昨夜9時からのNHKニュースウオッチでは、東京都の猪瀬知事の5千万円問題を取り上げ、続いて「田中角栄・没後20年の元秘書らが語る光と影」の特集でした。時が移っても政治と金をめぐる問題は変わることなく、ロッキード事件で政治生命を絶たれた田中角栄氏と同じく、猪瀬知事も就任一年にして辞職という道を辿りました。
そもそも金権政治がもっと問われなければならず、去る11月30日付け新潟日報11面「2012年政治資金収支報告」の切り抜き記事に目を通すと、自民党の政治団体資金は11月16日の衆院解散後に集中していたことが分かります。総額の3割超の5億3千万円が衆院選投開票日までの一ヶ月間に財界や業界団体から集められており、政権奪還を支えた構図が浮かび上がってきます。献金をすれば見返りを期待するのは当然で、その温床がある限り政治の腐敗はいつまでも続くことでしょう。
我が家の庭には種から育てたお正月の縁起物の万両(マンリョウ・ヤブコウジ科)の鉢がいくつかあります。外に置いたままにしていると小鳥がやって来て実を食べられてしまいますが、見返りを求める政治献金と重ねてしまいます。そして今年の万両はどの鉢も実が少なく寂しげです。
ところで小1の孫の体調不良はノロウイルスではなかったものの、幼稚園に通う弟が明日に発表会を控えていることで、大事をとって一昨夕から“根小屋じじ”の家の方に移っての隔離作戦です。私以上の“マシンガントーク”で我が家はいつもより静まり返って、昨夜10時からのNHK「零戦~搭乗員たちが見つめた太平洋戦争~」も、いつの間にかうたた寝でした。