こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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おじいさん危機一髪?!

2010-09-29 23:22:55 | 訪問看護、緩和ケア
今日、お尻の座り胼胝から褥瘡になってしまったおじいさんのところで、とんでもない話を聴きました。

96歳になるおじいさんは、特に大きな病気もなく、今も毎日自転車で散歩に出かける健脚です。

「でも、○○さん転んだりしたら大変だから本当に気を付けてね。○○さんが悪くなくても、車が突っ込んでくることあるんだから・・。」と私。

「そうよ!この前さ、畑の横自転車で走ってたら、後ろから若い男の車が走ってきて、俺の腕かすめて走ってったんだよー。俺は腕かすって自転車で転んじゃったんだけど、そいつはすごい勢いで走って行っちゃたんだよ~。」

「えー!!!?それって、ひき逃げに近いでしょう?!誰も見ていなかったの?だいじょうぶだった?」

「畑で作業してたおじいさんが全部見てて、『コラぁ!まてー!!』って叫んで飛び出したけど、あっというまにいなくなっちゃたんだよ。」そう言って笑っていました。

笑い事じゃないですよ~!

私のほうが逆上してしまって、「それ、逮捕ですよー!ナンバーとか見ている人いなかったのかなぁ??」

「いないよ、そのおじいさんしか。俺も転んだだけで大丈夫だー。」

ガるるるるる・・許せないです。

いつも元気で体力があるおじいさんだから良かったものの、下手したら骨折、最悪頭でも打ったら死んじゃいます。

あと4年で100歳になるっていうのに!!

でも、当の本人は「あっはっは。みんなは100まで生きるっていうんだけど、俺はあと2年だと思うねー」とか言ってます。

私も、あと4年は軽いと思いますが・・・。

「今の若いもんはサー、アメリカさんのせいで、自由だの何の好き勝手に生きるのがいいと思って、民主主義と自由主義とをはき違えてるんだなあ。」とかも言ってました。

時々とんでもない行動で驚かされたり、日常生活がうまく回らなくなったりしますが、まだまだ大丈夫です。

お年寄りは、道を歩いていても、急に止まったり向きを変えたりしますから、目の前にいたら十分注意が必要です。
自転車のおばちゃんもあぶないですが・・。
やはり、車に乗る人が注意しないと、取り返しがつかないことになりますね。

逃げた若者は、きっと一生おじいさんをかすって、転ばして逃げたことを心のどこかに残して生きていくのだと思います。
「もしかしたら、大けがしたかも・・・」とか、ずっと逃げたことを忘れないと思います。
二度と、同じことを繰り返さないことを願うしかありませんね。


ところで、今日ステーションの裏にある自転車置き場の屋根に、猫がずっと寝ていました。

事務のこうこちゃんいわく「よだれまで垂らして、全然起きないよー」というので、見に行きました。

透明な屋根だから、全部丸見えなんですよね。
気持ちよさそうでしょう?

口元をよく見ると、よだれがたまっています。

時々、肉球を開いたり閉じたりして伸びをしてました。


いいな~。気持ちよさそうで・・。

うららかな昼下がり、ため息交じりに見上げる私なのでした。

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