今年。
ウサギ年は忘れがたい年となった。
そのせいか3月11日以前のことが消えてしまうほどだ。
恒例の年賀はがき選定も
年末になるまで思い出さぬまま。
あと少しで年が変わり干支がドラゴンとなるが、
その龍も考えると、これだけが架空の生きもの、シンボリックではないか。
地球的視点からみれば、温暖化で消えるツバルも
未曾有の大津波に襲われし島国も
たいしてかわらないのかもしれない。
これほど報 . . . 本文を読む
韓国についての謎が少しわかった。
二回目にして、それまで思っていたいくつか疑問が分かった。
(もちろん。その理解事態が、誤解なのかも含めて、という前提だけど…)
その一つ。
例えば現代ものの韓ドラの場面で、やたらとケバイ衣装や靴を履いたり、
どうみても無駄に広い部屋の様とか、
椅子や調度品のインテリアデザインに
「ありゃ、なんだ…」と驚く。
ドラマの設定上、そのような格好が「美しい」とか . . . 本文を読む
「ぴあ」が休刊した。
これまで39年とは実に長い…。ご苦労様。
もちろん利用していた世代、
これは1976年4月の「ぴあ」。
…… NO.44、月刊で100円。
あの「ジョーズ」が封切られた時。
姿を消したテアトル東京など、懐かしき劇場もある。
テアトル新宿の「デルス・ウザーラ」と「明日に向かって撃て」の二本立てに
印がついている。
ロードショーで観た「デルス」を今度はもう一 . . . 本文を読む
空を見上げる。
夕焼けが夕焼けに見えなくなる時が来るとは思わなかった。
拡散し降り注ぐ放射能…
マイクロシーベルト ? (知らない。)
微量だ
と報道されなるが
133日以上も流され、未だとめられてはいない。
空や夕陽を見るたび
知らないふりをしているのに気がつき、胸の奥が曇る。
それでもこうして罪深い電気を使わなくてはならぬ、
その矛盾した都合ばかりのいい事実がどこかで傷つけ . . . 本文を読む
東京でもあれだけ揺れたのに、
ひっそりとしていた。
だれもいない。
まわりには自分しかいないのか…
…そういう自分も退路は確保しながら外へは出なかった。
あるいは皆、情報に釘付けだったのか、
気味が悪いほどの静寂。
その後の都市の空が不穏な気配だった。
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まさか、想像を絶する津波、その痕の惨状。
そして
政府や . . . 本文を読む
朝のニュースで恵比寿ガーデンシネマの休館をやってたが、都内の単舘は客の減少で厳しい状況だという。
我が身を考えるとなるほどと頷ける。
かって週に二本は必ず映画館へ通っていた時代を考えると、
年十本がせいぜい。3Dブームのせいもあるが、鑑賞すべきほどの作品が公開されないのもあるが、映画館に行かなくなった。
思い当たる犯人は、テレビとブルーレイだ。
いち早く地デジ化が済んでしまったわが家のこいつが . . . 本文を読む
近頃、テレビを刷新したせいで、
ブルーレィ録画した映画を頻繁に見るようになった。
思えば技術革新ばかりするのが、世の中だ。
テレビジョンなんざぁ、
電気がなければ無用の箱。
中味の映画を作る方が大事だろう!
と
叫んでいた友が懐かしい。
映画の鑑賞方法が変わると、やはり映画そのものの意味が変わる。
こういうことが自分だけなのかわからないが、
やはり
映画時間に対する反応が無意識に異なる。
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ドキュメンタリー映画「 Beautiful Islands~ビューティフルアイランズ」を見る。
BGMとナレーションがないのがいい。
話に聞くツバルはこんなところなのかと思った。
なかなかバラダイスだ。
家の裏の入り江みたいなところで、ウミガメをつかまえたり…
2便しか用のない滑走路は運動場…
6人くらいで豚を、海で浮かせながら
毛を剃っているあたりものんびりしている。
撮影されている . . . 本文を読む
この前に書いたピナ・バウシュ「私と踊って」について。
なかなか「退屈な時間」
だった。
こういうことを書くと、=「つまらない」と誤解されるかもしれないが、
そんな単純で短絡的なことではない。
もうすこし感覚的なことだ。
思えば、小津安二郎「秋刀魚の味」は、驚くべき
ほど「退屈な時間」。
しかも
世間ではブルース・リーのあのときだ。
タルコフスキーもそうだ。「鏡」、あれもだ。
何ものにもか . . . 本文を読む
●「罪と罰」は圧倒的に面白い作品だった。
特殊といえば特殊な話だが、人物の造詣が深い。
それにしても
トーマス・マンとかの大作家の文学は隅々まで描けている。
現代的にすれば省略が必要だがその感覚がポイントのように思う。
●「大系黒沢明第2巻」。
「七人の侍」など世界中を圧倒したのがよくわかる。
しかし一方で日本ではその評価が低い。
当時の批評には幼稚であきれるが、その伝統はいまだにある。
今時 . . . 本文を読む
先日、中井の近く前から散歩で気になるギャラリーに入った。
「こんなところにもあるのか…」
と思ったが,
ネットで見ると、不定期だが
それなりに
面白い展覧会やインスタシーションを企画している。
今回、山崎龍一氏の展示もこのギャラリーの昔ながらの住まいを使う
面白い展覧会だった。
(ここ→http://www.nakaochiaigallery.com/jp/index.html)
この作家の . . . 本文を読む
「大系 黒澤明 第1巻」浜野保樹編という
ページのに段組みで
700頁ほどある本を開き、読み始めてみた。
この第4巻まである書籍は去年秋から刊行されていたが、
何分にもえらく分厚い。
どうやら、この偉大な監督が残した著述や発言を
記録的に載せた内容となっている。
ふーん。
そういう物が面白いんだろうか?
これが一番最初の16才の黒澤明の随筆に驚いた。
もちろん、この本、解説にあるように京華 . . . 本文を読む
今、忘れない限り見ている番組がある。
韓国ドラマではない。
ノンフィクション。
一つは,世界の街のアチラコチラを
歩き回るというもの。
観光地を歩く言うより
むしろそこに至る道すがらをえんえん見せてくれる。
つまり、一時的な観光客。
キャメラ視線も人の背くらいで路上から
見えるものが徒歩テンポで撮影される。
いままで、こういうのか゛欲しいと思っていた!
それから、東京を空から空撮 . . . 本文を読む
「ドクトル・ジバゴ」の後編。
前編についてはこちら参照=http://s-tusin.blog.so-net.ne.jp/2009-09-15-2
こういうだだっ広い大地で革命が起こると、
本当に混乱するのだと想像する。それを上手く現している。
ほぼ無政府状態になってしまい、それまでの恨みや因縁が権力と結びつく。
ユーリが住むモスクワの館も人民解放に召し上げられる。
地区担当に分割され、部屋 . . . 本文を読む
このポストにであってから
気になって仕方がない。
はじめは自転車で走り過ぎた一秒ほどの
時で、
あっ☆ おもしろい!
それがどうも、頻繁に通るところではないが
通るたび気になる。
ついに、これはなんかブログにでも書き決着をつけないと
いかん!!と思うようになってしまった。
その原因は、デザインのプロ連中には発想できない組み合わせだ。
ポストを支える棒が、金属なら同化したはず。
これは植 . . . 本文を読む