すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

「国民の命を守る」とは歴史から学ぶこと

2013年12月10日 | 日々思うこと

師走に入り早や10日、朝から荒れ模様の一日です。昨夕の臨時国会閉会後の安倍首相の聞くに堪えない記者会見、特定秘密保護法は「国民の生命と財産を守るためには、国家安全保障会議とあわせて一刻も早く制定することが必要だった」と・・・。「う~ん」、この法律の問題の本質が分かっていないこの人、その歴史認識をも疑ってしまいます。

本日の新潟日報コラム「日報抄」では、「戦中の1943年の富士山頂測候所の気象情報が軍事機密で登山者に気温ひとつ教えるだけで、測候所職員が罪に問われる時代であった。そして44年12月の東南海地震の被害すら機密にされ惨事は伏せられた。暗い歴史が刻まれた12月の暦にまたひとつ、うれしくない一行が書き加えられた。6日深夜に強行可決した特定秘密保護法である。気象情報もテロに悪用される可能があると言われかねない」と・・・。


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20数年ほど前に長野県松代大本営を見学する機会があり、保存会の元教師の説明を受けながら地下坑道跡を進み、「近代史をしっかりと学ぶように」と言われたことを思い出します。同じ頃に新潟市の故川上桂子さんに誘われて、弁護士らが主催する市民憲法講座があるというので出かけました。新潟大学法学部成島隆教授の3時間に及ぶ講義を聴講し私は“目からウロコ”・・・、先の戦争とその歴史認識が大きく変わり今日に至りました。

「食べもの通信」12月号は、“押しよせる食のグローバル化”の特集です。安全も食料確保も危機にさらされている中で、国民の命を企業に売り渡すTPP問題などを取り上げています。写真の左は毎年送られてくる「世界人口白書 2013」です。歴史に限らず学ぶことを怠った国民、その先にあるものは衆愚政治に他ならないことを痛感する昨今です。