昨19日、「憲法を守る糸魚川共同センター」ではいつもスタンディングですが学習会に切り替えました。講師は上越市在住の9条の会呼びかけ人でもある作新学院大学人間文化学部元教授の片岡 豊さんで、演題は『自民党憲法草案の問題性』安倍「壊憲」政権の実態をお話しいただきました。
片岡さんは先ず糸魚川大規模火災のお見舞いから、阪神淡路大震災や東日本大震災の復興では地域の人たちが望む復興がなされておらず、大企業のカネ儲けになっている事例にふれました。昨年10月、私も福島県浪江町を訪れて原発事故による復興のあり方などに首を傾げていただけに納得です。
(写真は上越の娘の家の洗面所のアメモネです)
本題の自民党憲法草案の問題性では、2017年のアベ首相の年頭の諸発言の解説で、①近代立憲主義の否定 ②<個人>の尊重から<公(国家)>優先・主権在民の否定 ③平和国家から戦争国家へ ④基本的人権の抑制 ⑤経済活動(新自由主義経済)の優先、この5点で「新たな国づくりを本格的に始動する」アベ内閣を厳しく指摘です。
講師のお話はアベ首相のパフォーマンスを入れながらの迫力で、資料を基に難しい問題を分かりやすく、所定の時間はあっという間に過ぎてゆきました。この日は上越から、えちごトキめき鉄道の応援フリー切符で「上越 9条の会」の友人たちも参加され、学習会終了後には火災現場を案内です。
その後は早めの夕食を駅近くのお店でご一緒し、改札口まで見送ってから帰宅すると、神奈川の少し年上の従兄妹の訃報が届きました。故郷の糸魚川を離れてトヨタ自動車の企業戦士としてがんばり続け、政治談議も交わした従兄妹でしたが限りある命を痛感です。
そして今日は大寒、一年で一番寒いだけに日中の気温も1度ですが、風がないのでそれほど寒さを感じません。また今日から通常国会のスタートで、午後2時からNHKでアベ首相の施政方針演説に耳を傾けました。「新しい政治・・・」を繰り返し、30分余りで外出です。
注目の憲法改正の部分は夜のニュースで聴きましたが、「憲法論議を進めようではありませんか」と呼びかける首相の言葉巧みな演説です。さて、どれだけの人が自民党憲法草案の問題と「壊憲」政権を見抜くことができるのかと、支持率上昇と合わせて考え込む一日の終わりです。