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壺中日月

空っぽな頭で、感じたこと、気づいたことを、気ままに……

国際交流

2009年03月28日 20時21分43秒 | Weblog
 荒川区国際交流協会の通年事業である「外国人のための日本語教室」と「外国人のための日本語サロン」の平成20年度3学期が今週、修了した。

 「日本語教室」は、専門の日本語教師の指導と日本語ボランティアの協力により、外国人の皆さんが、初級の日本語と日本の文化・風習を学ぶ場である。
 「日本語教室」は、外国人支援という目的のほかに、日本人ボランティアの方々と外国人の方々が、日本語や日本文化を通してお互いに学びあい、理解しあうという目的も持っている。
 例年、百名ほどの外国人の方々が受講され、決められたテキストを用いて、ボランティアとほとんどマンツーマンで学ぶことが出来る。テキストの内容を習得したと日本語教師が認めた方に対しては、修了証が協会から授与される。

 3学期はまだ見習いであった変人は、16名の先輩ボランティアの授業?を参観させていただいた。教え方・進め方など千差万別、いろいろと考えさせられた。
 2月中旬ごろ、参観するのが苦になり、3回つづけて欠席した。その間、近県のある市で、日本語ボランティアが足りなくて困っているという情報を得た。すぐにそちらに行こうと思ったが、「ちょっと待てよ」と思いとどまった。
 いまは、徒歩7~8分で行けるのに、片道1時間近くかかるのだ。そのうえ、交通費が往復1500円程、月に8回で1万2千円。年金生活者にとって、ボランティアをするための支出としては痛すぎる。
 ということで思い直し、再び「日本語教室」で参観させてもらった。
 修了式後のミーティングで、生意気にも先生に「4月から担当させていただけるなら、火曜日と木曜日の両日とも参加します。また、参観だけならボランティアをやめさせていただきます」と言ってのけた。
 帰り際、先生に「新学期から担当してもらいますからね」と言われた。
 文法は後回し、日常会話、発音・アクセント・イントネーションなどをきっちりと身につけていただくつもりだが、外国人の方が何を望まれているのか、極力希望にそって、進めていくつもりである。

 「日本語教室」は、火曜・木曜の午後2時から4時まで。これに対して「日本語サロン」は、水曜日の午後2時から4時までの週1回である。
 「日本語サロン」は、外国人の方々と日本語ボランティアが、日本語で会話をしながら、お互いの文化を学んだり、日本の文化や生活習慣を理解する場である。
 サロン形式で、途中、ティータイムがあり、お茶を飲みながら気軽に参加できる。

 この「日本語サロン」では、3学期から参加した変人にも最初から担当させてくれた。この点は非常にうれしく感謝している。
 「日本語サロン」は、ある程度、日本語で日常会話が出来る人を対象としているのだが、実際は、日本語の発音・イントネーションなどを学びたいという方や、日常会話もおぼつかないという方が多い。お互いの文化を学ぶどころではないのだ。
 「日本語教室」は、一学期(22回)分の受講料を前払いするが、「日本語サロン」は、お茶代として毎回100円を支払う。
 “サロン”という形式だから仕方がないのだろうが、続けて来られる方が非常に少ないのだ。思うにこれは、相手の希望に応えていないからであろう。発音を学びたいとプロフィール用紙に書いても、発音をきちんと教えているところを見たことがない。
 逆に、韓国人女性から徹底的に発音・イントネーションを教えて欲しいと言われ、変人が発音を教え始めるととたんに、別の男性を担当するように命じられた。
 結局、韓国人女性は、発音を学ぶことなく、旅行の話を女性ボランティアとして帰っていった。それ以後、彼女が来なくなったのは、もちろんのことである。

 この「日本語サロン」には、《同じ人を続けて担当してはならない》という、ご立派なルールがあることを、3月18日に初めて知った。これを言われたときは、愕然とした。というより、不快になった。
 「日本語教室」では原則、一学期間同じボランティアが担当する。それなのに、「日本語サロン」では、《同じ人を続けて担当してはならない》というルールがあるのだ。と言うことは、サロンのボランティアは、続けて担当すると何か間違いでも起こすのだろうか、まるで盛りのついた猫のように。
 そんなご立派なルールは、認めるわけにはいかないので、4月からは「日本語サロン」には、もう行かない。「日本語サロン」は、「ピンクサロン」とは違うはずなのに……。


      古書店に古文書さがす四月かな     季 己