すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

ミサイルと「イージス・アショア」と戦争中毒と

2017年08月30日 | 日々思うこと

昨朝の北朝鮮のミサイル発射について、一夜明けてNHKアサイチなどは大きく取り上げています。北朝鮮の行為は明白な安保理決議違反であり、我が国のみならず国際社会に対する重大な挑戦で、断じて容認できず厳重に抗議すべきです。

また北朝鮮ミサイル1発が10億円~20億円とも指摘され、無駄なお金だとコメントがありましたが、その背景で日本政府は国民の危機感を煽り、「イージス・アショア」導入への世論操作をしているようにも思えてしまいます。

北朝鮮の1998年のテポドン発射から2回目の2006年、09年、12年、16年と北朝鮮がミサイル発射をする度に、日本政府は米国から“武器”を購入していることを国民は知る余地がありません。2017年度の防衛費(米軍再編関連費用を含む)は、過去最大の5兆円を超え5年連続の増加の一途です。

防衛省は2018年に、陸上配備型新迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」を導入予定です。これは海上自衛隊のイージス艦に搭載している迎撃ミサイル「SM3」による防衛システムを、そっくり陸上に配備するものだそうで、小野寺防衛大臣は「陸上型の方がより安定した運用ができる」とし、1基800億円で1200キロ程カバー可能、2基1600億円が計上です。

「イージス・アショア」は日米企業連合が開発したもので、三菱電機と富士通が関わり、米軍は15年にルーマニアに配備し、18年にはポーランドにも導入予定で、トランプ米大統領は日本に対して安全保障面で一層の貢献を求めています。

写真は“いのちの朝顔”で、2年前に下の孫が学校からもらってきた種を今年は蒔かずにほっていたら、昨夏の植木鉢から芽が出て今朝初めてきれいな花を咲かせました。

ところで米国経済は軍事産業で成り立っていることは周知されていますが、戦争とは“いのち”の殺し合いで、その戦争で儲ける“死の商人”の存在があり、まさに“戦争中毒”そのものです。そんなことで同盟国の日本が加担していることを見落としてはならず、北朝鮮への経済制裁や「イージス・アショア」導入のミサイル防衛強化だけで問題が解決するとは思えない終日です。