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戦争の深い傷   銃乱射:米兵、精神面の負担増 陸軍自殺率は最悪(毎日新聞から)

2009年11月06日 | Weblog

銃乱射:米兵、精神面の負担増 陸軍自殺率は最悪

 【ワシントン大治朋子】米南部テキサス州のフォートフッド米陸軍基地で5日発生した乱射事件は、長引くイラクやアフガニスタンでの戦争で深刻化する米軍の疲弊ぶりの一端をうかがわせた。心的外傷後ストレス障害(PTSD)など精神的な疾患を抱える米兵は増え続け、基地内の医療施設などはカウンセリングを求める兵士であふれている。

 米紙ニューヨーク・タイムズによると、現場で拘束されたニダル・マリク・ハサン容疑者(39)は米南部バージニア州の大学を卒業後、「両親の反対を押し切って陸軍に入隊した」。ウォルターリード陸軍病院で研修を受け、そのまま精神科医としてPTSDなどに悩む兵士のカウンセリングを担当。今春、フォートフッド基地に異動した。

 同紙の取材を受けた親類は、ハサン容疑者が「患者から戦場の話を聞き、戦場の恐るべき現実を日々目の当たりにしていた」と指摘。イスラム教徒で、「周囲の米兵に嫌がらせを受けていた」といい、戦場への派遣を命じられ、悩んでいたという。

 今年5月には、イラクの首都バグダッドのカウンセリング施設で治療を受けていた米兵が銃を乱射、医師ら5人を射殺した。事件を受けてマレン米統合参謀本部議長は「兵士の複数回派兵の問題が問われている」と指摘。従軍期間の長期化に伴う疲弊が、兵士に大きな精神的負担を与えている現状を認めた。

 01年9月の米同時多発テロをきっかけに米国が始めたテロとの戦いは今秋、9年目を迎えた。戦闘が長期化するなか人員不足を補うため、国防総省は兵士の従軍期間を従来の1年から15カ月に延長。休息期間も2年から1年に短縮した。さらに除隊希望者には1年前後の延期を求める措置「ストップ・ロス(損失防止)」を適用し、拒否した兵士は医療保険や学費補助などを受給する権利が奪われた。

 米メディアによると、フォートフッド基地には、イラクとアフガンの戦争に計4回派遣された兵士もいる。国防総省によると、米兵の約4割が両戦争で2回以上の従軍を経験している。今年に入ってからの陸軍兵士の自殺は134件に上り、ベトナム戦争以降で過去最悪となった昨年の143件を更新する見通し。

毎日新聞 2009年11月6日 11時38分(最終更新 11月6日 13時11分)

 


本田ゆみさんのブログから

2009年11月06日 | Weblog

北海道で走り回っている本田ゆみさんのブログから引用です

 

【告知】日本ハム不当労働行為事件争議解決報告集会

November 05 [Thu], 2009, 21:34
北海道ウイメンズ・ユニオン主催の集会のお知らせをいただきましたので、下に転載します。勝利的和解おめでとうございます。この件の当事者のAさんからは、「正義の労働運動を求めて」をはじめとしたさまざまな集会で、闘いの経過の報告をお聞きしていました。会社ぐるみでおこなわれたAさんを追い詰めていく仕打ちは酷く非道なもので、集会でAさんの勇気ある具体的な報告を聞いて涙を流す人もいらっしゃいました。Aさん、本当にお疲れさまでした。「続きを読む」もどうぞご覧下さい。


時節柄プロ野球の日ハムファイターズが勝つのは嬉しいですが、圧倒的な力の差を利用して、集団で、一従業員を追い詰めていく不当行為は、二度とすべきではないと肝に銘じてほしいです。




日本ハム(株)不当労働行為事件争議解決報告集会


産業医を利用し退職を強要される
尊厳の回復を求めて闘い、勝利的和解を勝ち取る!



■日時:2009年11月12日(木) 18:30~20:30
■場所:かでる2・7 1030会議室
(札幌市中央区北2条西7丁目 TEL:011-204-5100)
■内容:
(1)特別報告 日本ハム(株)不当労働行為事件
 1-1.当事者から闘いの報告 1-2.弁護団からの報告
(2)意見交流


 「貧困」が大きな社会問題になる中で、働く女性の状況はいっそう過酷になってきています。北海道ウイメンズ・ユニオンに寄せられる相談においても、セクシュアル・ハラスメントとともに退職強要・不当解雇事件が急増しています。それらの事件のほとんどが、職場の中でセクハラ、いじめ・いやがらせ、パワーハラスメント等の被害を受けた労働者や、上司に対してもきちんと自分の意見を述べたり、内部告発をした労働者の側が排除され、勤務態度や人格、精神的に問題があるとして退職に追い込まれるケースです。


 日本ハム(株)不当労働行為事件当事者のAさんも、契約社員として勤務していた日本ハムクッキングアドバイザー(株)の同僚からの壮絶ないじめ・嫌がらせを背景にして、Aさんのほうが社長らから産業医・精神科医を強制受診させられ、精神的に不安定であるとする診断書を盾に執拗に休職を命じられ、退職に追い込まれたものです。Aさんは、会社の理不尽な仕打ちに対し、自らの尊厳を回復するために行動を起こし、決してあきらめない闘いの結果、今年の8月末、北海道労働委員会で勝利的和解を勝ち取ることができました。


 企業の組織優先の体質の中で、Aさんのように産業医や指定医を利用して休職・退職を強要されるケースは多く、労働現場での人権侵害行為が横行しています。しかし、その中で声を上げることのできる労働者は氷山の一角です。


 Aさんの闘いに学び、産業医・指定医の役割や問題点を明らかにしながら、労働者が人間としての尊厳を脅かされることなく働き続けるために私たちに何ができるかを考え合いたいと思います。


■主催:北海道ウイメンズ・ユニオン
■連絡先:札幌市中央区南1条西5丁目8 愛生舘ビル508B
TEL 011-221-2180 FAX 011-219-7022


日本ハム(株)不当労働行為事件について

 Aさんは、日本ハムクッキングアドバイザー(株)(以下「CA社」)の契約社員として採用され、札幌圏のスーパーで日本ハム(株)の加工食品を試食販売するクッキングアドバイザーとして勤務していました。入社3年後にAさんは、北海道エリアのクッキングアドバイザーのリーダーに任命されました。その直後から複数の同僚から「一番若い人がリーダーになるのは許せない」と、Aさんに対する壮絶ないじめ・嫌がらせが続くようになりました。Aさんは会社の上司にも相談しましたが、何の改善策も取られないまま放置されていました。しかし、そのような状況の中でも試食販売業務が大好きだったAさんは、仕事には意欲的にとりくんでいました。


 3年後の2006年8月末、Aさんは店舗での販売中に突然、上司から「体調に問題がある」として即時帰宅を命じられました。その日の夜には、社長からAさんの携帯に電話があり、日本ハム東京支社への出張を命じられました。Aさんは、突然の出張命令に疑念を抱き躊躇しましたが、社長からの「業務命令」と強く言われたため、やむなく東京支社に出張しました。会社に着いて間もなく、社長らは行き先を偽ってAさんを強引に産業医に連れていきました。さらにAさんは、産業医が紹介した精神科医に連れて行かれて社長ら同席のもとに診察を強制されました。


 その後、Aさんは、社長らから本人の了解なしに作成された診断書を見せられ、「精神衛生状態が悪い」ということを理由に「業務命令」として一方的に休職を命じられました。Aさんは「健康に問題はない。休まずに仕事を続けたい」と休職を強く拒否し続けました。しかし、社長らはAさんの仕事ぶりを高く評価しながらも4時間近くにわたって執拗に休職を迫り、「業務違反を重ねると、退職になる」と休職・退職強要の言動を繰り返しました。


 社長らから「日本ハムの産業医の言うことは絶対だ。この精神科医の許可がなければ復職させない」と言われたAさんは、会社の対応に納得はできませんでしたが、会社を辞めなければ「精神疾患」の診断を取り消せないと思いこみ、退職を決意せざるを得ませんでした。


 退職直後に日本ハムの課長から再就職をあっせんすると言われたAさんは、再雇用に望みをつなぎましたが、1年近くも待たされた挙げ句にその望みも断ち切られました。会社の仕打ちに決定的なダメージを受けたAさんは、自らの尊厳を回復するために行動を起こす決意をし、北海道ウイメンズ・ユニオンに加入しました。


 ユニオンは、CA社が解散したため、親会社の日本ハム(株)に対して再雇用、謝罪、退職日からの賃金保障等を求める団体交渉を申し入れました。団体交渉が2回行われましたがその後、会社が団体交渉を拒否したため、北海道労働委員会に不当労働行為救済申し立てを行いました。労働委員会では、4人の弁護士に代理人を委任して裁判を視野に入れながら、産業医を利用した退職強要の事実や不法行為について明らかにしてきました。調査を重ねる中で、会社側から和解の申し出があり、2009年8月26日、口外禁止条項を盛り込まないことを条件に、日本ハム(株)及びCA社の事業を継承した子会社の日本ハムカスタマーコミュニケーション(株)(以下「CC社」)との間で「CA社がAさんの健康に問題があるとして休職を命じ、Aさんが退職に至った過程において、不適切な対応があったことについて、CC社は謝罪し、日本ハムは遺憾の意を表明する」「CC社及び日本ハムは連帯して解決金を支払う」等を内容とする和解が成立し、勝利的和解を勝ち取ることができました。  <SCRIPT language=javascript> </SCRIPT>