菅義偉首相は26日の衆院予算委員会で、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた「勝負の3週間」の反省点を問われ、飲食店の閉店時間について「いまは午後8時から時間短縮をさせていただいているが、そこの部分が甘かったと思っている」との認識を示した。
立憲民主党の奥野総一郎氏への答弁。飲食店の閉店時間を午後8時とする短縮要請は、今月8日に首都圏4都県が緊急事態宣言の対象になったことで午後10時から前倒しされた。
この日の予算委でも、野党議員が菅首相に答弁を求めているにもかかわらず、他の閣僚が答えようとする場面が相次いだ。立憲の辻元清美氏が「ここで逃げるからダメだ」と指摘すると、菅首相は「私は逃げるようなことはまったくしません」と反論した。
「勝負の3週間」
何だったんでしょうね。
掛け声だけだったような、そんな気がします。
時短営業要請をしたり一部Gotoトラベルを休止したり。。。
あまり印象に残っていません。
期間は11月25日から12月16日までの3週間。
そもそも武漢コロナの感染拡大を食い止めると同時に経済を回すって無理があります。
欲張るからどっちつかずになるのです。
Gotoは感染拡大に関係ない、その証拠に始まった夏には感染拡大しなかった。
そう主張する某司会者がいますが、それも短絡的です。
そりゃあ夏に少なかったのはウイルスが活発ではなかったし、
その頃は市中感染が限定的だったと思うのです。
それがじわじわと東京から地方へ、東京から大阪へ、大阪から地方へと広がり、
それに拍車を掛けたのがGotoキャンペーンだったと思います。
直接関係ないとしても、普段よりお得感が大きいのですから浮ついた気分になり、
羽目を外す人も出たでしょう。
また折角予約したのだから、少々風邪気味でも無理をして旅行に行った人もいそうです。
何といっても普段より高級ホテルを予約しているのですからキャンセル料はバカ高い。
ちょっと喉が痛いぐらいで旅行を辞めたくないのが人情と言うものです。
その辺は普段から贅沢している人と、庶民とは考え方が違います。
ただGotoが直接関係あるとは言い難いです。
原因は飛沫感染ですから、マスクなしの会話が一番危険です。
また手指の消毒をしていなければ、知らず知らずにウイルスが口に入りますし、
普段の習慣でお菓子やおつまみを手掴みで食べてしまう事もあるでしょう。
感染防止策の基本中の基本がわかっていない人が多いのかもわかりません。
その点をもっと積極的に広報するのが政府には抜けていました。
「勝負の3週間」の結果が出なかったのですから、年末年始にかけてもっと強く訴えるべきでした。
何も行事がない11月の連休明けからクリスマス前の3週間で効果がなければ
年末年始は目を覆う事態になるだろうと予測できたはず。
今更ですが、政府にも与野党にも危機感が足りませんでした。
ところで国会で野党が「総理、総理、お答えください。あなたじゃない、総理に聞いているんだ!」
と大声で叫ぶことが多いです。
本当に真実を知りたいなら担当大臣が答えた方が早い事もあります。
総理の見解を聞きたいと言うより、
「総理は何も知らない。これぐらい総理なら知っておくべきだ。」とか
「総理が無能だと国民に晒し、総理を追い込み恥をかかせよう」
そんな風に見えて感じが悪いです。
総理も万能ではないのですから全てを答えなくてもいい筈です。
野党は国会議員としても責務を果たす為の発言をしてもらいたいです。