮らしていたイスラエルに攻め入れるのである。
そして、彼らは、ほしいままにイスラエルを強奪していこうと企むのである。


かつて、世界は、戦争によって他国に侵略し、資源や権限を奪い取ろうとした。
やがて平和な時代となり、経済的な争いとなり、富める者が貧しい者たちから搾取することが行われてきた。
そして今や、国の垣根は消え、グローバリズムの名のもとに、富める者がますます富をかき集め、富を奪い合う時代となっているように思う。
しかし、どんなに他国から富をかき集め、豊かな生活を保持しようとしても、自然の災害には全く歯が立たない。
主なる神様は、この世界を創り、今も支配しておられる。
勝手気ままに生き続けてきた人間の行動に対し、大きな自然災害を持ってご自分が神であられることを示されることがあってもおかしくはないのかもしれない。
けれど、自然災害が罪深い人間に対する裁きであると考えるよりも、むしろ、自然を支配することができるのは神だけで、人間にはこれを支配することができないからこそ、神の存在を認めるべき、と捉えるべきではないだろうか。
そうでなければ、自然災害で傷ついた人々に対し、あまりにも厳しい神となってしまうから。
人間には自然をコントロールする力はない。
それほど弱い存在であるということを覚え、神のみ守りがあることを切に祈る。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




エゼキエル37:15 主の言葉がわたしに臨んだ。
37:16 「人の子よ、あなたは一本の木を取り、その上に『ユダおよびそれと結ばれたイスラエルの子らのために』と書き記しなさい。また、別の木をとり、その上には『エフライムの木であるヨセフおよびそれと結ばれたイスラエルの全家のために』と書き記しなさい。
37:17 それらを互いに近づけて一本の木としなさい。それらはあなたの手の中で一つとなる。
37:18 あなたの民の子らがあなたに向かって、『これらはあなたにとって何を意味するのか告げてくれないか』と言うとき、
37:19 彼らに語りなさい。主なる神はこう言われる。わたしはエフライムの手の中にあるヨセフの木、およびそれと結ばれたイスラエルの諸部族を取り、それをユダの木につないで一本の木とする。それらはわたしの手の中で一つとなる。
37:20 あなたがその上に書き記した木は、彼らの目の前であなたの手にある。
37:21 そこで、彼らに語りなさい。主なる神はこう言われる。わたしはイスラエルの子らを、彼らが行っていた国々の中から取り、周囲から集め、彼らの土地に連れて行く。
37:22 わたしはわたしの地、イスラエルの山々で彼らを一つの国とする。一人の王が彼らすべての王となる。彼らは二度と二つの国となることなく、二度と二つの王国に別れることはない。
37:23 彼らは二度と彼らの偶像や憎むべきもの、もろもろの背きによって汚されることはない。わたしは、彼らが過ちを犯したすべての背信から彼らを救い清める。そして、彼らはわたしの民となり、わたしは彼らの神となる。
37:24 わたしの僕ダビデは彼らの王となり、一人の牧者が彼らすべての牧者となる。彼らはわたしの裁きに従って歩み、わたしの掟を守り行う。
37:25 彼らはわたしがわが僕ヤコブに与えた土地に住む。そこはお前たちの先祖が住んだ土地である。彼らも、その子らも、孫たちも、皆、永遠に至るまでそこに住む。そして、わが僕ダビデが永遠に彼らの支配者となる。
37:26 わたしは彼らと平和の契約を結ぶ。それは彼らとの永遠の契約となる。わたしは彼らの住居を定め、彼らを増し加える。わたしはまた、永遠に彼らの真ん中にわたしの聖所を置く。
37:27 わたしの住まいは彼らと共にあり、わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となる。
37:28 わたしの聖所が永遠に彼らの真ん中に置かれるとき、諸国民は、わたしがイスラエルを聖別する主であることを知るようになる。」

ここには、イスラエルの民族の統合と国家の回復の約束が語られている。
そして、それらのことが実現するとき、一人の牧者、再来のダビデが立ち上がり、約束の地に戻り、イスラエルの王として統治する平和の国がもたらされると語られている。
ここに記されていることは、まさに、イエス様の時代のユダヤの人々の希望であり、メシア像であったに違いない。
だから、イエス様が現れて数々の奇跡を行い、神の国の教えを説いたとき、人々は、イエス様にこのようなメシアの到来を感じていたのであろう。
それは、イエス様の弟子たちもそうであったにちがいない。
けれども、イエス様は、そのような地上の王としてこられたのではない。
なぜなら、地上の王は、永遠ではないからである。
エゼキエルの預言の言葉には、きちんと「永遠に彼らの支配者となる」と語られている通り、必ず終わりの到来するような地上の王としてではなく、永遠に終わることのない神の国に王として、イエス様は来られるのである。
永遠に変わることなく、私たちを平和の王国に置いてくださるからこそ、私たちはもはや悲しむことも、苦しむこともなく、損なわれることのない希望を頂いていると言えるのである。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




エゼキエル37:1 主の手がわたしの上に臨んだ。わたしは主の霊によって連れ出され、ある谷の真ん中に降ろされた。そこは骨でいっぱいであった。
37:2 主はわたしに、その周囲を行き巡らせた。見ると、谷の上には非常に多くの骨があり、また見ると、それらは甚だしく枯れていた。
37:3 そのとき、主はわたしに言われた。「人の子よ、これらの骨は生き返ることができるか。」わたしは答えた。「主なる神よ、あなたのみがご存じです。」
37:4 そこで、主はわたしに言われた。「これらの骨に向かって預言し、彼らに言いなさい。枯れた骨よ、主の言葉を聞け。
37:5 これらの骨に向かって、主なる神はこう言われる。見よ、わたしはお前たちの中に霊を吹き込む。すると、お前たちは生き返る。
37:6 わたしは、お前たちの上に筋をおき、肉を付け、皮膚で覆い、霊を吹き込む。すると、お前たちは生き返る。そして、お前たちはわたしが主であることを知るようになる。」
37:7 わたしは命じられたように預言した。わたしが預言していると、音がした。見よ、カタカタと音を立てて、骨と骨とが近づいた。
37:8 わたしが見ていると、見よ、それらの骨の上に筋と肉が生じ、皮膚がその上をすっかり覆った。しかし、その中に霊はなかった。
37:9 主はわたしに言われた。「霊に預言せよ。人の子よ、預言して霊に言いなさい。主なる神はこう言われる。霊よ、四方から吹き来れ。霊よ、これらの殺されたものの上に吹きつけよ。そうすれば彼らは生き返る。」
37:10 わたしは命じられたように預言した。すると、霊が彼らの中に入り、彼らは生き返って自分の足で立った。彼らは非常に大きな集団となった。
37:11 主はわたしに言われた。「人の子よ、これらの骨はイスラエルの全家である。彼らは言っている。『我々の骨は枯れた。我々の望みはうせ、我々は滅びる』と。
37:12 それゆえ、預言して彼らに語りなさい。主なる神はこう言われる。わたしはお前たちの墓を開く。わが民よ、わたしはお前たちを墓から引き上げ、イスラエルの地へ連れて行く。
37:13 わたしが墓を開いて、お前たちを墓から引き上げるとき、わが民よ、お前たちはわたしが主であることを知るようになる。
37:14 また、わたしがお前たちの中に霊を吹き込むと、お前たちは生きる。わたしはお前たちを自分の土地に住まわせる。そのとき、お前たちは主であるわたしがこれを語り、行ったことを知るようになる」と主は言われる。

職業柄、普通の人よりも葬儀に立ち会うことが多い。
しかも、葬儀に参列するだけでなく、臨終の瞬間から、火葬場における骨上げに至るまで付き添うことが多い。
そして、いつも火葬場での骨上げの時、ここまで焼かなくてもと思うくらいカラカラに焼かれた遺骨を見るたびに、この骨が再び血や肉をまとい、命を吹き返すことなど絶対にありえないと思わされる。
けれど、主なる神様は、その絶対にありえない復活を成し遂げて下さると約束しておられる。
絶対にありえない復活だからこそ、すべてが神の御業なのだということを否が応でも思わされるのだ。
どんなに現代医療の限りを尽くしても、人は死を打ち破ることは出来ないし、ましてや、一度死んでカラカラの状態になった骨が命を吹き返すなどということはありえない。
ありえないからこそ、不可能を可能にする神の御業が際立つのである。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




エゼキエル34:1 主の言葉がわたしに臨んだ。
34:2 「人の子よ、イスラエルの牧者たちに対して預言し、牧者である彼らに語りなさい。主なる神はこう言われる。災いだ、自分自身を養うイスラエルの牧者たちは。牧者は群れを養うべきではないか。
34:3 お前たちは乳を飲み、羊毛を身にまとい、肥えた動物を屠るが、群れを養おうとはしない。
34:4 お前たちは弱いものを強めず、病めるものをいやさず、傷ついたものを包んでやらなかった。また、追われたものを連れ戻さず、失われたものを探し求めず、かえって力ずくで、苛酷に群れを支配した。
34:5 彼らは飼う者がいないので散らされ、あらゆる野の獣の餌食となり、ちりぢりになった。
34:6 わたしの群れは、すべての山、すべての高い丘の上で迷う。また、わたしの群れは地の全面に散らされ、だれひとり、探す者もなく、尋ね求める者もない。
34:7 それゆえ、牧者たちよ。主の言葉を聞け。
34:8 わたしは生きている、と主なる神は言われる。まことに、わたしの群れは略奪にさらされ、わたしの群れは牧者がいないため、あらゆる野の獣の餌食になろうとしているのに、わたしの牧者たちは群れを探しもしない。牧者は群れを養わず、自分自身を養っている。
34:9 それゆえ牧者たちよ、主の言葉を聞け。
34:10 主なる神はこう言われる。見よ、わたしは牧者たちに立ち向かう。わたしの群れを彼らの手から求め、彼らに群れを飼うことをやめさせる。牧者たちが、自分自身を養うことはもはやできない。わたしが彼らの口から群れを救い出し、彼らの餌食にはさせないからだ。
34:11 まことに、主なる神はこう言われる。見よ、わたしは自ら自分の群れを探し出し、彼らの世話をする。
34:12 牧者が、自分の羊がちりぢりになっているときに、その群れを探すように、わたしは自分の羊を探す。わたしは雲と密雲の日に散らされた群れを、すべての場所から救い出す。
34:13 わたしは彼らを諸国の民の中から連れ出し、諸国から集めて彼らの土地に導く。わたしはイスラエルの山々、谷間、また居住地で彼らを養う。
34:14 わたしは良い牧草地で彼らを養う。イスラエルの高い山々は彼らの牧場となる。彼らはイスラエルの山々で憩い、良い牧場と肥沃な牧草地で養われる。
34:15 わたしがわたしの群れを養い、憩わせる、と主なる神は言われる。
34:16 わたしは失われたものを尋ね求め、追われたものを連れ戻し、傷ついたものを包み、弱ったものを強くする。しかし、肥えたものと強いものを滅ぼす。わたしは公平をもって彼らを養う。
34:17 お前たち、わたしの群れよ。主なる神はこう言われる。わたしは羊と羊、雄羊と雄山羊との間を裁く。
34:18 お前たちは良い牧草地で養われていながら、牧草の残りを足で踏み荒らし、自分たちは澄んだ水を飲みながら、残りを足でかき回すことは、小さいことだろうか。
34:19 わたしの群れは、お前たちが足で踏み荒らした草を食べ、足でかき回した水を飲んでいる。
34:20 それゆえ、主なる神は彼らにこう言われる。わたし自身が、肥えた羊とやせた羊の間を裁く。
34:21 お前たちは、脇腹と肩ですべての弱いものを押しのけ、角で突き飛ばし、ついには外へ追いやった。
34:22 しかし、わたしはわが群れを救い、二度と略奪にさらされないようにする。そして、羊と羊との間を裁く。
34:23 わたしは彼らのために一人の牧者を起こし、彼らを牧させる。それは、わが僕ダビデである。彼は彼らを養い、その牧者となる。
34:24 また、主であるわたしが彼らの神となり、わが僕ダビデが彼らの真ん中で君主となる。主であるわたしがこれを語る。
34:25 わたしは彼らと平和の契約を結ぶ。悪い獣をこの土地から断ち、彼らが荒れ野においても安んじて住み、森の中でも眠れるようにする。
34:26 わたしは、彼らとわたしの丘の周囲に祝福を与え、季節に従って雨を降らせる。それは祝福の雨となる。
34:27 野の木は実を結び、地は産物を生じ、彼らは自分の土地に安んじていることができる。わたしが彼らの軛の棒を折り、彼らを奴隷にした者の手から救い出すとき、彼らはわたしが主であることを知るようになる。
34:28 彼らは二度と諸国民の略奪に遭うことなく、この土地の獣も彼らを餌食にしない。彼らは安らかに住み、彼らを恐れさせるものはない。
34:29 わたしは彼らのためにすぐれた苗床を起こす。この土地には二度と凶作が臨むことはなく、彼らが諸国民に辱められることは二度とない。
34:30 そのとき、彼らはわたしが彼らと共にいる主なる神であり、彼らはわが民イスラエルの家であることを知るようになる、と主なる神は言われる。
34:31 お前たちはわたしの群れ、わたしの牧草地の群れである。お前たちは人間であり、わたしはお前たちの神である」と主なる神は言われる。

イスラエルに対する回復と祝福のメッセージが語らえる。
しかも、ここに書かれていることは、多くの新約聖書の御言葉を想起させる内容となっており、平和の君主ダビデの到来によってそれが成就することが告げられており、イエス・キリストの出現がそれを実現していることを思わせるのである。

飼い主のいない羊の群れ
マタイ9章35~38節、マルコ6章34節

失われたものを捜して
マタイ10章6節、15章24節、ルカ19章10節等

群れを養う牧者
マタイ2章6節、ヨハネ10章11節

羊、山羊をわける
マタイ25章32節

さっと思いつくだけでも、幾つもの箇所でイエス様が語られた言葉と一致する。
イエス様は、このようなお方として、散らされたイスラエル、失われた民を捜して救うために来られたメシアとして、これらの預言を成就するお方としてこられ、そして、十字架で死なれるという方法で、失われた羊たちをお救い下さったのである。
私たちは、このようなお方としてイエス様を見ている。
そして、このような約束ももたらす平安のうちに生きる幸いを頂いているのである。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




エゼキエル33:1 主の言葉がわたしに臨んだ。
33:2 「人の子よ、あなたの同胞に語りかけ、彼らに言いなさい。わたしがある国に向かって剣を送るとき、その国の民は彼らの中から一人の人を選んで見張りとする。
33:3 彼は剣が国に向かって臨むのを見ると、角笛を吹き鳴らして民に警告する。
33:4 角笛の音を聞いた者が、聞いていながら警告を受け入れず、剣が彼に臨んで彼を殺したなら、血の責任は彼自身にある。
33:5 彼は角笛の音を聞いても警告を受け入れなかったのだから、血の責任は彼にある。彼が警告を受け入れていれば、自分の命を救いえたはずである。
33:6 しかし、見張りが、剣の臨むのを見ながら、角笛を吹かず、民が警告を受けぬままに剣が臨み、彼らのうちから一人の命でも奪われるなら、たとえその人は自分の罪のゆえに死んだとしても、血の責任をわたしは見張りの手に求める。
33:7 人の子よ、わたしはあなたをイスラエルの家の見張りとした。あなたが、わたしの口から言葉を聞いたなら、わたしの警告を彼らに伝えねばならない。
33:8 わたしが悪人に向かって、『悪人よ、お前は必ず死なねばならない』と言うとき、あなたが悪人に警告し、彼がその道から離れるように語らないなら、悪人は自分の罪のゆえに死んでも、血の責任をわたしはお前の手に求める。
33:9 しかし、もしあなたが悪人に対してその道から立ち帰るよう警告したのに、彼がその道から立ち帰らなかったのなら、彼は自分の罪のゆえに死に、あなたは自分の命を救う。
33:10 人の子よ、イスラエルの家に言いなさい。お前たちはこう言っている。『我々の背きと過ちは我々の上にあり、我々はやせ衰える。どうして生きることができようか』と。
33:11 彼らに言いなさい。わたしは生きている、と主なる神は言われる。わたしは悪人が死ぬのを喜ばない。むしろ、悪人がその道から立ち帰って生きることを喜ぶ。立ち帰れ、立ち帰れ、お前たちの悪しき道から。イスラエルの家よ、どうしてお前たちは死んでよいだろうか。
33:12 人の子よ、あなたの同胞に言いなさい。正しい人の正しさも、彼が背くときには、自分を救うことができない。また、悪人の悪も、彼がその悪から立ち帰るときには、自分をつまずかせることはない。正しい人でも、過ちを犯すときには、その正しさによって生きることはできない。
33:13 正しい人に向かって、わたしが、『お前は必ず生きる』と言ったとしても、もし彼が自分自身の正しさに頼って不正を行うなら、彼のすべての正しさは思い起こされることがなく、彼の行う不正のゆえに彼は死ぬ。
33:14 また、悪人に向かって、わたしが、『お前は必ず死ぬ』と言ったとしても、もし彼がその過ちから立ち帰って正義と恵みの業を行うなら、
33:15 すなわち、その悪人が質物を返し、奪ったものを償い、命の掟に従って歩き、不正を行わないなら、彼は必ず生きる。死ぬことはない。
33:16 彼の犯したすべての過ちは思い起こされず、正義と恵みの業を行った者は必ず生きる。
33:17 それなのに、あなたの同胞は言っている。『主の道は正しくない』と。しかし正しくないのは彼らの道である。
33:18 正しい人でも、正しさから離れて不正を行うなら、その不正のゆえに彼は死ぬ。
33:19 また、悪人でも、悪から離れて正義と恵みの業を行うなら、それゆえに彼は生きる。
33:20 それなのに、お前たちは言っている。『主の道は正しくない』と。イスラエルの家よ、わたしは人をそれぞれの道に従って裁く。」
33:21 我々の捕囚の第十二年十月五日に、エルサレムから逃れた者がわたしのもとに来て言った。「都は陥落した」と。
33:22 その逃れた者が来る前の晩、主の手がわたしの上に置かれ、翌朝、彼がわたしのもとに来る前に、主はわたしの口を開かれた。口が開かれて、わたしはもはや黙していなかった。
33:23 主の言葉がわたしに臨んで言った。
33:24 「人の子よ、イスラエルの土地のこれらの廃虚に住む者は言っている。『アブラハムはただひとりのとき、この土地を所有していた。我々の数は多い。我々にこの土地は所有として与えられている』と。
33:25 それゆえ、彼らに言いなさい。主なる神はこう言われる。お前たちは血のついたまま肉を食べ、偶像に向かって目を上げ、人の血を流している。それでも、お前たちはこの土地を所有できるのか。
33:26 お前たちは剣を頼みとし、忌まわしいことを行い、おのおの隣人の妻を犯している。それでも、お前たちはこの土地を所有できるのか。
33:27 それゆえ、彼らにこう言いなさい。主なる神はこう言われる。わたしは生きている。廃虚にいる者たちは必ず剣に倒れる。野にいる者はすべて、獣に餌食として与え、砦と洞穴にいる者たちは疫病によって死ぬ。
33:28 わたしはこの土地を荒れ地とし、荒廃した土地とする。この土地が誇った力はうせ、イスラエルの山々は荒れ果て、そこを通る者はなくなる。
33:29 彼らが行ったすべての忌まわしいことのゆえに、わたしがこの土地を荒れ地とし、荒廃した地にするとき、彼らはわたしが主であることを知るようになる。
33:30 人の子よ、あなたの同胞は城壁の傍らや家の戸口に立ってあなたのことを語り、互いに語り合っている。『さあ、行って、どんな言葉が主から出るのか、聞こうではないか』と。
33:31 そして、彼らはあなたのもとに来る。民は来て、あなたの前に座り、あなたの言葉を聞きはするが、それを行いはしない。彼らは口では好意を示すが、心は利益に向かっている。
33:32 見よ、あなたは彼らにとって、楽器にあわせて美しい声でうたうみだらな歌の歌い手のようだ。彼らはあなたの語ることを聞くが、それを行いはしない。
33:33 しかし、そのことが起こるとき――見よ、それは近づいている――彼らは自分たちの中に預言者がいたことを知るようになる。」

主なる神様は、イスラエルの民の背きの罪を嘆き、やむなく、エルサレムに対する荒廃の裁きを告げられるのであるが、その真意は、決してイスラエルの民を懲らしめたいからではなく、一人でも罪を悔い改め、悪から離れ、真の神の御声に聞き従うようになることを願ってのことである。
それがたとえ悪人であっても、彼が過ちから立ち返り、正義と恵みの業を行うんら、彼の犯した過ちは思い起こされず、正義と恵みの業を行ったものは必ず生きると述べられているとおりである。
それなのに、イスラエルの民は、いっこうに悔い改めようとせず、「神がアブラハムに約束されたから、我々は滅びることはない」と頑なに悔い改めることを拒み、血のついた肉を食らい、偶像を礼拝し、人の血を流し続けているのである。

時々、その自信はどこからくるのかと問いたいほどに楽観的な考えをしている方にであうことがある。
今まで大丈夫だったから、これからも何とかなるだろう、と。
けれど、時は一刻と流れている。
昨日と今日は確実に違っているし、明日はさらに今日とも違っている。
神の審判の日は、確実に近づきつつあることに変わりはない。
揺ぎ無い平安の約束は、十字架の主イエス・キリストを信じることのほかにもたらされることはない。
我々は「見張りの民」として、そのことを同胞の民に警告する責任がある。
たとえ聞いてもらえなくても、聞いてくれないならば、耳を貸そうとしない人の責任であるが、警告するべき人がそれを怠っているなら、それは、我々の責任となる。
だから、福音を宣べ伝えなければならない。
神は、全ての人が救われるようになることを望んでおられるのだから。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




エゼキエル32:1 第十二年の十二月一日に、主の言葉がわたしに臨んだ。
32:2 「人の子よ、エジプトの王ファラオに向かって嘆きの歌をうたい、彼に言いなさい。国々の中で若獅子である者よお前は滅びに定められた。お前は水中のわにのようだ。川の中であばれ回り足で水をかき混ぜ、流れを濁らせた。
32:3 主なる神はこう言われる。わたしは多くの民を集めお前の上に網として広げる。彼らはこの地引き網でお前を引き上げる。
32:4 わたしは、お前を大地に投げ出し野に投げ捨てる。空のすべての鳥をお前の上にやどらせ地上のすべての獣にお前を食べさせて、飽かせる。
32:5 わたしはお前の肉を山の上に捨てお前の腐った肉で谷を満たす。
32:6 わたしはお前の流れ出た血を大地にのませ、山に注ぐ。お前の血で谷間も満たされる。
32:7 お前が消えうせるときわたしは空を覆い、星を暗くする。また、太陽を雲で覆い、月も光を放たない。
32:8 空に輝くすべての光をわたしはお前の上で暗くする。また、お前の地を闇で覆うと/主なる神は言われる。
32:9 わたしはお前の破滅を、お前の知らない国々の民に知らせ、多くの民の心をいらだたせる。
32:10 わたしはお前のゆえに多くの民をぼう然とさせる。わたしが彼らの前で剣を振りかざすと、王たちもお前のゆえに毛が逆立つ。お前の倒れる日、彼らはそれぞれ命に不安を感じて絶え間なく震える。
32:11 まことに、主なる神はこう言われる。バビロンの王の剣がお前に臨む。
32:12 わたしは勇士たちの剣で、お前の軍勢を倒す。彼らは皆、諸国の中で最も凶暴な者だ。彼らはエジプトの誇りを踏みにじる。その軍勢も皆滅ぼされる。
32:13 わたしはすべての家畜を豊かな水のほとりから追いやる。人の足はもはやその水を濁さず家畜のひづめもこれを濁さない。
32:14 そのとき、わたしはその水を澄ませ流れを油のように静かに流れさせると主なる神は言われる。
32:15 わたしはエジプトの地を荒廃させその地を満たしているものを荒れるにまかせる。わたしがそこに住むすべての者を撃つとき彼らは、わたしが主であることを知るようになる。
32:16 これは嘆きの歌。彼らは悲しんでこれを歌う。国々の娘たちも、悲しんでこれを歌う。彼らはエジプトとそのすべての軍勢のために悲しんでこの歌をうたう」と主なる神は言われる。
32:17 第十二年のその月の十五日に、主の言葉がわたしに臨んだ。
32:18 「人の子よ、あなたと諸国の娘たちはエジプトとその貴族たちのために泣き悲しめ。わたしは彼らを地の低い所に下らせる穴に下って行く者と共に。
32:19 お前はだれよりも美しいと思っていたのか。下って行き、割礼のない者と共に横たわれ。
32:20 彼らは剣で殺された者の間に倒れる。エジプトは剣に渡された。エジプトとその軍勢はすべて運び去られた。
32:21 陰府の中から、最も強い勇士たちがエジプトとその同盟者たちに語る割礼のない者、剣で殺された者たちは下ってきてそこに横たわる、と。
32:22 そこには、アシュルとその仲間がすべており彼らの墓はその周りにある。彼らは皆、剣で殺され、倒れた者である。
32:23 アッシリアの墓は穴の最も深い所にありその周りには仲間たちの墓がある。彼らは皆、剣で殺され、倒れた者かつて、生ける者の地で恐れられていた。
32:24 そこには、エラムとそのすべての軍勢がいる。彼らの墓はその周りにある。彼らは皆、剣で殺され、倒れた者割礼のない者で、地の最も低い所に下って行く。生ける者の地で恐れられていたが穴に下る者と共に恥を負う。
32:25 殺された者たちの間に、床が設けられたエラムとそのすべての軍勢のために。彼らの墓はその周りにある。彼らは皆、割礼のない者、剣で殺された者。生ける者の地で恐れられていたが穴に下る者と共に恥を負い殺された者の間に置かれる。
32:26 そこには、メシェクとトバルとそのすべての軍勢がいる。彼らの墓はその周囲にある。皆、割礼のない者、剣で殺された者。生ける者の地で恐れられていた。
32:27 彼らは、遠い昔に倒れた勇士たちと共に横たわることはない。この人々は、武器をもって陰府に下り剣を頭の下に、盾を骨の上に置いていた。これらの勇士は生ける者の地で恐れられていた。
32:28 お前は割礼のない者の間に剣で殺された者と共に打ち砕かれて横たわる。
32:29 そこには、エドムがその王たちとすべての君侯たちと共にいる。彼らは力をもっていたが剣で殺された者と共に置かれ割礼のない者、穴に下る者と共に横たわる。
32:30 そこには、北のすべての君主たちシドンのすべての人々がいる。彼らは殺された者と共に下る。彼らはその力のゆえに恐れられていたが辱められ、割礼のない者、剣で殺された者と共に横たわる。彼らは、穴に下る者と共に恥を負う。
32:31 ファラオは彼らを見て失ったすべての軍勢について慰められる。ファラオも、そのすべての軍隊も剣で殺されたと主なる神は言われる。
32:32 まことに、わたしは生ける者の地に恐れを置いた。ファラオとそのすべての軍勢は割礼のない者の間に剣で殺された者と共に横たわる」と主なる神は言われる。

先週、アメリカのデトロイト市が財政破綻したというニュースが報道されていた。
デトロイトと言えば、かつて、アメリカ自動車産業の中心的な都市であったところである。
それが財政破綻とは、少し前なら、考えられない出来事であったと言えるかもしれない。
けれど、この世の富や繁栄を謳歌したものが、未来永劫続いていくということ自体本来ありえないことであり、必ずいつか衰退する時がやってくることは避けられないことなのだ。
なんとなく、今の時代の繁栄ぶりがいつまでも続くような錯覚を覚えてしまうのだが、それもまた危険な妄想なのだと言えよう。

エジプトに対する神の裁き、その様は、まさに地獄絵図の様相である。
多くの者が殺され、丁重に葬ることさえままならず、多くの死体が野ざらしにされたままとなる。

悲しみを悲しむことさえ許されない中、人々はかつてそこが栄華を極めた土地であったことさえ忘れ去られてしまう。
私たちは、そんな世の中に生きていることを、つい忘れがちであるが、しっかりと覚えておかねばなるまい。
そして、私たちにとって、本当の意味での繁栄、安住の地が神の御許にあり、この世にはない事を認識しておかなければなるまい。

ヨハネ14:1 「心を騒がせるな。神を信じなさい。そして、わたしをも信じなさい。
14:2 わたしの父の家には住む所がたくさんある。もしなければ、あなたがたのために場所を用意しに行くと言ったであろうか。
14:3 行ってあなたがたのために場所を用意したら、戻って来て、あなたがたをわたしのもとに迎える。こうして、わたしのいる所に、あなたがたもいることになる。
14:4 わたしがどこへ行くのか、その道をあなたがたは知っている。」
14:5 トマスが言った。「主よ、どこへ行かれるのか、わたしたちには分かりません。どうして、その道を知ることができるでしょうか。」
14:6 イエスは言われた。「わたしは道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない。

イエス様のこの御言葉の約束に信頼して歩み続けていこう。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




エゼキエル30:1 主の言葉がわたしに臨んだ。
30:2 「人の子よ、預言して言いなさい。主なる神はこう言われる。泣き叫べ、ああ、その日は災いだ。
30:3 その日は近い。主の日は近い。それは密雲の日、諸国民の裁きの時である。
30:4 剣がエジプトに臨み、戦慄がクシュを襲う。エジプトで、人々は刺されて倒れ富は奪い去られ、国の基は覆される。
30:5 クシュ、プト、リディア、諸種族の群れ、クブおよびその他の同盟国の住民も、彼らと共に剣で倒れる。
30:6 主はこう言われる。エジプトを支える者は倒れその驕れる力は覆る。ミグドルからセベネに至るまで人々は剣に倒れる、と主なる神は言われる。
30:7 荒れ果てた国々の中でも、エジプトの荒廃は甚だしく、荒れ廃れた町々の中でも、その町々は甚だしい廃虚となる。
30:8 わたしがエジプトに火を放って、これを助ける者がすべて滅ぼされるとき、彼らはわたしが主であることを知るようになる。
30:9 その日、わたしのもとから使者が船で出発し、安心しているクシュをおののかせる。エジプトの日に、戦慄が彼らを襲う。その日が来るからである。
30:10 主なる神がこう言われる。わたしはバビロンの王ネブカドレツァルの手によってエジプトの富を絶つ。
30:11 彼とその軍隊、諸国の中で最も凶暴な軍隊が、この国を滅ぼすために動員される。彼らは剣を抜いてエジプトを攻め、この国を殺された者で満たす。
30:12 わたしはナイル川を干上がらせ、この国を悪しき者たちの手に売り渡し、他国の人々によって、その地とその地を満たしているものを滅ぼし尽くす、と主なるわたしが告げる。
30:13 主なる神はこう言われる。わたしは偶像を打ち壊し、メンフィスから偽りの神々を絶つ。エジプトの国には、もはや支配者がいなくなる。わたしはエジプトの地に恐れを与える。
30:14 わたしは上エジプトを滅ぼし、ツォアンに火を放ち、テーベに裁きを下す。
30:15 また、わが憤りをエジプトの砦であるシンに注ぎ、テーベの富を絶つ。
30:16 わたしはエジプトに火を放つ。シンは苦しみにもだえ、テーベは引き裂かれ、メンフィスは白昼、敵に襲われる。
30:17 オンとピ・ベセトの若者たちは剣に倒れ、他の人々は捕囚として連れ去られる。
30:18 わたしがテハフネヘスで、エジプトの軛を砕くとき、そこでは昼も暗くなり、その驕れる力は絶たれる。密雲が町を覆い、その娘たちも捕囚として連れ去られる。
30:19 わたしがエジプトに裁きを行うとき、彼らはわたしが主であることを知るようになる。」
30:20 第十一年の一月七日に、主の言葉がわたしに臨んだ。
30:21 「人の子よ、わたしはエジプトの王ファラオの腕を折った。見よ、彼の腕は手当てを受けて巻かれることなく、力を補う添え木を当てて巻かれることもないので、剣を取ることができない。
30:22 それゆえ、主なる神はこう言われる。わたしはエジプトの王ファラオに立ち向かい、その強い腕と折られた腕を共に打ち砕き、その手から剣を落とさせる。
30:23 わたしはエジプトの人々を諸国民の中に散らし、国々の間に追いやる。
30:24 わたしはバビロンの王の腕を強め、その手に剣を与える。わたしはファラオの腕を折る。彼はバビロンの王の前で、刺された者のように呻き声を発する。
30:25 わたしはバビロンの王の腕を強くする。ファラオの腕は弱くなる。わたしがバビロンの王の手に剣を与え、彼がそれをエジプトの地に伸ばすとき、彼らはわたしが主であることを知るようになる。
30:26 わたしがエジプトの人々を諸国民の中に散らし、国々の間に追いやるとき、彼らはわたしが主であることを知るようになる。」

主なる神様は、エジプトに裁きを下された。
イスラエルの隣国エジプトに、である。
当時、イスラエルは、北にバビロン、南にエジプトと、二つの強国にはさまれて、どちらにつくか心が二分されていたことであろうと思う。
そのような中、神はバビロンを用い、エジプトに裁きを下そうとなさったのはなぜか。
考えられる一つの理由として、エジプトの国が豊かで、ともすると、イスラエルの民がエジプトへ下りたがっていたということが挙げられるのではないだろうか。
同じ大国であっても、バビロンは砂漠地帯、一方のエジプトは、ナイル川周辺の肥沃な土地に支えられた豊かな生活が約束されていたからではないだろうか。
いつの時代でも、豊かで快適な暮らしは人々の心を魅了するもの。
豊かで快適すぎる暮らしにどっぷりとつかっていると、見えなくなってしまう神様の御心があるのかもしれない。
主なる神様が、バビロンではなくエジプトを裁かれた理由を思いつつ、日々の生活の豊かさの意味を思い巡らすのもいいかもしれない。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




エゼキエル29:1 第十年の十月十二日に主の言葉がわたしに臨んだ。
29:2 「人の子よ、あなたの顔をエジプトの王ファラオに向けて、王とエジプトの全土に対して預言し、
29:3 語って言いなさい。主なる神はこう言われる。エジプトの王、ファラオよわたしはお前に立ち向かう。ナイル川の真ん中に横たわる巨大なわによお前は言う。『ナイル川はわたしのものわたしが自分のために造ったものだ』と。
29:4 わたしはお前の顎に鉤をかけうろこにナイル川の魚をつけさせナイル川の真ん中から引き上げるお前のうろこについた川のすべての魚と共に。
29:5 わたしはお前を荒れ野に捨てるナイル川のすべての魚と共に。お前は地面に倒れたままで引き取る者も、葬る者もない。わたしは野の獣、空の鳥にお前を食物として与える。
29:6 エジプトのすべての住民はわたしが主であることを知るようになる。お前は、イスラエルの家にとって葦の杖にすぎない。
29:7 彼らがお前の手をつかむとお前は折れ、彼らの肩は砕けた。彼らが寄りかかると、お前は裂け彼らの腰はすべてふらついた。
29:8 それゆえ、主なる神はこう言われる。わたしはお前に剣を臨ませ、お前の中から人も獣も絶ち滅ぼす。
29:9 エジプトの地は荒野に変わり、廃虚となる。そのとき、彼らはわたしが主であることを知るようになる。お前が、『ナイル川はわたしのもの、わたしが造ったものだ』と言ったからだ。
29:10 それゆえ、わたしはお前とお前のナイル川に立ち向かい、エジプトの地を廃虚とし、ミグドルからセベネを経て、クシュの境に至るまで荒野にする。
29:11 もはや人の足はそこを通らず、動物の足すら通ることなく、こうして四十年の間住む人はない。
29:12 わたしはエジプト人の地を、荒れ果てた国々の中で、最も荒れ果てた地とする。その町々は荒れ廃れた町々の中で、四十年の間最も荒れ果てたものとなる。わたしはエジプト人を諸国民の中に散らし、国々の間に追いやる。
29:13 まことに主なる神はこう言われる。四十年が終わると、わたしは散らされていた諸国民の間からエジプト人を集める。
29:14 わたしはエジプトの繁栄を回復する。わたしは彼らを出身地である上エジプト人の地に帰らせる。そこで彼らはささやかな王国を造る。
29:15 それは他の王国よりも低く、もはや彼らが他の国々の上に立つことはない。彼らが他の国々を踏みつけることがないように、わたしは彼らを小さくする。
29:16 イスラエルの家は、もはや、彼らに頼らず、かつて彼らを頼みにして犯した罪を思い起こす。そのとき、彼らはわたしが主なる神であることを知るようになる。」
29:17 第二十七年の一月一日に、主の言葉がわたしに臨んだ。
29:18 「人の子よ、バビロンの王ネブカドレツァルはティルスに対し、軍隊を差し向けて労苦の多い戦いを行わせた。すべての戦士の頭ははげ、肩は擦りむけてしまった。しかし、王もその軍隊も、ティルスに対して費やした労苦の報酬を何も得なかった。
29:19 それゆえ、主なる神はこう言われる。わたしはバビロンの王ネブカドレツァルにエジプトの土地を与える。彼はその富を運び去り、戦利品を分捕り、略奪をほしいままにする。こうして、エジプトは彼の軍隊の報酬となる。
29:20 ティルスに対して費やした王の働きの報いとして、わたしは王にエジプトの土地を与える。彼らが、わたしに代わって、このことをしたからである、と主なる神は言われる。
29:21 その日、わたしはイスラエルの家のために一つの角を生えさせ、彼らの間にあってその口を開かせる。そのとき、彼らはわたしが主であることを知るようになる。」

大国エジプトは、隣国イスラエルの滅亡していく姿をあざ笑うかのように傍観していたことだろう。
しかし、主なる神様は、大国エジプトさえも、もともとは神様が創造された世界で生きる民の一つに過ぎず、何もエジプトの民が優れているから生き残っているというわけでもなく、たまたま肥沃な土地に住み着き、民の人口が増えたことで、大国として繁栄しているように見えるだけで、一度、神が行動されれば、大国エジプトと言えども、即刻、滅ぼされてしまうことになるという警告を発しておられると思う。

現代の世界でも、経済的に発展した国が、発展途上にある国や、人口の少ない国、経済的な規模の小さな国などを見下してはいないだろうか。
あるいは、経済的に裕福な家庭の人間が、貧しい生活を送っている人たちをさげすんではいないだろうか。
それなりに理由があって、そうなっているのかもしれない。
けれど、人として、同じ人間を人間以下のように見下していることはないだろうか。
神様のエジプトに対する警告を見て、ふとそんなことを思った。

人間、本当は、それほど差はない。
誰が優れているなどということは、その人自身が勝手に思い上がっているだけの高慢さなのではないかと思う。
相手を自分と同じ人間として、「神と隣人とを愛せよ」と仰せられた神様の戒めに従って、愛すべき隣人として接していけるようになりたいと願う。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




エゼキエル28:1 主の言葉がわたしに臨んだ。
28:2 「人の子よ、ティルスの君主に向かって言いなさい。主なる神はこう言われる。お前の心は高慢になり、そして言った。『わたしは神だ。わたしは海の真ん中にある神々の住みかに住まう』と。しかし、お前は人であって神ではない。ただ、自分の心が神の心のようだ、と思い込んでいるだけだ。
28:3 お前はダニエルよりも賢く、いかなる奥義もお前には隠されていない。
28:4 お前は知恵と悟りによって富を積み、金銀を宝庫に蓄えた。
28:5 お前は取り引きに知恵を大いに働かせて富を増し加え、お前の心は富のゆえに高慢になった。
28:6 それゆえ、主なる神はこう言われる。お前は自分の心が神の心のようだと思い込んでいる。
28:7 それゆえ、わたしはお前に対して諸国の中でも最も暴虐な外国人を立ち向かわせる。彼らはお前の知恵の誇りに向かって剣を抜き、お前の栄華を汚し、
28:8 お前を陰府に突き落とす。お前は海の真ん中で切り倒されて死ぬ。
28:9 お前は自分を殺す者の前でもなお、『わたしは神だ』と言い張るのか。お前は人であって、神ではなく、切り倒す者の手にある。
28:10 お前は割礼のない者として、外国人の手にかかって死ぬ。まことにわたしがこのことを語った」と主なる神は言われる。
28:11 主の言葉がわたしに臨んだ。
28:12 「人の子よ、ティルスの王に対して嘆きの歌をうたい、彼に言いなさい。主なる神はこう言われる。お前はあるべき姿を印章としたものであり知恵に満ち、美しさの極みである
28:13 お前は神の園であるエデンにいた。あらゆる宝石がお前を包んでいた。ルビー、黄玉、紫水晶かんらん石、縞めのう、碧玉サファイア、ざくろ石、エメラルド。それらは金で作られた留め金でお前に着けられていた。それらはお前が創造された日に整えられた。
28:14 わたしはお前を翼を広げて覆うケルブとして造った。お前は神の聖なる山にいて火の石の間を歩いていた。
28:15 お前が創造された日からお前の歩みは無垢であったがついに不正がお前の中に見いだされるようになった。
28:16 お前の取り引きが盛んになるとお前の中に不法が満ち罪を犯すようになった。そこで、わたしはお前を神の山から追い出し翼で覆うケルブであるお前を火の石の間から滅ぼした。
28:17 お前の心は美しさのゆえに高慢となり栄華のゆえに知恵を堕落させた。わたしはお前を地の上に投げ落とし王たちの前で見せ物とした。
28:18 お前は悪行を重ね、不正な取り引きを行って自分の聖所を汚した。それゆえ、わたしはお前の中から火を出させ/お前を焼き尽くさせた。わたしは見ている者すべての前でお前を地上の灰にした。
28:19 諸国の民のなかで、お前を知っていた者は皆お前のゆえにぼう然とする。お前は人々に恐怖を引き起こしとこしえに消えうせる。」
28:20 主の言葉がわたしに臨んだ。
28:21 「人の子よ、あなたの顔をシドンに向けて預言しなさい。
28:22 主なる神はこう言われる。シドンよ、わたしはお前に立ち向かう。わたしの栄光がお前の真ん中で現される。わたしはその中で裁きを行い自分の聖なることを示す。そのとき彼らはわたしが主であることを知るようになる。
28:23 わたしは、町の中に疫病を送りまた、通りに血を流れさせる。剣が周囲から迫るとき殺された者がその中に倒れる。そのとき彼らはわたしが主であることを知るようになる。
28:24 イスラエルの家には二度と、彼らを侮辱する周囲のすべての人々の突き刺す茨や、痛みを与えるとげが臨むことはない。そのとき、彼らはわたしが主なる神であることを知るようになる。
28:25 主なる神はこう言われる。わたしがイスラエルの家を、彼らの散らされた諸国の民の中から集めるとき、彼らによって、わたしは自分の聖なることを諸国民の前に示す。彼らは、わたしがわたしの僕ヤコブに与えた土地に住む。
28:26 彼らはそこに安らかに住み、家を建て、ぶどう園を植え、安らかに住み着く。彼らを侮辱する周囲のすべての人々に、わたしが裁きを行うからである。そのとき彼らは、わたしが彼らの神、主であることを知るようになる。」

前章から続くティルスに対する神の裁きの言葉が続いている。
ティルスとは、地中海沿岸にある港町で、交易によって豊かになった町である。

ところが、この28章あたりから、ティルスに対する裁きの言葉が、神を神と思わず、自分を知恵と富に満ちた高慢となった人間の姿を指し示しているような記述がなされている。
13節あたりの記述などは、いかにも、知恵を得た人間が、己を神のごとく思うようになり、神の園エデンを追われたアダムのことを連想させる記述になっている。
主なる神様は、人類全体への警告として、この言葉を語られているのではないだろうか。
特に、文明が発達し、豊かで近代的な社会に暮らす、多くの神を見失った人々への警告として読めるのではないだろうか。

主なる神様は、そのような現代の人間に対し、裁きの言葉を持って警告しているように見える。
しかし、その目的は、「全ての人が神を知るようになる」ためであることも述べられている。
神は、ただ、人を滅ぼすことだけを言っているのではない。
神を知り、神の民として、真の命にあずかるようになることを切に望んでおられるのだ。

そのとき彼らは、わたしが彼らの神、主であることを知るようになる。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




エゼキエル27:1 主の言葉がわたしに臨んだ。
27:2 「人の子よ、あなたはティルスのために、嘆きの歌をうたいなさい。
27:3 海の出入り口を支配し、多くの島々を巡り、諸国の民と取り引きを行うティルスに向かって言いなさい。主なる神はこう言われる。ティルスよ、お前は言う。『わたしの姿は美しさの極み』と。
27:4 お前の国境は海の真ん中にある。お前を築いた者は、お前の美しさを完全にした。
27:5 彼らはセニルの檜でお前の外板を造りレバノンの杉で、帆柱を立てた。
27:6 バシャンの樫の木で、櫂を造りキティムの島々の糸杉に象牙をはめこみ甲板を造った。
27:7 美しく織ったエジプトの麻がお前の帆となり、旗となりエリシャの海岸から得た紫と赤紫の毛織物が甲板の日よけとなった。
27:8 シドンとアルワドの住民が漕ぎ手となりティルスよ、熟練した者が乗り込んで水夫となり
27:9 ゲバルの老練な者が乗り込んで水漏れを繕う者となった。海のすべての船と船乗りたちはお前のもとに来て、物品を引き渡した。
27:10 ペルシア、リディア、プトの人々はお前の部隊に入って戦士となり盾と兜をお前の中に掛けお前を美しく飾り立てた。
27:11 アルワドとキリキアの人々は城壁の上をくまなく囲んで立ち、ガマディムの人々は塔を固めていた。彼らは小盾を城壁の周りにくまなく掛け、それはお前の美しさを完成した。
27:12 タルシシュはお前の豊かな富のゆえに商いに来て、銀、鉄、錫、鉛をお前の商品と交換した。
27:13 ヤワン、トバル、メシェクの人々は取り引きを行い、彼らは奴隷と青銅の製品をお前の物品と交換した。
27:14 彼らはベト・トガルマから、馬、軍馬、らばを仕入れて、お前の商品と交換した。
27:15 ロドス島の人々はお前と取り引きを行い、多くの島々はお前の下で商いをし、彼らは象牙と黒檀を貢ぎ物として献上した。
27:16 アラムはお前の豊かな産物のゆえに商いに来て、トルコ石、赤紫の毛織物、美しく織った布地、上質の亜麻織物、さんご、赤めのうをお前の商品と交換した。
27:17 ユダとイスラエルの国もまた、お前と取り引きを行い、ミニトの小麦、きび、蜜、油、乳香を、お前の物品と交換した。
27:18 ダマスコはお前の多くの産物と豊かな富のゆえに商いをし、ヘルボンのぶどう酒とツァハルの羊毛を運んで来た。
27:19 ウザル地方のウェ/ダンとヤワンは、お前の商品と交換し、銑鉄、桂皮、香水萱をお前の物品と取り替えた。
27:20 デダンは乗馬用の粗い布地で、お前と取り引きを行った。
27:21 アラブの人々とケダルの首長たちもまた、お前の下で商いをし、小羊、雄羊、山羊を商った。
27:22 シェバとラマの商人たちは、お前と取り引きを行い、極上のあらゆる香料、あらゆる宝石、黄金をお前の商品と交換した。
27:23 ハラン、カンネ、エデンとシェバの商人たち、アシュルとキルマドは、お前と取り引きを行った。
27:24 彼らはお前と取り引きを行い、豪華な衣服、紫の衣、美しく織った布地、多彩な敷物、堅く丈夫によった綱で、お前と取り引きを行った。
27:25 タルシシュの船はお前の物品を運び回った。お前は荷を重く積み海の真ん中を進んだ。
27:26 漕ぎ手がお前を大海原に漕ぎ出したが東風がお前を打ち砕いた海の真ん中で。
27:27 お前の富、商品、物品、船乗り、水夫、水漏れを繕う者、物品を交換する者、船上のすべての戦士、すべての乗組員たちは、お前が滅びる日に海の真ん中に沈む。
27:28 水夫たちの叫び声で、町を取りまく地は震える。
27:29 櫂を漕ぐ者は皆、その船から降り船乗りと水夫たちは皆、陸に立ち
27:30 お前のために声をあげて、いたく泣き叫ぶ。彼らは頭に塵をかぶり、灰の中で転げ回る。
27:31 彼らはお前のために頭をそり粗布を身にまといお前のために心を痛めて泣き痛ましい悲しみの声をあげる。
27:32 また嘆きの声をあげて、哀歌をうたいお前のために挽歌をうたう。誰が海の真ん中でティルスと同じようになっただろうか。
27:33 お前は海を越えて商品を輸出し多くの国々の民を飽き足らせ豊かな富と産物で、地上の王たちを富ませた。
27:34 今、お前は海で難破し、水中深く沈んだ。お前の積み荷とすべての乗組員は沈んだ。
27:35 海沿いの国々の住民は皆、お前のことで驚き王たちは恐れおののき、顔はゆがんでいた。
27:36 諸国の民の商人は口笛を吹いて、お前を嘲る。お前は人々に恐怖を引き起こしとこしえに消えうせる。」

ティルスの町は、港町として、交易の町として栄えた。
海を利用し、海を支配し、海によって得た繁栄であったが、それもまた、海の藻屑として沈んでいくのである。

富と繁栄をもたらすものには、必ずこのような落とし穴がある。
リスクがあるからこそ、栄える可能性もあるということなのだろう。
逆に、この世の富や繁栄には、必ずその先に終わりの時があり、滅びがあるということを忘れてはならない。
だからこそ、永遠に滅びることの無い真の富を求めるべきである。

マタイ6:19 「あなたがたは地上に富を積んではならない。そこでは、虫が食ったり、さび付いたりするし、また、盗人が忍び込んで盗み出したりする。
6:20 富は、天に積みなさい。そこでは、虫が食うことも、さび付くこともなく、また、盗人が忍び込むことも盗み出すこともない。
6:21 あなたの富のあるところに、あなたの心もあるのだ。」

永遠に変わることの無い真の富、主イエス・キリストの十字架による救いと命の約束をしっかり携えて歩む者となりたい。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« 前ページ