たびびと

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力尽きて

2013年04月16日 | コスタリカの風
10分も経ったころ、再度携帯電話がなる。
マリアさんだ。

「ごめんなさい。

説明をしたけど、とにかくレターがないとダメの一点張り。彼は確かに、正しいことを言ってるのよ。いろいろ説得したけど…私も知らない守衛さんなの。

レターを要求されたのは初めてよ。ごめんなさいこんなことになって。
私がレターをカルロスに渡しておけば…」


「そうか。いいよ。いいよ。ありがとう。こんな朝早くからごめんね」


「最後の日なのにごめんなさい。無事空港についてね」


「ああ…」




とにかく、
「書類がないと絶対に車の出庫を許すわけにはいかない」
ということだった。

マンション1回での携帯電話でやりとり。

ガラガラ
廊下後方のドアが開く。

「うるさい」
とは言われなかったが、

「こんな朝から廊下で何を騒いでいるの!」
と表情は物語っていた。




家から事務所は歩いても10分。
数分後、カルロスはタクシーでやってきた。

タクシーを降りる。
「セニョールすまない。車を出すことができなかった」

彼ではなく、事務所の落ち度だった。
「いいんだ。レターに気づかなかった事務所の落ち度だよ。
タクシーで空港まで行くよ。知り合いを紹介してよ」


彼は携帯で知り合いのタクシーへ。
スーツケースが3つ。2台で行くことにした。



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