すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

東北を支えるブルーベリーとワインと葛巻町

2015年10月28日 | 日々思うこと

今日は朝から冷たい雨で、午前中に東北岩手県から冷凍ブルーベリーがクール便で届きました。一緒に注文をしている友人宅へ配り、その一軒目では岩手県龍泉洞貯蔵の山ぶどうの珍しいワインをいただきました。前にも龍泉洞の“じっ茶ばっ茶”のお茶をたくさんいただいているので恐縮しながら、昼過ぎに帰宅し箱を開けると山ぶどうワインに「宇霊羅(うれいら)」と書かれています。宇霊羅はアイヌ語で“霧のかかる峰”の意味をもつ町のシンボルで、龍泉洞麓の山です。」と・・・、驚いたことに製造が同じ岩手県の葛巻町の加工会社であることが明記されています。葛巻町といえば“東北のチベット”ともいわれ、東日本大震災後に市議会常任委員会で一度視察に訪れているだけに嬉しさも倍増です。

また「このワインは地元の農家が山峡で育てた山ぶどうを100%使用し、年中温度が一定する龍泉洞に貯蔵しました。天然のワインセラーで熟成させた芳醇な香りを持つ逸品です」と・・・、そういえば葛巻町の若き鈴木重男町長も同じことを熱く語っていたことを思い出しました。そんなことで逸品の山ぶどうワインはポリフェノールたっぷりで、クリスマスまで大切にしておこうと眺めています。

水曜日は孫たちのサッカー練習日で夕食を作らなければなりませんが、その前にホウロウの大鍋を出してブルーベリージャムを作りました、とは言ってもいたって簡単です。砂糖は鹿児島県喜界島の粗糖で、かなり控え目にしたものの甘くなって長期保存に最適です。そして遠い東北をこうして身近に感じながら、ほんの少し支えていることを味わうひと時です。

夜になって久しぶりに葛巻町ホームページを開くと、鈴木町長からのメッセージ「21世紀の地球規模での課題とされる“食糧・環境・エネルギー”のすべてに貢献できるのは私たちが住む山村です。」と・・・。地方経済の活性化と人口減少問題を克服するために産業振興対策や定住対策のほか、葛巻高校山村留学制度の創設や新葛巻型酪農構想の推進など、着実に実行している様子が伝わってきました。

今夜はNHKクローズアップ現代「戦後70年 若者たちへ~映画監督・岡本喜八のメッセージ~」を視聴です。「戦争は悲劇であった」と語っていた岡本監督、没後10年を迎えた今、若い世代を中心に注目が集まっているそうです。戦中世代として映画を通して監督は何を残そうとしていたのか、現代へのメッセージが伝わってくる逸品の番組でした。

そういえば25日(日)夜9時からのNHKスペシャル 新・映像の世紀「第1集 百年の悲劇はここから始まった」もまた逸品で、視聴するつもりがなかったものの最後まで釘付けで、このような特集を取り組めるNHKにはまだ“良識”があることを感じました。

ところで市議会総務文教常任委員会が柏崎刈羽原発を視察したことで、市職OBから「所管の委員会が違うのではないか」と・・・、そういえば以前は市民厚生常任委員会でしたね。また「市民の税金で原発を視察?」、「不祥事続きの学校給食問題を抱えているだけに、委員会でよりよい学校給食を実現している先進地をどうして視察しないの?」かとも・・・。旧青海町からの利権がらみで、今や大政翼賛会とも見られている糸魚川市議会への厳しい声も届きましたが、ここは“良識”が通じない特別な場所かもしれません。