昨夜の講演会で明確になった点がたくさんあり、日弁連が11月に作成した25ページに及ぶQ&A資料にもう一度目を通しました。秘密を決めるのは官僚と政府だけで、与野党の政治家はみなカヤの外ですから何のためらいもなくこの法案に賛成する地方議員らも是非とも中身を検証してほしいものです。
また石波幹事長の「テロ発言」は、「特定秘密」4分野の一つの「特定有害活動の防止」に基づいており、彼はこの法律に忠実に条文に沿った解釈で発言したまでのこと・・・。つまり特定秘密保護法ではデモをテロと見なすことを明記しているので、自民党幹事長として市民の声にイラついている末の発言だったようです。
ところで安倍政権は、先の選挙公約になかったことを今なぜ臨時国会で急ぐのかについては、アメリカからの要請の日米安保強化に他ならず、日本版NSCのための法案で急ぐ必要があることも講師から伝わってきました。こんな法案を成立させれば、主権国家で保障されている国民の知る権利も脅かされ、報道・言論・表現の自由や平和運動までもが危機にさらされ、その先には戦争ができる暗黒の国が見えてしまいます。
本日午後、特定秘密保護法案はとうとう参院特別委員会で自民、公明両党の賛成多数で可決です。衆院の審議時間の半分にも満たず、民主党などは慎重審議を求めたものの自公両党は採決を強行で、これが“良識の府”かとあ然としてしまいます。さらにこれに先駆け、本日未明には参議院本会議を開会し、民主党の参議院委員長らを強制解任という自民党の暴挙です。両委員長を民主党から自民党にすげ替えたことは、衆参両院で初めという国会は異例のブラック事態です。
写真はかりんとうたい焼きの“黒たい”で、昨日初めてお目にかかりました。ブラックばやりの昨今ですが、ブラック企業や政治家のは許せないことですが、こちらの“黒たい”は黒糖の香りが上品でなかなか美味でした。