すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

金子兜太さんの訃報と憲法9条と

2018年02月21日 | 日々思うこと

如月2月も残すところ一週間の昨日、反戦平和への思いを込め多くの句を残し戦後の俳壇をリードした俳人の金子兜太(かねこ・とうた 98歳)さんが亡くなりました。伝統的な形式にとらわれない自由な俳句の世界を築いた金子兜太さんは3年前、「国のため死んでいく制度は我慢できぬ」と作家澤地久枝さんの依頼で『アベ政治を許さない』を書き上げました。

怒りを込めたその文字はプラカードなどになって、全国各地でアベ政権が強引に進めた安保法に反対する運動のシンボルとして活用されてきました。

今日は10時から九条の会の世話人会があり、1933年2月20日に小林多喜二が拷問で29歳の人生を閉じたことが話題になりました。会議は12時少し前に終了し、外は水分の多い雪が降り出しているので寄り道の予定を止めて自宅へ直行です。

『上越よみうり』に連載中のコラム「田中弁護士のつれづれ語り」、本日の『「安保法裁判」で明らかになったこと』に目を通しました。田中弁護士は「憲法に書き込もうとしている“現状の自衛隊”は、大規模災害で救助活動を行ったり、日本への武力攻撃に備えたりするだけの“従来の自衛隊”ではなく、集団的自衛権に基づき海外で武力を行使することも可能になった自衛隊であることを忘れてはならない」と・・・。http://j-c-law.com/turedure180221/

そして金子兜太さんが小林多喜二と同じ日に逝ってしまったことを偶然とは思えない真冬に戻った肌寒い一日です。多喜二の亡くなった85年前のあの時代から日本が歩んできた道を直視し、もっと多くの人たちに同じ道を繰り返してはいけないことを伝えなければと痛感する終日で、怒りを込めて書き上げた『アベ政治を許さない』の金子兜太さんのご冥福を心よりお祈りいたします。