こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
看護師さんも募集中!!

不穏な日本の片隅で。

2011-03-15 22:20:15 | 訪問看護、緩和ケア
原発は異常事態で、ひっきりなしに最悪の報告を更新しています。
被災地の方々は、今なお飢えと寒さと被ばくの恐怖に苦しんでいます。
このままでは日本はやはりダメになるんじゃないかと、みんなの心に陰りがさしています。
最悪、日本は被爆国として、孤立してしまうのではないかと、本当に怯えてしまいます。

でも、負けちゃダメです。
日本はまだ頑張れます。
またしても、人のブログから教えていただいた元気の出るお話です。
泣きます。
 がんがれ日本!! 

頑張ろうと思います。

               


今日も輪番停電で、これないスタッフが一人いました。

ステーションは、今日も節電モードで暖房もなく、かなり暗い感じではありますが、待っていてくれる患者さんのために、スタッフは出来る限り自転車に乗って訪問していました。

いつもはマイカー通勤のスタッフの多くが、自転車で通勤しています。

(たった今、またかなり強い地震がありました。震度4の地震発生しました。今度は山梨!?
娘が大騒ぎしています。くらくらします・・・もうやだ。)

話は戻って、今日はとうとう輪番停電があると言う事で、18時20分からの停電に間に合うように帰宅しようと頑張っていました。

4件目の訪問に行ったスタッフから電話があり、通常訪問したところ、訪問して数分でMさんが息を引き取られたという報告がありました。
91歳の高齢で、骨折をきっかけに廃用症候群が進んでいて、このところやや体調を崩されてはいましたが・・。
朝は普通にお粥を少しとヨーグルトを少し食べ、娘さんの名前も言えていたようで、ご家族にとっても全く予測できなかったようです。

担当の看護師がいつものように訪問し、血圧が80切っていたので「あれ、ちょっと下がってきましたね」と言っているうちに呼吸がスッと止まったとのことです。
ご家族は、ずっと担当してくれた担当ナースに「あなたを待っていたんだね。」と言ってくれたそうです。
「私を待っていてくれたのね・・」

担当制は、いろいろ大変なことあるけれど、こういう言葉を聴くたびに、「やっぱりこれもありだなぁ。」と思ってしまいます。
信頼関係がしっかり出来上がっているので、こんな言葉を頂けるんですね。

でも、そこからが大変です。

エンゼルセットの持ち合わせもなく、ステーションに電話が入り、私が持って行きました。
なにしろ、輪番停電まであと2時間ちょっとなので、それまでに主治医の死亡確認と死後の処置を終えて、停電に備えないといけません。

とはいえ、Mさんお穏やかな眠るようなお顔を見ると、そんな気忙しい気持ちも吹っ飛んで、みんなでお別れの支度をしました。
献身的に介護をされてきた娘さん二人は「あっけないものねぇ・・」と涙ぐみながらも、素敵なパジャマを用意したり、あちこち連絡したりと大変でした。
ただ一匹、亡くなる直前までMさんの隣で丸くなって寝ていた猫だけが、所在なさそうにうろうろとしていました。

先生の死亡診断とお別れの挨拶が終え、Mさんをベットから布団に移すと言うので、ちょっと抱えてみたら軽いのなんのって・・。
腰が悪い私でも、難なくお姫様抱っこで移動することが出来ました。

そして、私たちもお別れをして、ステーションに帰るともう5時。

でも、肝機能障害からくる全身かゆみを訴える患者さんと、急激に悪化している臀陰部の糜爛の患者さんの相談がありました。
肝機能の方は、外用薬では取れない痒みであることが予測され、冷たいタオルもしくは熱いタオルで押さえたりしてみることをつたえ、辛いようであれば眠剤を使って様子を見ることにしました。

糜爛の方はかなりひどく、今日訪問した看護師がとってきた写真を見ると、臀陰部に小水疱や膿疱が混在し、しかも全身にも小丘疹が散在しています。
37度台の発熱も昨日から見られ、ちょっと放っていけない状況だったので、急な往診をお願いしました。
私的に、まさかとは思いますが「疥癬」の可能性も否定できず、判別をしてほしいなと思ったりして。

主治医は専門外なので、見てはくれましたが皮膚科医の診断を待ちたいとのことでした。
写真をメールで皮膚科医に添付して、あとは明日に調整と言う事にしました。

バタバタと店じまいをして、やっと家に帰ると娘がハンバーグの準備をしており、なんとさっさと焼き始めてくれました。
ラッキー!!
娘がいて、本当に良かった~。
まだ、ハンバーグとか玉子焼きくらしかできない娘ですが、これからもっとレパートリーを増やしてほしい。と願う母でした。

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4 コメント

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ブログを再開 (福岡シトリン)
2011-03-17 19:24:17
東北地方太平洋沖地震の大惨事を悼みブログを休止していましたが、
本日より、微力ながらブログで被災地応援するためにブログを再開しました。
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小さな力でも・・・ (こぶた部屋の住人)
2011-03-17 20:33:51
一人一人の力を合わせれば、大きな力になりますよね。自分でもできることをを、みんなでやっていくことが大切なんだと思います。
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Unknown (gitanist)
2011-03-20 22:41:47
がんがれ日本!、マジで泣きます。

被災地に知人がいます。ひとりは自宅が津波で壊滅。避難を余儀なくされ、ひとりは原発に怯えながらも踏みとどまって地域支援を行っています。(しかし、避難勧告で避難)

自分たちにできることを考えています。
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小さなことでも・・ (こぶた部屋の住人)
2011-03-21 00:58:40
どんな小さなことでも、みんなでやっていけばきっと結果が出るはずですよね。
募金ももちろんですが、こまめに電気を消すとか、買いだめをしないとか・・。
上島作戦って言う言葉が若者たちの間で流行っているとか。
ふざけたネーミングだけど、「どうぞ、どうぞ」って、日本人の優しさだと思います。
がんがれ日本!
あんなに心配だった今の若者が、実はこんなに優しくって、一生懸命だったってことが、わかっただけでもうれしいですね。
これを見ると、日本は絶対大丈夫だって、確信できますね。
今、全国の人たちの思いは一つだと思います。
頑張ろう、日本!!
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