麺匠 たか松@烏丸蛸薬師東入ル:期間限定昆布水の鶏清湯塩つけ麺〆ご飯付き

先週に引き続き京都市内某所で業務。その合間にこちらに向かった。実に11年ぶり。今回は、11年前に初訪問した時と比べて、このお店がどう変化して来たかに着目してみる。まず、お店外観。11年前はこんなだった。店舗の間口一杯まであった暖簾は出入口の引き違いとの幅に合わせたものになり、かつて提灯がぶら下がっていたところは日除け幕に取って代わり、バカデカかった「営業中」の札は小さなものに変わり、デカデカと「自家製麺と鶏魚介スープ」と書かれていた壁面は改装されて、麺箱の上にアルコール消毒液を置き、ポスターサイズのメニュー表を額に入れて掲示するようになった。そして、11年前と変わらず店舗向かいはコインパーキングなので、クルマで訪れるには便利。だが、今回のワタシはバイクで訪れ、大丸京都店の駐輪場に駐めて少し歩いてやってきた。

現在の軒先にある、ポスターサイズなメニュー一覧。なんか、いろんなメニューがありそうなイメージがありそうなイメージをワタシは勝手に抱いていたが、麺のメニューに関しては、「つけ麺(鶏魚介)」と「煮干し香るらぁ麺」の二種のみで、あとは麺量とトッピングの種類を好みで選ぶのと、丼もの、ご飯ものを付けるかどうか、ってところ。

そして、期間限定メニューに、近頃流行り(いや、もう、そうでもないか)?の昆布水つけ麺があった。ヨシ。今回はこれで行こう。

券売機はかつてのボタン式が、タッチパネル式に更新されていた。画面は英語と中国語でも表示可能というところが、コロナ前からインバウンド需要が多かったことを裏付けているように思われる。また、現金はもちろんクレジットカードに電子マネー、QRコード決済も可能という多機能性による恩恵も大きいことであろう。

で、昆布水のつけ麺並盛を〆ご飯付きで注文。

カウンター席の眼前には箸と楊枝が入った引き出し箱。その上に黒胡椒・原了閣の黒七味・あおさ海苔(というか、バラ海苔)の味変アイテム。

また、「つけ麺おすすめの召し上がり方」も目の前に貼ってあるのも11年前と同様。しかし、11年前のソレとは表現の仕方というか、文言がかなり変わっていることがわかる。

つけ麺のスープ割りは、食べ手の方で割スープの加減を好きに出来るようにしてくれている。前からそうだったっけか?
あれこれ観察しているうちに、注文の品が出来上がって来た。

麺の上に刻んだタマネギを盛った小皿を置くのは、11年前から変わらぬこのお店のスタイル。豚のチャーシューは無く、鶏胸肉低温調理のレアチャーシューが二枚にメンマ、そして塩昆布。

このメニューで一番気になるのは、昆布水がさてどうなのか?ということ。最初しばらくはつけ汁に浸さず、昆布水から直接麺を啜ってみる。率直なところ、昆布水自体の旨味は今ひとつ。トッピングの塩昆布は、そこのところを補う意図があってのことか???
2020年の、現店舗に移転する前に「とうひち」で食べたものや、昨年夏に訪れた「麺鍾馗」の北海道三大昆布つけ麺の、あの強烈な印象に比べれば、昆布の旨味の出方が乏しいのだけれど、この価格で昆布水モノを提供していることを思えばそれだけでも凄いことかも知れない。決して昆布が薄いわけでなく、昆布出汁ならではのアルギン酸とフコイダンによる(らしい)ネバネバ成分は結構感じる。しかし、そのネバネバ成分が却って昆布出汁ならではの旨味をマスキングしてしまっているのかも知れない。コレ、実際にやってみると自ずとわかることだが、昆布出汁って取り方加減で結果が大きく違ってくるもので、ワタシなんぞはたまーに自作するときなんかには、いつも失敗ばかりしているようなもんだ。
そんな昆布水のことはともかくとして、ビシッと締まった全粒粉麺は上場の食感。このお店の美点が存分に感じられる良い麺。

コチラの鶏清湯のつけ汁もまた上々で、つけ麺のつけ汁によくありがちな酸味人頼ることなく、鶏の旨味と油感とイイ感じの塩加減で、麺にチビっと浸して啜るとなんとも美味い。

麺の器に豚のチャーシューが無いなぁ、と思いきや、つけ汁の中にソレは仕込んであった。サイコロ状の大ぶりなのがけっこうザックザク。鶏レアはしっとり感を活かすために麺の器へ、豚ブロックはつけ汁が容易に冷めてしまわないようにあらかじめつけ汁に入れておく、というのは実に理に叶っていると思う。そして、コレだけのナカミを単品で950円で提供しているのも、今の世の中としてはかなり頑張っていると思う。

麺を啜り切ったところで、〆ご飯をお願いする。ほぐしたとりむねにくレアチャーシューに五色の粒あられを可愛らしくまとい、薄切りのたくあんと柚子胡椒を添えて提供される。プラス100円でこのサービス感。安いではないか。

〆ご飯が盛られた器に品よくつけ汁を注いでいただくことも出来るけど、面倒なのでつけ汁の器の方に〆ご飯をドバッと放り込む。そこに、あえて残しておいた鶏胸肉レアーチャーシューを置き、割りスープを好みの味加減になるように注いでジルジルと〆る。最後に、味変用のあおさ海苔を加えた時に器についている木製の小さな匙だと、とる加減が難しく、さらにうっかりその匙をつけ汁に落としてしまい、スタッフの方にお詫びした。このあおさ海苔はトング状の物の方が絶対に取りやすい筈なので、ぜひそうして欲しいところなのだが、実は11年前は、そのトング状のものだったのは意外。色々あって、今の形に落ち着いているということなのだろう。
というわけで、昆布水自体は期待したほどではなかったけれど、それ以外の点においては、非常に満足感の高い一食だった。また、店内はたえず混雑していても、お店スタッフの対応は素晴らしく丁寧で、居心地の良いことも印象に残るところ。


麺匠 たか松 本店つけ麺 / 烏丸駅四条駅(京都市営)烏丸御池駅
昼総合点★★★★ 4.0


 




 
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