すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

狂っているとしか言いようのない原発推進

2016年02月25日 | 地震・原発

昨日の朝、チラチラと舞っていた雪は風がなかったので一晩で25センチもの積雪になりました。今朝は町内にも除雪車が出動し、私も午後からの会議のために先ずは駐車場の雪堀に汗だくのひと時です。

作業を終えてふと海の方を見上げると青空で、水分の少ない粉雪とあって送電線にも雪が積もっています。

送電線といえば東京電力は福島第一原発の事故当時、核燃料が溶け落ちるメルトダウン(炉心溶融)の判断基準を定めたマニュアルがあり誰も気づかなかったという驚くべきニュースです。本来なら2011年3月14日早朝、1・3号機で炉心溶融が起きたと判断できていたはずが、東京電力は当時「判断基準がない」と主張し、メルドダウンを公式に認めたのは事故から何と約2カ月後の5月でした。

さらに24日、東京電力は柏崎刈羽原発の事故の経緯を説明する過程で、当時のマニュアルを再点検したところ「炉心損傷割合が5%を超えていれば炉心溶融と判定する」と明記され、事故当時も含めてこの5年間誰も気づかなかったというのでズサン極まりないいい加減な会社に呆れ果ててしまいます。この問題について新潟県はHPで『メルトダウンの公表に関する新たな事実の公表について知事コメント』を24日付けで掲載です。

また福井県関西電力高浜原発4号機では26日の再稼働を前に、去る20日には原子炉補助建屋で放射性物質を含む水漏れです。部品の交換が終えたので明日は予定通りに再稼働で、制御棒の引き抜き原子炉を起動させ、27日午前6時頃には核分裂反応が連続して起こる「臨界」に達する予定です。先月、再稼働した3号機と同じくMOX燃料を使うプルサーマル発電となり、運転開始から40年を超える1・2号機がさらに20年延期されるという原子力規制委員会の審査結果に、もはや原発は狂っているとしか言いようのない凍える寒さの終日です。