オランド仏大統領が16日に行った議会演説の要旨は以下の通り。

 フランスは戦争をしている。(13日の)金曜夜にパリで起きたことは、戦争行為だ。金曜日の戦争行為は、シリアで計画と決定がなされ、ベルギーで組織され、フランス人の手助けで行われた。我々は「イスラム国」と向き合っている。

 「イスラム国」の撲滅は国際社会すべての課題だ。私は国連安全保障理事会に対し、テロと戦う共通の意思を示す決議の採択を求めた。昨晩、私は「イスラム国」が支配している(シリアの)ラッカを空爆するよう命令した。さらなる攻撃が必要だ。テロと戦う国が集う必要がある。私は近くオバマ米大統領、プーチン露大統領と会談し、我々の力を結集しようと呼びかける。

 金曜日の事件でフランス人を殺したのが、同じフランス人であったことを語るのは残酷なことだ。我々の地に、犯罪行為が過激になり、テロに手を染めた者がいた。イラクやシリアで戦闘を行った者がいた。

 我々はテロに対応するため、憲法を進化させなければならない。(非常事態宣言などを定めた)憲法の条項は、もはや適当ではない。国家非常事態の3か月への延長を求める。政府は警官を5000人、国境管理要員を1000人増員する。

 我々はテロを粉砕する。なぜなら、フランス人は同胞を恐れて暮らしたくはないからだ。テロは「共和国(フランス)」を粉砕できない。「共和国」がテロを粉砕するのだ。共和国万歳。


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フランスはテロリストと正面から向き合い、

勇敢に戦おうとしています。

テロリストから逃げない。

悪は滅びるべきだ。

その為には仲間と一緒に団結しなければならない。

そして憲法を進化させなければならない

 

BBC NEWS JAPAN によるとオランド大統領は次の提案をしています。

  • 今後2年間で警官が配置される拠点を5000カ所新設。新たな国防予算の減額はしない。
  • 2重国籍を持つフランス人がテロに関与して有罪判決を受けた場合の国籍はく奪を容易にする。
  • 「国家の安全に深刻な脅威」とみなされた外国人の国外退去をより迅速に行う。
  • 武器密輸に対する罰則を強化し、欧州全体での対応強化を促す。