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気になる事  blueのためいき

日々気になる事を記します。共感してくださる方もそうでない方もちょっと立ち止まって考えて頂ければ、うれしいです。

今日は建国記念の日です。

2015-02-11 16:00:52 | リンク

今日は「建国意念の日」です。昨日安倍首相のメッセージが発表されていますのでご紹介します。

「建国記念の日」を迎えるに当たっての内閣総理大臣メッセージ

  「建国記念の日」は、「建国をしのび、国を愛する心を養う」という趣旨のもとに、国民一人一人が、今日の我が国に至るまでの古からの先人の努力に思いをはせ、さらなる国の発展を願う国民の祝日であります。

  我が国は、四季折々の豊かな自然に恵まれ、長い歴史を経て、諸外国に誇れる日本固有の文化や伝統を育んできました。五穀豊穣を祈り、田畑をともに耕し、水を分かち合い、乏しきは補い合う、麗しい社会を築いてまいりました。知恵と創意工夫により、自然に向き合い、自然との調和を図りながら、科学技術の発展をはじめ、様々な分野において、人類の営みに大きく貢献してきました。

 災害や戦争など苦難の時もありましたが、いつの時代にあっても、先人たちは、勇気と希望をもって、新しい時代を切り開いてきました。国民一人一人のたゆまぬ努力により、戦後の焼け野原から立ち上がり、自由と民主主義を守り、人権を尊重し、法を貴ぶ国柄を育ててきました。今日の我が国の発展は、先人たちが幾多の国難を乗り越えた礎の上にあります。

 こうした先人の努力に思いを致しつつ、この尊い平和と繁栄を次の世代に引き継いでまいります。
 そして、様々な環境の変化に適応していかなければ、この素晴らしい伝統を守り抜いていくこともできません。そのためにも、十年先、五十年先、そして百年先をも見据えた改革に、果断に取り組んでまいります。「建国記念の日」を迎えるに当たり、私はその決意を新たにしております。自信と誇りの持てる未来に向けて、共に歩みを進めてまいりましょう。

 「建国記念の日」が、我が国のこれまでの歩みを振り返りつつ先人の努力に感謝し、さらなる日本の繁栄を希求する機会となることを切に希望いたします。

平成27年2月11日
内閣総理大臣 安倍 晋三

***************************************************************************


今日は「建国記念の日」で学校や一般の企業の多くや官公庁はお休みですが

どれだけの国民がこの記念日の成り立ちを知っているのでしょう。

私には「建国記念日」の方がなじみがあります。

この日はかつて「紀元節」と呼ばれていましたが戦後、占領軍に削除されたそうです。

その後、復活を望む機運が高まり「建国記念の日」と名称を変えて祝日となりました。

 

「建国記念日」を制定する時、当時の社会党が反対したので「建国記念の日」と間に「の」を入れたとか。

当時、社会党議員が委員長に体当たりしたとかネクタイで首を絞めたりとかでこの制定に抵抗したそうです。

・・・昔から社会党系は暴力的だったんですね。

 

この日は 日本の初代天皇とされる神武天皇が即位した日だそうで、

なんと、紀元前660年の事だと言われています。が、神武天皇が実在の方かどうかは不明です。

 

今年は2015年ですが、皇紀2675年というのは神武天皇即位を元年とした数え方になります。

こういう話は学校では聞いたことはありません。(聞いていても忘れた可能性もありますが・・・・)

でも日教組は皇室否定ですから建国記念の日について子供たちに教えてこなかったかもわかりませんね。

 

首相として国民に対してのメッセージは今までなく、安倍政権になってからで今年は昨年に続き2度目です。

 

野党や平和ボケとその仲間たちはいつものように難癖をつけて反撥しそうですが

安倍首相の言葉、

「今日の我が国の発展は、先人たちが幾多の国難を乗り越えた礎の上にあります。」

「先人の努力に感謝し、さらなる日本の繁栄を希求する機会になることを切に希望します。」

素晴らしいですよね。

 

先人たちの名誉を汚しても平気な人たち、日本が貶められても平気な人たち、

むしろ自虐史観に染まって反日国の言い分に頷く人たちがいる事に失望します。

 

「建国記念の日」という日を迎え、先人たちの苦労に感謝し、今後の日本の在り方、そして日本の将来を考えたいと思います。

 

 

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日エジプト経済合同委員会合における安倍内閣総理大臣政策スピーチ

2015-02-05 15:52:40 | リンク

安倍首相のエジプトでのスピーチです。

このスピーチがテロリストを刺激した、だから安倍首相が悪い。→安倍首相は辞任すべき。

この理屈おかしくないですか?

 

イブラヒーム・マハラブ首相閣下、 日エジプト経済合同委員会の皆様、 ご列席の皆様、

 アッサラーム・アレイクム・ジャミーアン(皆さん、こんにちは)

 今回このように、悠久の歴史と文明を誇るエジプトを訪問することが出来たことを心から

嬉しく思います。

今回で、この2年のうち、5回目の中東訪問になりますが、これは日本がいかにこの地域を

大切に思い、尊敬の念を抱いてきたかを示すものです。

 私は一昨年、ジッダにおいて日本の新たな中東政策を発表したとき、「タアーイシュ(共

と共栄)」、「タアーウヌ(協働)」に加え、「タサームフ」、すなわち和と寛容を、主導理念

にしていきたいと言いました。

私はこれまで、この理念に沿った中東政策を実施してきました。

 今回私は、「中庸が最善(ハイルル・ウムーリ・アウサトハー)」というこの地域の先人の方々

の叡智に注目しています。

 「ハイルル・ウムーリ・アウサトハー」、伝統を大切にし、中庸を重んじる点で、日本と中東

には、生き方の根本に脈々と通じるものがあります。

 この叡智がなぜ今脚光を浴びるべきだと考えるのか。

それは、現下の中東地域を取り巻く過激主義の伸張や秩序の動揺に対する危機感からで

あります。

 中東の安定は、世界にとって、もちろん日本にとって、言うまでもなく平和と繁栄の土台です。

テロや大量破壊兵器を当地で広がるに任せたら、国際社会に与える損失は計り知れません。

 先の大戦後、日本は、自由と民主主義、人権と法の支配を重んじる国をつくり、ひたすら

平和国家としての道を歩み、今日にいたります。

いまや新たに「国際協調にもとづく積極的平和主義」の旗を掲げる日本は、培った経験、智慧、

能力を、世界の平和と安定のため、進んで捧げる覚悟です。

 中東の安定を、私たちがどんな気持ちで大切に思い、そのため力を尽くしたいと念じているか、

意欲をお汲み取りください。

 2年前、私の政府はこの考えに立って、中東全体に向けた22億ドルの支援を約束し、これまで

にすべて、実行に移しました。

本日この場で皆様にご報告できることは、私にとって大きな喜びです。

 「中庸が最善」の精神に裏打ちされた、活力に満ち、中東地域の人々が安心して暮らせる、安定

した中東を取り戻すこと。

日本の協力は、まさしくそのためにあります。

エジプトの皆様、中東の人々に、知ってほしいと願わずにはいられません。

 社会に安定を取り戻し、成長への道筋を確かにできたとき、エジプトを始め中東は、潜在力を爆発

させるでしょう。

そこへ向け努力する皆様にとり、日本は、常に変わらぬ伴走者でありたいと願います。

 ここで私は再び、お約束します。

日本政府は、中東全体を視野に入れ、人道支援、インフラ整備など非軍事の分野で、25億ドル

相当の支援を、新たに実施いたします。

 ご列席の皆様、私は今回出発に先立って、1枚の写真を目にしました。

151年前、1864年4月4日、日本人が、ギザで初めて、スフィンクスを背景に撮った写真です。

 自分たちのものより何倍も長い歴史をもつエジプトに、日本人は一世紀半、いつも魅了されて

きました。

こつこつと誠実にいいものを作る姿勢、そのような仕事をすることを尊いと思い、達成した仕事

に誇りを持つこと。

働くことに対して高いモラルをお持ちのエジプトの皆様です。

大エジプト博物館(GEM 、ジェム)の建設や、エジプト日本科学技術大学(E-Just 、イー・ジャスト

)の事業で、皆さんと一緒に働けることは、私たちにとって大いなる喜びです。

 日本の協力でできた小児病院を、皆さんが「日本病院」と今でも呼んでいること、首相閣下もよく

ご存知ですが、運河の橋が、日本の支援でできたと覚えてくださっていること。

ひとつひとつ、私たちの誇りです。

 友情は、日本とエジプトを、どこまでもつないできました。

 そのエジプトが、いま安定に向け、懸命な努力を続けておられる。

エジプトが、人々が安心して暮らせる平和で豊かな国になれば、中東は大きく繁栄する。

この強い責任意識のもと、長い歴史と、伝統に根ざしつつ、「中庸が最善」の精神に立って、エジプト

の人々に合った形でじっくりと民主化への努力を続けておられる。

私はそういうお国の歩みを支持しています。

 私は日本国民を代表し、皆様の努力に対し、心からなる拍手を送りたいと思います。

 ご列席の皆様、私たちが築いてきた友情の物語に、新たなページを加えるときがきました。

 エジプトが安定すれば、中東は大きく発展し、繁栄するでしょう。

私は日本からご一緒いただいたビジネス・リーダーの皆様に、ぜひこの精神にたって、エジプトへの

関わりを増やしていただきたいと願っています。

 日本政府は、その下支えに力を惜しみません。

 E-Just(イー・ジャスト)にとって便利で、有望な産業立地とも近いボルグ・エル・アラブ(Borg El-

Arab)国際空港の拡張を、お手伝いします。

電力網の整備とあわせ、3億6000万ドルの円借款を提供します。

 カイロ地下鉄など交通インフラや、再生可能エネルギー、火力発電に、日本は最先端の、環境に

優しい技術を提供します。

エジプト発展の、一助となるため、ひいては、中東全体に安定の基礎を広げていくためです。

 その目的のため、私が明日からしようとしていることをお聞き下さい。

 まず私はアンマンで、激動する情勢の最前線に立つヨルダン政府に対し、変わらぬ支援を表明

します。

国王アブドゥッラー二世には、宗教間の融和に対するご努力に、心から敬意を表すつもりです。

 パレスチナでは、保健医療、水道整備や西岸とガザの難民支援など、民生安定に役立つ施策を

明らかにします。

 イラク、シリアの難民・避難民支援、トルコ、レバノンへの支援をするのは、ISILがもたらす脅威を

少しでも食い止めるためです。

地道な人材開発、インフラ整備を含め、ISILと闘う周辺各国に、総額で2億ドル程度、支援をお約

束します。

 イラクでは、全党派を含む、国民融和内閣による安定的な統治が絶対に必要です。日本は、そ

のための努力を支援し続けます。

 地域から暴力の芽を摘むには、たとえ時間がかかっても、民生を安定させ、中間層を育てる以外、

早道はありません。「中庸が最善(ハイルル・ウムーリ・アウサトハー)」。

日本はそこに、果たすべき大いなる役割があると考えています。

 ご列席の皆様、私は、中東和平プロセスの現状、というよりその難しさに、皆様と同様、心をいた

めるものです。

 中東和平を進めるには、周辺国を含めた対話、協働、信頼関係づくりが不可欠だと信じる日本は

9年前、ヨルダン川西岸に「平和と繁栄の回廊」をつくる提案をしました

このプロジェクトが和平にとって何より大切な資産――地域における全ての関係者の信頼を育てて

くれること。それこそが、私たちの切なる願いです。

その願いのために、日本は、イスラエル、パレスチナ、ヨルダンと一緒になって取組を進めています。

 中核をなす農産加工団地は、形を現しました。

私はサイトを訪れて、この目で見るつもりです。

遠くない将来、ジェリコ周辺の農産品はここで付加価値をつけ、回廊を通って、近隣諸国や湾岸の

消費地に向かうでしょう。

 「平和と繁栄の回廊」はやがて、一大観光ルートになる可能性を秘めています。

パレスチナを、ツーリズムで賑わう場所にしようではありませんか。

日本は、喜んでその触媒になります。

 1997年以来足かけ18年、日本政府は、イスラエル、パレスチナ双方の青年を招き、日本で共に

過ごしてもらう事業を続けてきました。

 私のもとに来てくれたとき、私は青年たちに、7世紀の人、聖徳太子の言葉を贈りました。

「和を以て貴しと為す」という言葉です。

 彼らこそ、和平を担う若い力となってほしい。

そんな願いを託しました。

今回は訪問先で、「卒業生」の皆さんを集めて同窓会を開きます。

 日本は近い将来、パレスチナを、国家として承認できる日が来ると信じています。

その日が早くなるよう、いわゆる二国家解決を進めるため、イスラエル、パレスチナ双方に、

交渉の再開を訴えます。

 「パレスチナ開発のための東アジア協力促進会合(CEAPAD)」という枠組みのことも、ご記憶

ください。

 戦争の荒廃から復活した日本、わずか一世代で経済的飛躍を遂げた東南アジア諸国は、パレ

スチナの支援に活かせる経験と智慧において豊富です。

持ち寄って実際に役立てようと、日本の肝煎りで始まったものでした。

 中東和平にとって不可欠の、「信頼」が育つよう、息長く協力を続けてきたのが日本です。

私たちに果たすべき役割がある限り、勇んで引き受ける覚悟だと申し添えます。

 大いなる可能性を秘めた中東地域。

しかし、この地域を取り巻く情勢は、近代史上、もっとも大きなチャレンジの一つに晒されていると言っ

ても過言ではないように思えます。

 しかし、それだからこそ「中庸が最善(ハイルル・ウムーリ・アウサトハー)」と、私は最後に繰り返し

たいと思います。

 過激主義でなく漸進主義をとり、何よりも民生の安定を目指し、歩んで行かれる努力に私は最大

の敬意を表します。

憎しみでなく、寛容、そして中庸をむねとして中東がその巨大な歩みを着実にするとき、世界は祝福

に包まれます。

 日本は、あらん限りの力と智慧をもって、中東に共生・共栄を、協働による和と寛容、そして中庸を

もたらす一助となるよう、努め続けることをお約束します。

 そのためにこそ、日本とエジプトが、新たな1ページをめくるべきだと申し上げました。

 日本とエジプトに、そして日本と中東に、タヒヤー・サダーカ(友情よ永遠なれ)。

 シュクラン・ジャジーラン(有り難うございました)。

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日エジプト経済合同委員会合における安倍内閣総理大臣政策スピーチ

2015-02-03 11:46:29 | リンク

安倍首相のエジプトでのスピーチです。

このスピーチがテロリストを刺激した、だから安倍首相が悪い。→安倍首相は辞任すべき。この主張おかしくないですか?

ISILという超残虐テロリストと同じこと言っている事になりませんか?

 

イブラヒーム・マハラブ首相閣下、
 日エジプト経済合同委員会の皆様、
 ご列席の皆様、
 アッサラーム・アレイクム・ジャミーアン(皆さん、こんにちは)
 今回このように、悠久の歴史と文明を誇るエジプトを訪問することが出来たことを心から嬉しく思います。今回で、この2年のうち、5回目の中東訪問になりますが、これは日本がいかにこの地域を大切に思い、尊敬の念を抱いてきたかを示すものです。
 私は一昨年、ジッダにおいて日本の新たな中東政策を発表したとき、「タアーイシュ(共生と共栄)」、「タアーウヌ(協働)」に加え、「タサームフ」、すなわち和と寛容を、主導理念にしていきたいと言いました。私はこれまで、この理念に沿った中東政策を実施してきました。
 今回私は、「中庸が最善(ハイルル・ウムーリ・アウサトハー)」というこの地域の先人の方々の叡智に注目しています。
 「ハイルル・ウムーリ・アウサトハー」、伝統を大切にし、中庸を重んじる点で、日本と中東には、生き方の根本に脈々と通じるものがあります。
 この叡智がなぜ今脚光を浴びるべきだと考えるのか。それは、現下の中東地域を取り巻く過激主義の伸張や秩序の動揺に対する危機感からであります。

 中東の安定は、世界にとって、もちろん日本にとって、言うまでもなく平和と繁栄の土台です。テロや大量破壊兵器を当地で広がるに任せたら、国際社会に与える損失は計り知れません。
 先の大戦後、日本は、自由と民主主義、人権と法の支配を重んじる国をつくり、ひたすら平和国家としての道を歩み、今日にいたります。いまや新たに「国際協調にもとづく積極的平和主義」の旗を掲げる日本は、培った経験、智慧、能力を、世界の平和と安定のため、進んで捧げる覚悟です。
 中東の安定を、私たちがどんな気持ちで大切に思い、そのため力を尽くしたいと念じているか、意欲をお汲み取りください。
 2年前、私の政府はこの考えに立って、中東全体に向けた22億ドルの支援を約束し、これまでにすべて、実行に移しました。本日この場で皆様にご報告できることは、私にとって大きな喜びです。
 「中庸が最善」の精神に裏打ちされた、活力に満ち、中東地域の人々が安心して暮らせる、安定した中東を取り戻すこと。日本の協力は、まさしくそのためにあります。エジプトの皆様、中東の人々に、知ってほしいと願わずにはいられません。
 社会に安定を取り戻し、成長への道筋を確かにできたとき、エジプトを始め中東は、潜在力を爆発させるでしょう。そこへ向け努力する皆様にとり、日本は、常に変わらぬ伴走者でありたいと願います。
 ここで私は再び、お約束します。日本政府は、中東全体を視野に入れ、人道支援、インフラ整備など非軍事の分野で、25億ドル相当の支援を、新たに実施いたします。

 ご列席の皆様、私は今回出発に先立って、1枚の写真を目にしました。151年前、1864年4月4日、日本人が、ギザで初めて、スフィンクスを背景に撮った写真です。
 自分たちのものより何倍も長い歴史をもつエジプトに、日本人は一世紀半、いつも魅了されてきました。こつこつと誠実にいいものを作る姿勢、そのような仕事をすることを尊いと思い、達成した仕事に誇りを持つこと。働くことに対して高いモラルをお持ちのエジプトの皆様です。大エジプト博物館(GEM 、ジェム)の建設や、エジプト日本科学技術大学(E-Just 、イー・ジャスト)の事業で、皆さんと一緒に働けることは、私たちにとって大いなる喜びです。
 日本の協力でできた小児病院を、皆さんが「日本病院」と今でも呼んでいること、首相閣下もよくご存知ですが、運河の橋が、日本の支援でできたと覚えてくださっていること。ひとつひとつ、私たちの誇りです。
 友情は、日本とエジプトを、どこまでもつないできました。
 そのエジプトが、いま安定に向け、懸命な努力を続けておられる。エジプトが、人々が安心して暮らせる平和で豊かな国になれば、中東は大きく繁栄する。この強い責任意識のもと、長い歴史と、伝統に根ざしつつ、「中庸が最善」の精神に立って、エジプトの人々に合った形でじっくりと民主化への努力を続けておられる。私はそういうお国の歩みを支持しています。
 私は日本国民を代表し、皆様の努力に対し、心からなる拍手を送りたいと思います。

 ご列席の皆様、私たちが築いてきた友情の物語に、新たなページを加えるときがきました。
 エジプトが安定すれば、中東は大きく発展し、繁栄するでしょう。私は日本からご一緒いただいたビジネス・リーダーの皆様に、ぜひこの精神にたって、エジプトへの関わりを増やしていただきたいと願っています。
 日本政府は、その下支えに力を惜しみません。
 E-Just(イー・ジャスト)にとって便利で、有望な産業立地とも近いボルグ・エル・アラブ(Borg El-Arab)国際空港の拡張を、お手伝いします。電力網の整備とあわせ、3億6000万ドルの円借款を提供します。
 カイロ地下鉄など交通インフラや、再生可能エネルギー、火力発電に、日本は最先端の、環境に優しい技術を提供します。エジプト発展の、一助となるため、ひいては、中東全体に安定の基礎を広げていくためです。
 その目的のため、私が明日からしようとしていることをお聞き下さい。
 まず私はアンマンで、激動する情勢の最前線に立つヨルダン政府に対し、変わらぬ支援を表明します。国王アブドゥッラー二世には、宗教間の融和に対するご努力に、心から敬意を表すつもりです。
 パレスチナでは、保健医療、水道整備や西岸とガザの難民支援など、民生安定に役立つ施策を明らかにします。
 イラク、シリアの難民・避難民支援、トルコ、レバノンへの支援をするのは、ISILがもたらす脅威を少しでも食い止めるためです。地道な人材開発、インフラ整備を含め、ISILと闘う周辺各国に、総額で2億ドル程度、支援をお約束します。
 イラクでは、全党派を含む、国民融和内閣による安定的な統治が絶対に必要です。日本は、そのための努力を支援し続けます。
 地域から暴力の芽を摘むには、たとえ時間がかかっても、民生を安定させ、中間層を育てる以外、早道はありません。「中庸が最善(ハイルル・ウムーリ・アウサトハー)」。日本はそこに、果たすべき大いなる役割があると考えています。

 ご列席の皆様、私は、中東和平プロセスの現状、というよりその難しさに、皆様と同様、心をいためるものです。
 中東和平を進めるには、周辺国を含めた対話、協働、信頼関係づくりが不可欠だと信じる日本は9年前、ヨルダン川西岸に「平和と繁栄の回廊」をつくる提案をしました。このプロジェクトが和平にとって何より大切な資産――地域における全ての関係者の信頼を育ててくれること。それこそが、私たちの切なる願いです。その願いのために、日本は、イスラエル、パレスチナ、ヨルダンと一緒になって取組を進めています。
 中核をなす農産加工団地は、形を現しました。私はサイトを訪れて、この目で見るつもりです。遠くない将来、ジェリコ周辺の農産品はここで付加価値をつけ、回廊を通って、近隣諸国や湾岸の消費地に向かうでしょう。
 「平和と繁栄の回廊」はやがて、一大観光ルートになる可能性を秘めています。パレスチナを、ツーリズムで賑わう場所にしようではありませんか。日本は、喜んでその触媒になります。
 1997年以来足かけ18年、日本政府は、イスラエル、パレスチナ双方の青年を招き、日本で共に過ごしてもらう事業を続けてきました。
 私のもとに来てくれたとき、私は青年たちに、7世紀の人、聖徳太子の言葉を贈りました。「和を以て貴しと為す」という言葉です。
 彼らこそ、和平を担う若い力となってほしい。そんな願いを託しました。今回は訪問先で、「卒業生」の皆さんを集めて同窓会を開きます。
 日本は近い将来、パレスチナを、国家として承認できる日が来ると信じています。その日が早くなるよう、いわゆる二国家解決を進めるため、イスラエル、パレスチナ双方に、交渉の再開を訴えます。
 「パレスチナ開発のための東アジア協力促進会合(CEAPAD)」という枠組みのことも、ご記憶ください。
 戦争の荒廃から復活した日本、わずか一世代で経済的飛躍を遂げた東南アジア諸国は、パレスチナの支援に活かせる経験と智慧において豊富です。持ち寄って実際に役立てようと、日本の肝煎りで始まったものでした。
 中東和平にとって不可欠の、「信頼」が育つよう、息長く協力を続けてきたのが日本です。私たちに果たすべき役割がある限り、勇んで引き受ける覚悟だと申し添えます。

 大いなる可能性を秘めた中東地域。しかし、この地域を取り巻く情勢は、近代史上、もっとも大きなチャレンジの一つに晒されていると言っても過言ではないように思えます。
 しかし、それだからこそ「中庸が最善(ハイルル・ウムーリ・アウサトハー)」と、私は最後に繰り返したいと思います。
 過激主義でなく漸進主義をとり、何よりも民生の安定を目指し、歩んで行かれる努力に私は最大の敬意を表します。憎しみでなく、寛容、そして中庸をむねとして中東がその巨大な歩みを着実にするとき、世界は祝福に包まれます。
 日本は、あらん限りの力と智慧をもって、中東に共生・共栄を、協働による和と寛容、そして中庸をもたらす一助となるよう、努め続けることをお約束します。
 そのためにこそ、日本とエジプトが、新たな1ページをめくるべきだと申し上げました。
 日本とエジプトに、そして日本と中東に、タヒヤー・サダーカ(友情よ永遠なれ)。
 シュクラン・ジャジーラン(有り難うございました)。

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外務省;海外安全HP シリアは「退避勧告します。渡航は延期して下さい」のオレンジ色が塗られています。

2015-01-26 12:56:51 | リンク

 

 

 
 
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西村眞悟の時事通信より:日本人殺害警告・・・ダッカ事件の二の舞は許されない

2015-01-21 12:08:47 | リンク

日本人殺害警告・・・ダッカ事件の二の舞は許されない

平成27年1月21日(水)

 二十日の「イスラム国」による二人の日本人の七十二時間後の殺害警告に対し、
 イスラエルに滞在中の安倍晋三総理、さらに日本国民は如何に対処すべきであるか。

 この殺害警告は、安倍内閣発足直後の平成二十五年一月十六日のアルジェリアの南部砂漠地帯イナメナスにおける十人の日本人殺害テロとは、全く違う事態である。この時も、安倍総理はインドネシアを訪問中であった。
 
 安倍総理は、あの時は、戦後体制的対応で済ました。
 つまり、何も決断しなかった。
 アルジェリア首相の決断に対して「人命尊重」を要請しただけだった。
 
 しかし、この度は、世界注視の中で決断を迫られている。
 しかも、その決断内容は、
 昭和五十二年(一九七七年)九月二十八日の、日本赤軍による日航機ダッカハイジャック事件
 における福田赳夫総理の決断と同様であることは許されない。
 
 ダッカハイジャック事件に対して、
 福田赳夫総理は「人の命は地球より重い」ので「超法規的措置」として、
 犯人の要求に全面的に応じた。
 即ち、ダッカにおいて過激派服役囚六人と六百万ドルを犯人に渡した。
 しかも、解放した過激派には真正なパスポートも携行させた。

 そこで、それから三十八年後の現在、
 テロとの世界戦争(グローバル ウォー オン テロリズム)を展開している国際環境のなかで、
 我が国は二人の日本人の命と引き替えに二億ドルを「イスラム国」に支払うのか。
 
 「イスラム国」が、人質の命と引き替えに膨大な資金を得て武器と戦闘継続能力を強大化し維持していることは欧米国際社会で「公知の事実」である。
 いま、二億ドルの資金を「イスラム国」が握れば、
 彼らの殺人能力は飛躍的に増大し、それによって無量の民が殺される。
 脅迫者がビデオで言ったように、日本は中東から八五〇〇キロ離れている。
 しかし、「イスラム国」が二億ドルを獲得する重大な危険性に無関心であってはならない。

 よって、安倍総理に申す。
 
 我が国は、二億ドルを「イスラム国」に支払うことはできない。
 もはや、福田赳夫総理の判断は、不可なのだ。
 
 しかし、二人の総理の決断を見習ってもらいたい。
 
 その一つは、
 福田赳夫総理の「超法規的措置」である。
 この福田総理の「超法規的措置」は、「超法律的」であるが、
 憲法六十五条「行政権は内閣に属する」に基づく法規的措置である。
 従って、安倍総理は、福田総理と同様に法律に縛られず、二人の日本人と日本国民をテロから守るために、
 「行政権は内閣に属する」(憲法)と
 「内閣総理大臣は自衛隊の最高指揮監督権を有する」(自衛隊法)に基づいて、
 福田赳夫総理のいう「超法規的措置」を断行されたい。
 その際、特殊部隊による特殊作戦実施は、公表する必要はない。公表すれば「特殊」でなくなる。

 もう一人は、
 今 滞在しているイスラエルの建国の老女性闘士ゴルダ・メイヤ首相の決断だ。
 福田総理がダッカ事件に遭遇する五年前の一九七二年九月、
 イスラエルは、ミュンヘンオリンピックでイスラエル選手とコーチ十数名をレバノンなどの中東を根城にしてパレスチナ解放を叫ぶブラック・セプテンバーという過激派に殺害された。
 その時のイスラエル首相ゴルダ・メイヤ(七十四歳)は、
 直ちに「神の怒り作戦」を発動してパレスチナキャンプを空爆し、
 ブラック・セプテンバー全員を殺害して復讐することを宣言して数年かかって殺害した。
 これにより、以後、イスラエル人(ユダヤ人)をターゲットにするテロは起こらなくなったのだ。

 安倍総理、
 せっかく滞在しているイスラエルのこのゴルダ・メイヤイスラエル首相に倣って、
 イスラエルにおいて「イスラム国」に対して、
「もし、お前達が日本人の命を奪うなら、日本は地球の果てまで追いかけてその犯人に復讐する」
 と宣言し、
 今囚われている二人の日本人と、これからテロに巻き込まれる可能性のある他の多くの日本人の命を守る
  「日本という抑止力」
 を世界に示すべきである。
 これが、「戦後からの脱却」を掲げる貴兄の、「戦後から脱却した姿」である。

  そして、二人の同胞の命の無事を、共に切に天に祈ろう。

******************************************************
西村眞悟氏の意見に概ね賛成ですが、

超法規措置で 自衛隊特殊部隊による救出はリスクが高過ぎます。



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