特急にとっちゃただの過程に過ぎず、乗客になればその影響下におかれる。
ローカルラインは特急みたいにどんどん行く代わりによく停車する。
まあ、そのスピード感覚がのんびり形式を味わせてくれるんだけどね。
長く停車のここ御来屋駅、
よく見れば山陰最古の駅舎と。
山陰地方ではここから境港まで36.7キロ唐突に鉄道が敷かれたとか。
1902年11月1日だから、つまり123年ものの駅舎。
な . . . 本文を読む
今時じゃweb画像で拝見できる機上的な地上、
それも悪くないが鳥瞰的リアリティ度合いはまるで違う。
かつて、いや
今も食い入る地表面が描く地図の読み込み。
ゆっくり寝ている暇などない。
しかし、この、
白内障みたいな雲の、遮蔽物。
別に自然に抗うとか戦おうとは考えぬ、
天気には勝てぬのだ。
いよいよ。白い雲のだけの光景。
上空世界はまた別次元の白い抽象模様を形作 . . . 本文を読む
雨模様の小倉入り。
年をまたぐが三度目の小倉。
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関門トンネルに入る。
トンネルを抜けても天気は変わらぬ。
リバーウォークのシアターで上映作品を確認するが見るものなし。
もう少し先のシネコンでセクハラ監督ウディ・アレンの新作を観ようかとも考えたが、
この . . . 本文を読む
ホームから港が見える下関駅で乗り換え、
この先、トンネルの闇を抜けると小倉。
降りたのは西小倉駅だが、ここが北九州市。
北九州市は昔来たことがある。
その時は皿倉山のローブウェイ近くの宿に泊まり
何よりもここからの夜景が見たかった。
それも今じゃ観光資源でデートスポットに変わっている。
その時分まだ一般的でもなく、宿の人には風変わりな物好きに思われた。
暗闇の眼下に時々、
竜 . . . 本文を読む
モリコーネの映画を見て
ペイネのアニメーション映画を思い出す。
あの時代の、つまりは製作当時1974年以前の、世界中をめぐるストーリーで
特に物語はない新聞にあるようなイラスト的な動画。
まあ、それがもっともペイネ的で、フェリーニやらチャーチルも漫画スタイルで出演する。
担当の音楽家によって成否のかかる作品でもあったと思う。
そういえば、使ってはいなかっ . . . 本文を読む
何よりもこの箱入装丁のすばらしさにやられし記憶が鮮明だった。質感の強いダンボール紙の箱に赤一色で綺麗に印刷のタイトル。本を取り出すと青の生地に 白刷りクラフト紙のタイトル。 カッコイイ!!中身以上の装丁演出はワクワクする映画のはじまりのよう。思い返せばこれが書物、装丁を意識した一冊。出会ったのは高校時代かなり前手放し久しぶりに手に取るが、残さな . . . 本文を読む
商店街入り口にある林芙美子の彫像
アジサイ忌の本日、この女流作家の命日だ。
思いほか早く亡くなったのには驚くはず。
さて、
最初見たときには
気にならなかったんだけど…
彫像は彫像としての認識なのか
無意識に受け入れて…いたのか…
この像。
本人とは似ても似つかぬ顔
全然違う顔なのだ。
雰囲気としては、「放浪記」の映画化で
演じた高峰秀子に造形の顔に近い。
そちらのイメージを求めてい . . . 本文を読む
この長屋にはあっちこっちに昔の陶器製の碍子が
付いているのが、
この唐津模様の碍子はとてもしゃれている。
あまりに電灯配線が古く
ショートして火花を放ったため
しばらく外して置いたが、
たまたま鳥取地元の投入堂の研究本に
掲載されていたので不思議な縁を感じ
取り付け直したのだ。
最近は検索サイトが知らなくていい余計なことまで
知らせるのでうっかり
アンティークとしてのこれの値段を知り仰 . . . 本文を読む
前ブログ記事の写真を切りぬいた。
「クリムゾンキングの宮殿」LP jacketである。
スマホ撮影を続けているが、
写真の切抜きやら補正など簡単な加工ができるのがわかった。
画像視覚的文化も驚くほど進化している。
ヴェネツィアで買いひしのも、
だから火球とかの飛来する隕石や豪雨の土石流など、
一部でしか知ることの出来ない災害や事故
シリアやウクライナの戦場の . . . 本文を読む
最近、ガラケーから楽天ハンドの
スマホ様にしてみたので、
付随機能で撮影を試みたのが、これ。
カメラのようでかめらでもなく
おそらく そーいう塚方が正しいのだろう。
撮りやいとも言えぬ。
アプリやらバージョンアップの通知が頻繁だが
おおよそ従う気もないから、cloudへとか考えておらぬが
世間の大量写真はどこへ行くのか…
ここへ来てから不思議に思ったことの一つ。
一番最初は、空家移住者つ . . . 本文を読む
カトリック細江教会の脇から
上っていくと
日和山公園があり、下関の港が一望できる。
いや、正確云えば、対岸の九州の方がよく見える。
その頂きにある立像が、高杉晋作。
もちろん、会ったこともないし
映画や時代劇でも知らない。
だいたい
イヌアッチイケの大河ドラマはすきではない。
これまた正確に言えば、嫌いだ。
そんな様々な支障でこの立像の男がなにをしたのか…
見出し程度しか知らぬのであるのは、や . . . 本文を読む
本州端っこ 下関にはじめて行く。
昔、釜山港までフェリーがあるのを知りここ
山口経由韓国行きを計画したものの頓挫…
実現しなかったが、
その際いろいろ調べた。
しかしこの度はそのリターマッチではない。
感染騒動で国外渡航など まだまだ無理。
来てびっくり。
海が見える下関駅前の 駅前の様
…カオス的都市景観の末路。
ほぼ都市計画すらなかった地方まちづくりの景観ではないか。
ある時代は展示場 . . . 本文を読む
今年。
と云ったって
まだ一つ月以上あるんだけど、
家具レベルのメンテナンスが多かった。
しかもまだ
継続中さえあるが…
( 既に 過去形とは 放置のまま年でも迎える態度なのかい… )
イスが二つ。
ひとつは ハンス・ヴェグナー、Yチェア。
とてもいい座り心地。
これ座面に使用される紙巻コードが三本切れた。
いつもの
靴下穴修理如く木工用ボンドでと、
いや、これはそういう . . . 本文を読む
鯛の郷手前で大規模な道路工事、村上製パンもない。
この悲しむべき出迎えで
とても情けないが…
もう戻りたくなってしまう。
来るたびに7年前の鞆の浦の様子と比べてしまうので
その消えゆく残滓ばかりで見るのも痛々しくつらい。
来るべきでないのか…
しっかり食べたはずの朝食も2時間チャリで空腹なのに気づく、
その上血糖値も下がり家々の路地の闇と反転する
外光のまぶしさにくらくら。
. . . 本文を読む
名物の穴子の如き長くくねったる尾道、商店街。
書体やらの看板美術の数々、懐かしき昭和的照明器具やら、
博物的価値の面白さ。
一見しただけでは
ごくごく平和で皆仲良しの地縁にみえるが、
吊り下げライトのデザインも石張りの敷石も
バラバラさを発見する。
そこを「個性」と観るか「身勝手」、あるいは
無放置なる「わがまま」風土の
無意識が潜在する集合体と疑うかは、
それこそ棲んで観ぬとわからぬ . . . 本文を読む