すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

世界の潮流に逆行の日本の原子力政策

2018年12月05日 | 地震・原発

昨夜からの雨が上がり、昼過ぎから少しづつ気温が下がって肌寒くなってきました。本日の参院本会議で水道民営化法案が可決、水道事業の運営権を民間企業に委託するコンセッション方式が盛り込まれ、どうしてこんな法案を急ぐのかキナ臭いと思っていたら、LITERAがその背景を伝えています。

水道民営化が参院委員会で可決!「安全で安い日本の水道」を崩壊させる法案の裏に安倍政権と水メジャーの癒着

ところで先日の日本政府や三菱重工によるトルコへの原発輸出断念というニュースは、世界の潮流とも思える当然のことと受け止めました。ところがそれでも諦めないとばかりに、新小型原発の開発を進める経済産業省です。

また政府は一昨年、福井県の高速増殖炉「もんじゅ」を廃炉にする一方、プルトニウムを燃料とする高速炉の開発は継続することを決めています。その高速増殖炉「もんじゅ」の後継となる高速炉の運転開始の時期について、国の作業部会は「21世紀半ばごろ」を目標とする計画の案を示し、福島第一原発の事故後、目標の時期が示されるのは初めてです。

世界の原子力産業に吹く逆風を乗り越えるため政府は、原発大国であるフランスと手を組んで21世紀半ばに運転開始させたいという思惑でした。ところが実際問題として、すでに200億円を投じていた次世代高速炉の開発がフランスで凍結され、今後は日本単独の開発となっています。原子力機構のガバナンス能力の低さといい、今そのお金や技術を日本はもっと他に費やすべきではないのかと首を傾げてしまいます。

いつもコメントをお寄せくださる「けんもちさん」より昨夜、「坂本龍一さんのお母様は、朝日新聞“ひととき”欄から誕生した“草の実会”の会員。物を書く事から、戦争反対の狼煙を上げてきました。龍一さんは音楽を通じて、平和の貢献ですね。ジャンルは違いますが、声を上げていく力は皆同じ。根気強く闘っていきましょう!」と・・・、母は偉大ですね。

その“草の実会”、上越市では児童文学作家の杉みき子さんを中心に、知り合いらが長年活動を続けています。皆さんご高齢になられても弛まぬ活動で、後に続いてゆかねばと思いを新たにする昨今です。