すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

核廃絶「賢人会議」と大飯原発再稼働と

2017年11月28日 | 地震・原発

今日は朝から気温も上昇の穏やかな一日で、衆院予算委員会の国会中継が気になりながら、滞っている庭仕事を少しやることにしました。庭石の陰に野鳥が運んだマユミの種が大きな木になって、毎年真っ赤な葉と実が目に留まりますが今年は気づくのが遅くすでに終わりです。

玄関の風除室には正月用の縁起物の万両の鉢植えを入れての冬支度です。先日、ホームセンターで赤い実をつけているヤブコウジを2株求め、小さな鉢に植え替えで、写真手前の鉢は何年か前の陶芸教室で作陶し、山野草に対応で底に大きめな水抜きです。

ところで昨日、広島市で核保有国と非保有国が集まり核軍縮の進め方を有識者が話し合う核廃絶に向けた「賢人会議」が初めて開催というニュースに注目です。国連で7月に採択された「核禁止条約」をめぐり、日本政府は唯一の戦争被ばく国でありながら参加せず国内外から批判を受けてきました。

岸田前外務大臣は「核兵器国を巻き込み、動かさなければ現実は一歩も動かない」と述べ、核保有国が参加した「賢人会議」の意義を強調です。会議には日本に加え、米国、ロシア、中国など核保有国、ドイツ、エジプトなど非保有国の10カ国計16人の委員で構成し、保有国の中国は欠席です。

二日間の「賢人会議」では、平和活動に取り組むNGOとの意見交換会が行われ、国連高校生平和大使も核廃絶を訴えるなど、一歩前進と受け止めながらも複雑な思いです。

というのは昨日、福井県知事の関西電力大飯原発3・4号機の再稼働同意と重なったことで呆れるばかりです。核の最終処分場もさることながら、中間貯蔵施設の県外立地の具体化は道半ばです。さらに原発銀座といわれる高浜・大飯原発で、同時に事故が起こる「同時発災」を想定していない広域避難計画への不安も地域住民から指摘されています。

核廃絶を願いながら一方では、喫緊の課題を棚上げしたままの原発再稼働ですから、この狭い地震列島での核エネルギー依存の日本はどこへ進んで行こうとしているのでしょうか。夜のニュース番組から、衆院予算委員会での森友学園の土地売却について、財務省は音声データを認めながらも価格交渉は否定という、不可解な政府姿勢に首を傾げることばかりの終日です。