介護職員の月給、全産業平均を9万円下回る 全労連調査(朝日新聞) - goo ニュース
介護施設などで働く人の月額の賃金が、全産業の平均と比べ約9万円低いことが、労働組合の中央組織・全国労働組合総連合(全労連)の調査で分かった。サービス残業も、6割が「ある」と答えるなど、「低賃金で長時間労働」の実態が浮かんだ。
調査は、昨年11月~今年2月、特別養護老人ホームなど介護の現場で働く人を対象に実施し、6369人から回答を得た。
調査によると、正職員の昨年10月の賃金は20万7795円と、厚生労働省が調べた、全産業の平均の29万5700円を約8万8千円下回った。
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介護施設に入りたくても入所待ちというのを聞きます。
理想としては家族と一緒に過ごすのが一番でしょうが
諸々の事情によって困難な場合があります。
老老介護で体力的に無理な場合、
更に昼夜逆転で夜間大声を出す高齢者だと家族は心身ともに休まる時がありません。
先日も介護者である高齢女性がうたた寝をしてしまった隙に
夫が線路に入って死亡するという事故の裁判がありましたね。
一審の半額にはなりましたが、高齢女性に遅延賠償金を払うよう命じる判決が出ています。
裁判官の家族や身の回りに徘徊する認知症の方がいないのでしょう。
どれだけ介護が大変なのかまるで分っていません。
こんな場合、介護施設に入所出来ていたなら、痛まし事故は起きなかったでしょうし
何より高齢女性を、介護するという重労働から解放でき、
夫婦ともに穏やかな老後を過ごせたことでしょう。
しかし、受け入れる介護施設が足りません。
なぜなのか・・・・。
きっと儲けにならないからでしょう。
もしも儲けている施設がいたら、殆どは劣悪な環境で介護していると思います。
介護職って体力的にも大変な職業です。
介護職に就きたいと思う若者も、将来の結婚や子育てを考えると低賃金では躊躇したり諦めたりすると聞きます。
介護職員の月収は全産業の平均より9万円少ない約20万円です。
これが全産業の平均より高収入なら、希望する人も増えるでしょう。
ですから、政府は補助金等を含め、介護職に就労したい人を増やす政策を考えるべきです。
賃金が増えれば、それだけ能力の高い人が介護職に集まる事も期待できます。
質の良い介護施設を増やし、質の良い介護職員を増やすこと。
この事を第一に考えてもらいたいです。