こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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トリアージ研修に行ってきました。

2008-11-27 00:08:44 | 訪問看護、緩和ケア
神奈川県災害時医療救護活動トリアージ研修にいてきました。
前回、10月に総論みたいなのがあって、今回は事例を見ながらトリアージの練習をしました。
トリアージには、スタート法とケアフライト法と言うのがあって、神奈川県では、現場の混乱具合によって使い分けるようです。
テレビドラマの「救命病棟24時」とか、「ドクターヘリコードブルー」とかにも、そういう場面が良く出ていましたよね。
実際、勉強してみて、トリアージというのがいかにシビアなものかヨークわかりました。
歩けたら、とにかく後回しです。頭から出血してようが、手が取れてようが、骨折してようが・・・です。
あとで出血によるショックが予測されたとしても、今は緑タグをつけられ、一番後回しコースになります。
そして、歩けなくても意識があるか、脈はどうか、呼吸はどうか、CRTは何秒かにより黄色、赤に選別されます。
気道確保しても、呼吸がなければ「黒」で安置所行きになります。
なんか、後でうらまれそうで、どこまで割り切ってできるのか、怖いものがあります。あとで、「あの時見てくれていれば、何とかなったかかも」て言われそうで。
でも、事故現場の修羅場で、数多くのけが人を、一人でも多く助けるには、この方法しかないとも思います。
人員さえ確保できれば、緑タグをつけられても、2次的にトリアージをしてもらえるので、それを信じて振り分けていく必要があります。
医師は、治療にあたり、看護師や、救急救命士、一般の方でも出来るような方法でより分けていきます。
間に脳漿飛び出したご遺体のアップやら、包丁お腹に刺さったまま、座ってるおじさんの写真だとか、下あごが首までバックリ割れちゃってる青年のアップだとか、講師のコレクション(?)まで披露していただいて、なんといってよいのやら・・
私の場合、阪神淡路大震災の時は、大阪の吹田市にいて、娘は生後2ヶ月だったので、ほんとに怖い思いをしました。
あれだけ、震源地から離れていても、すごい室内になっていたので、これが東京近郊で起こったら、とんでもない事になりますよね。
救護班ったって、私が生きてるかもわからないし、家族だって心配だし、いったいどうなるんでしょうかねー。
自分のステーションの患者さんも、安否確認できるか心配ですし。

とはいえ、トリアージの初歩をお勉強できて、良かったです。
なるべくなら、使うことなく、平和な毎日が続来ますように。