すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

戦争の現実を知り、「戦後」守る決意を持とう

2017年08月17日 | 日々思うこと

お盆が過ぎて静かな街が戻って、我が家もいつも通り朝8時に隣りの孫が学習道具持参でやって来ました。大きい洗濯物がカラッと乾かないことで、今日は梅雨の晴れ間のように太陽がありがたく感じます。8月にいろいろと書き込んで置きたいことがいっぱいですが、なかなか思い通りにはなりません。

15日に書き込んだ神奈川新聞の「政治とは戦争しないこと」が注目でしたが、新潟日報でも東京と長岡で空襲を体験された作家の半藤利一さんのインタビュー記事を1面に掲載、『憲法が半分以上骨抜き』と大きな見出しで、「安倍政権下、戦前回帰を憂う」と警鐘です。

また同日の新潟日報社説では『終戦の日に 「戦後」守る決意を持とう』、「◆9条をかみしめたい、ー「戦後」とは、イコール平和である。いま、その土台が揺らぐ気配が見える。」と・・・。さらに「◆戦争体験を知らねば、ーあの無謀な戦争では異論は封じられ、情報は統制された。それによって国民が戦いへの参加を強いられ、300万人余にも上る犠牲者を出した。その悲劇の上に平和があり、民主主義があることを決して忘れてはならない。戦後23年に当たる1968年8月12日の新潟日報に、雑誌暮しの手帖編集長の花森安治さんのインタビュー記事がある。当時花森さんは戦争中の暮らしの記録を集めた特集号を作った。戦争の苦しみを若い世代に伝えたかったと説明している。」と・・・。

社説の最後には「戦時のつらさを肌身で知る世代は減る一方である。戦後を守るために戦争の現実を知り、それを忘れない。花森さんの言葉を深く胸に刻みたい。」と綴っていました。そして戦争を美化する風潮の中、日本ペンクラブ電子文藝館で花森安治さんの見よぼくら一銭五厘の旗』を見つけました。http://bungeikan.jp/domestic/detail/605/

国民の大半が戦争を知らない世代になり、戦争とどう向き合うかはその人の育った家庭環境や出会った教師、友人知人らにより大きく異なりますが教科書もその一つです。太平洋戦争についての記述も、こうも違うものかと目を見張ります。

15日夜のNHKスペシャル「戦慄の記録インパール」では、無謀な戦いで甚大な死傷者を出し、旧日本軍の体質を象徴的に示したとされるインパール作戦を取り上げた番組です。その責任逃れの参謀たちといい、石井四郎軍医を部隊長とする「731部隊」のエリート医学者らといい、戦後を平然と生きた“本当の戦犯者”ではなかったでしょうか。また「731部隊」が戦後の新潟とも無縁ではなく、後のミドリ十字や薬害エイズ「HIV」事件に深く関与したことも真実であることを忘れてはならない8月の半ばです。