すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

食と健康をめぐる国策の後退と“感じ、考える”心の栄養

2018年03月24日 | 日々思うこと

23日金曜日は月刊『食べもの通信』ロング編集会議へ泊りがけで上京です。曇り空の中を北陸新幹線はくたか号で出発し、長野を過ぎる頃には抜けるような青空です。

今回の会議は目黒区内のホテルで、一日目の日程を終了し夕食を兼ねた交流会の後は近くの目黒川の桜並木へ足を伸ばしました。ここは都内でも人気のお花見スポットで、目黒川沿いに約4キロの桜並木が続きます。ライトアップされて川面に映る5分咲きの桜の美しさよりも、身動きができないほどの大勢の人の多さに驚くばかりです。

二日目の会議は9時スタートで、出席する役員らからマイクロプラスチックや薬剤耐性菌の深刻な環境問題、輸入食品の検査体制の不備など食と健康をめくる国の政策の後退が伝わります。さらに2018年度からのコメ生産調整の補助金打ち切りや、種子法の改悪で国民の食をめぐる情勢はますます窮地に追い込まれ、月刊『食べもの通信』からの情報発信が不可欠であることを痛感です。

二日間に及ぶ春のロング編集会議を終え、夕方には目黒川桜祭りの喧騒から地下鉄で東京駅へ・・・、春休みとあって駅構内も大混雑です。

いつも北陸新幹線の車中の席前に置いてある「西Navi北陸」や“感じる旅、考える旅”「トランヴェール」に目を通すのも楽しみで、今月号は“そうだったのか!金沢城”で、このまま金沢まで足を伸ばしたい気分にかられます。

ところで活字離れの昨今、会議ではここ20年間の出版社の書籍・雑誌の販売推移がデータで示され、その数字に目を細めました。先ず、1995年から売り上げが約半分に縮小で、身近な地域での書店の閉鎖とを重ねます。また国内出版社1900社の上位300社が85%の売り上げを占め、そのビックスリーが講談社・小学館・集英社であることを知りました。

そんなことで子どもたちだけでなく、大人たちも“感じ、考える”心の栄養に読書をと思い、自民一強の国政に目を向ける有意義な2日間でした。