岸氏は会談の中で、尖閣諸島について「歴史的にも国際法上も疑いのない日本の領土で、日本が有効に支配しており、尖閣諸島をめぐる解決すべき領有権の問題はそもそも存在しない」と日本側の立場を強調。中国側に、事態をエスカレートさせるような行動を取らないよう自制を求めた

 両氏の個別会談は初めて。自衛隊と中国軍の偶発的な衝突を回避するための「海空連絡メカニズム」も協議し、懸案だった防衛当局間のホットラインの早期開設に向け調整を加速させることで一致した。

 ホットラインをめぐっては、王氏が来日時に年内の開設で合意したと発言したが、この日の会談では具体的な時期について合意には至らず、年内の開設は見送るとみられる。

14日夕方、日中防衛相テレビ会談が行われましたが、

尖閣周辺への中国公船侵入が常態化している事について岸大臣は「強い懸念」を伝えました。

これが精一杯の抗議の言葉なのでしょうか。

もっと怒りをぶつけて欲しいところですが感情的になってはいけません。

冷静にそして適格に一つ一つ事実を述べ、相手の嘘を暴き、

誤魔化しを許さない強い気持ちが必要です。

岸大臣は従来からの日本の主張、

「歴史的にも国際法上も疑いのない日本の領土で、日本が有効に支配しており、尖閣諸島をめぐる解決すべき領有権の問題はそもそも存在しない」

と述べました。

よくぞ言ってくれた、と思います。

しかし日本が有効に支配しているならそれなりの行動を示すべきではないでしょうか。

領海侵犯する中国海警局の船に「ここは日本の領海だ、速やかに出ていくように」

と言っても、中国にとってはどこ吹く風です。

 

日本領だと言うなら、日本人の上陸と島内調査を許可すべきではありませんか。

そして島内整備に湾口整備、自衛隊員が常駐して国境の島を守るべきです。

しかしそれをしない日本。

歯痒いです。

これも中国からの報復を恐れているからなのでしょう。

中国進出している日本企業とその従業員にどんな嫌がらせをするか、

日本企業の社屋への放火に暴動や略奪、そして日本への輸出禁止措置。

また勝手な罪状を付けての邦人拘束に死刑判決。

これらを考えると、強く出られないのだと思います。

しかしだからと言って、中国のやりたい放題を許していたらどうなるのでしょう。

このままでは竹島の二の舞になります。

 

中国はじわじわ攻めてきます。

日本の出方を見ながら押したり引いたりしてきます。

日中外相会談後の記者発表での茂木外相の態度は最悪でした。

あれでは中国は押してきます。

その証拠に中国公船は尖閣諸島周辺の領海侵犯や接続水域入域も止めていません。

 

昨夕の岸大臣の発言が中国に効いていたら尖閣諸島周辺へ暫く来ないでしょう。

しかしどこ吹く風と無視を決め込んでいたら中国公船を尖閣に仕向けるでしょう。

 

岸防衛相は尖閣諸島には領有権は存在しないと発言しました。

しかし魏鳳和国防相も中国領だとの従来の発言で平行線だったようです。

このままでは棚上げ状態になってしまいます。

これでは本来の領土とは言えません。

今こそ中国が尖閣諸島を侵略しようとしている事実を国際社会に訴えるとともに

如何に中国は危険な国家であると証明する時期だと思います。

中国の報復を恐れて事なかれ主義を貫いていては本当に尖閣を盗られてしまいます。

もっと日本は危機感を持ち、何としても国土を守り抜く強い意志を持つべきですし

日本企業は中国との貿易は高リスクだと認識しておくべきではないでしょうか。