すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

「農家キッチン ひだまり」と・・・

2013年12月07日 | 日々思うこと

今日は二十四節気の一つの大雪(たいせつ)で、昨夜からの冷え込みで近郊の山々も白くなりました。午後からは小雨の中を気分転換で、久しぶりに能生谷まで車を走らせました。先ずは南能生保育園の跡地に先月中旬に竣工した「農家キッチン ひだまり」へ・・・、お昼時を過ぎていたこともあって斉藤チーフと久しぶりにお話しをすることができました。

昨年夏に上南地区地域づくり協議会を発足させ、住民主体の地域づくりで地場産食材の郷土料理を提供する構想を進めてきました。県と市の「地域プロジェクトモデル事業」補助を受け、住民や地域出身者65名が出資し「(株)鉾・権現(ほこ・ごんげん)ジオの里」を立ち上げで、地元産のそばと笹寿しをメーンにしたお店のオープンです。地域の女性たちが中心となって15人が登録で、みなさん生き生きとした表情で動いており店内のペレットストーブと共に温もりのある雰囲気です。

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次はもう少し県道を南下して棚口地区の「えほん」へ・・・、鉾岳も雪に被われ周辺の里山や田んぼも白くなって冬の到来が伝わってきます。郷の茶店「えほん」ではコーヒーとオーナー手作りの米粉のロールケーキで、久しぶりに会った友人らと“おしゃべり”に花を咲かせました。帰途に街なかの友人のところへ寄ると、断舎離中で「不要なものを片付けると気持ちまでスッキリとするわね」と、まさに同感です。


スッキリとしないのは昨日の特定秘密保護法の成立ですが、さらにヒドイのは読売新聞で『民主主義 誰が「破壊」? 多数決の否定はおかしい』の見出しで、政治部次長の署名記事の掲載です。法案そのものが持つ広範な危険性には一切の言及なしで、国会での決定プロセスは憲法に沿った正当なものであり、なおも反対するのは「少数者の横暴」だと決め付けています。読売新聞の民主主義への理解度はこの程度で驚くこともないのでしょうが、では「多数者の横暴」で何でもやり放題の国会ならばファシズムではないのかと気分転換のできない今週末です。


参院は衆院のカーボンコピーか!?

2013年12月05日 | 日々思うこと

昨夜の講演会で明確になった点がたくさんあり、日弁連が11月に作成した25ページに及ぶQ&A資料にもう一度目を通しました。秘密を決めるのは官僚と政府だけで、与野党の政治家はみなカヤの外ですから何のためらいもなくこの法案に賛成する地方議員らも是非とも中身を検証してほしいものです。

また石波幹事長の「テロ発言」は、「特定秘密」4分野の一つの「特定有害活動の防止」に基づいており、彼はこの法律に忠実に条文に沿った解釈で発言したまでのこと・・・。つまり特定秘密保護法ではデモをテロと見なすことを明記しているので、自民党幹事長として市民の声にイラついている末の発言だったようです。

ところで安倍政権は、先の選挙公約になかったことを今なぜ臨時国会で急ぐのかについては、アメリカからの要請の日米安保強化に他ならず、日本版NSCのための法案で急ぐ必要があることも講師から伝わってきました。こんな法案を成立させれば、主権国家で保障されている国民の知る権利も脅かされ、報道・言論・表現の自由や平和運動までもが危機にさらされ、その先には戦争ができる暗黒の国が見えてしまいます。

 

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日午後、特定秘密保護法案はとうとう参院特別委員会で自民、公明両党の賛成多数で可決です。衆院の審議時間の半分にも満たず、民主党などは慎重審議を求めたものの自公両党は採決を強行で、これが“良識の府”かとあ然としてしまいます。さらにこれに先駆け、本日未明には参議院本会議を開会し、民主党の参議院委員長らを強制解任という自民党の暴挙です。両委員長を民主党から自民党にすげ替えたことは、衆参両院で初めという国会は異例のブラック事態です。 

写真はかりんとうたい焼きの“黒たい”で、昨日初めてお目にかかりました。ブラックばやりの昨今ですが、ブラック企業や政治家のは許せないことですが、こちらの“黒たい”は黒糖の香りが上品でなかなか美味でした。


民意無視の秘密保護法案と中身の検証

2013年12月04日 | 日々思うこと

特定秘密保護法案に各分野から反対の声が続出で、高畑勲監督や山田洋次監督ら5氏が呼びかけ人の「特定秘密保護法案に反対する映画人の会」が昨日発足をしました。わずか4日間で宮崎駿監督や吉永小百合さんら264人が賛同人になり、法案の内容や拙速な国会審議を批判する声明を発表しております。高畑監督の「安倍政権を生み出してしまったのが他ならぬ私たち国民自身であることに愕然とせざるをえません」の言葉が心にストンと落ちました。

 

また先月25日、衆院特別委員会の地方公聴会が福島市で開かれましたが、自民党の推薦者の浪江町町長を含む7人の意見陳述者全員が法案に反対という異例さでした。昨3日の参院特別委員会でも参考人質疑を行っていますが、ここでも意見陳述の3人の参考人全員が法案への慎重姿勢を表明し、自民党の石破幹事長の「テロ発言」にも批判です。このような民意を無視して今臨時国会の会期中に何が何でも成立させようとしている安倍政権、衆参国会の“ねじれ”がなくなったからといってのやり放題は大きな禍根を残すことでしょう。

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今日は「秘密保護法に反対する糸魚川の会」主催の緊急講演会があり、呼びかけ人として夕方には会場のビーチホールまがたまへと急ぎました。講師は新潟合同法律事務所の斉藤裕弁護士で、日弁連の資料を基にしてこの法律の中身をしっかりと検証し、問題ありすぎの法案であることを再認識です。遅くに帰宅し、さいたま市在住の藤木節子さん制作のステンドグラスのクリスマスツリーに癒されながらの夕食ですが、久しぶりに頭を酷使したことで疲れてしまいました。

※2日の新幹線の書き込みで、「国道とJR在来線に平行してその山側に走ります」は市役所などの街なかで、場所によってはこの位置が異なり、写真の姫川橋辺りでは国道の北側ですので誤解のないよう。


秘密保護法案、反対も今しかないでしょ!

2013年12月03日 | 日々思うこと

本日夕方、特定秘密保護法案を廃案にするよう求めているノーベル物理学賞を受賞した益川敏英氏やノーベル化学賞受賞者の白川英樹氏など、様々な研究者で作るグループが記者会見を行いました。これまでに国内外の2000人以上の研究者から賛同が寄せられたことを明らかにし、「戦後最大の民主主義の危機だ」として改めて廃案を訴えました。

続いては「特定秘密保護法案に反対する音楽・美術・演劇・映像・出版など表現に関わる人の会(略称:表現人の会)」も強行採決に強く抗議するとともに、すみやかに廃案とすることをすべての国会議員に求める声明文を出しました。
 

 

また「アムネスティー・インターナショナル日本」など5つの国際的な人権団体も合同で記者会見を開き、「法案は知る権利を脅かすもので国際的な基準ともほど遠く全面的に見直すべきだ」などと、国際的な人権問題になるおそれもある」と指摘です。政府による人権侵害が起こっても隠されてしまうおそれがあり、法案は全面的に見直すべきだ」と述べ、法案に反対する立場を表明しました。

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水彩画家の外山康雄さんの「野の花カレンダー」も残り一枚になりました。12月はニレ科の落葉高木の榎(えのき)で、一つ一つの実の色が違っており枯葉が実を引き立てています。またかなり前に届いていた「通販生活・秋冬号」(180円)を本日やっと開封です。表紙は「どう考えても原発ゼロしかないよ。」と言う「私はだれでしょう?」で、赤い文字で「この人」は核廃棄物を保管するフィンランドの最終処分場「オンカロ」を見学した。その時の感想を毎日新聞(「風知草」)は次のように伝えていると・・・。そして答えは裏表紙に「私です。」と小泉元首相の顔写真で、カタログハウスならではのユニークな編集です。

自民党を束ねる石波幹事長、「テロ」を撤回しても本質的には変わることなく、ふとNHKスペシャル「原発とテロ」番組(10月7日書き込み)を思い出しました。日本の原発は安全だと平気で海外に売りまくる安倍首相といい、政治と世論がかけ離れているこの政権はやはり異常としか言いようがありません。

 


北陸新幹線試験走行とテロ発言と・・・

2013年12月02日 | 日々思うこと

2015年春の北陸新幹線開業を控え、JR東日本の新幹線走行試験のための電気・軌道総合検測車「イースト・アイ」が初めて新潟県内に入線するというので地元では大賑わいです。長野駅を午前1時30分過ぎに出発の6両編成の「イースト・アイ」は「上越妙高駅」に2日早朝に到着とあって、上越の孫のパパは深夜出勤だそうです。また上越市では事前申し込み200人枠に900人が応募したそうで、ニュースの画面で歴史的瞬間に子どもたちの姿があったのはよかったことです。

「イースト・アイ」は時速約30キロで「上越妙高駅」から正午頃に糸魚川駅へ・・・、当市は応募枠100人にどの位の申し込みだったのでしょうか。またこの時間帯は上空でもヘリコプターの音が鳴り止まず、姫川橋周辺もカメラを片手にした人たちが大勢だったようです。写真は1時半過ぎの県道姫川橋からで、当市での新幹線は国道とJR在来線に平行してその山側に走ります。

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新幹線といえば昨日のTBS局「夢の扉+」番組は、新幹線の新型車両を支える“曲げガラス”のパイオニアで、富山県砺波市新光硝子工業の工場長を取り上げていました。美しい曲線を描く近年のフロントガラスには興味がありましたが、北陸新幹線はこれまでにない大きくて厚いものが求められたそうで、ここで製造されたフロントガラスは神戸の川崎重工業へ運ばれ車体に取り付けられていることを知り驚きました。

驚くといえば、自民党
石波幹事長の特定秘密保護法案に反対する国会周辺のデモに関連し、29日付けの自らのブログで「絶叫戦術はテロ行為とその本質であまり変わらない」と書き込んでいたことです。また1日、富山県南砺市での講演で「国会の周りに大音量が響き渡っているが、周りにいる人たちが恐怖を感じるような大きな音で『絶対に許さない』と訴えることが、本当に民主主義にとって正しいのか。民主主義とは少し路線が異なるのではないかという思いがする」と・・・。

周囲から指摘されると石破幹事長は、表現が足りないところはお詫びするとして「テロ」という言葉を使った部分を撤回する考えを示しました。民主主義やテロの定義も分からぬ人が今国会で秘密保護法案を成立させようとしている異常さが伝わってくる週明けの一日です。


断舎離といのちとツルウメモドキ

2013年12月01日 | 日々思うこと

今日から12月で今年も残すところ一ヶ月、時間は刻々と過ぎて待っていてはくれません。先週から取り掛かった断舎離も昨日で大工さんの仕事はほぼ完了し、本格的な整理整頓はここからで娘たちの助っ人もあって週末は作業が捗りました。この二日間は、まがたまホールでの講演会や新駅舎やきららでのお芝居を観に行く予定もあきらめて、一心不乱で片付けに集中で筋肉痛に・・・。

断舎離といっても母が残した物がほとんどでしたので、必要な物だけをまた元の場所へ移動し、あとは分別処分ですがそれでもなかなか捨て切れないものがいっぱいです。今までの物置はコンクリート床で台所との段差が30センチで、この段差が解消されてとても使いやすくなりました。今日は長年漬け込まれたアロエ酒や梅シロップなどはきれいなガラス容器に移し替えたものの、さて誰がこの“25年物”を飲むのだろうと思案です。

そして2003年から全国の小学校で“いのちの授業”を行い、先月102歳になられた聖路加国際メディカル センター理事長の日野原重明さん、子どもたちへ「いのちって、君たちが使える時間のことなんだよ。」という言葉をふと思い出し、私もまだ使える時間があったことに感謝です。

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写真は今年初めて実を付けた裏の畑のツルウメモドキ(蔓梅擬)で、長年、蔓と葉っぱだけの邪魔物のようでしたが、“最後の楽園”と分かってかいっぱい実を付けたのかもしれません。

※一昨日の書き込みで思い出しましたが、国内でも「陸前高田市図書館ゆめプロジェクト」がありますのでご参考に。

http://books-rikuzen.jp/