すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

忘れてはならないあの日のことと原発再稼動

2015年10月26日 | 日々思うこと

昨日は冬型の気圧配置で“木枯らし一番”のような冷たい風が吹く一日でした。愛犬との朝の散歩で海岸方面へと歩いたものの強い風で、テトラポットに打ち付ける高波は卵白を泡立てたメレンゲのようで波しぶきを受けながらシャッターを押しました。

愛媛県の四国電力伊方原発3号機について本日、中村知事と伊方町長が再稼働に同意というニュースに「ブルータスおまえもか!」の思いです。福島第一原発事故からアンダーコントロールもままならず毎日400トンの汚染水が流出という中で、九州電力川内原発に次ぐ再稼働です。フクイチの収束もできず“安全神話”が崩れたことを忘れたかの再稼動で、さらに使用済み核廃棄物を“負の遺産”として次世代へ残す愚かさを危惧する昨今です。

ところで原発の再稼動は地元の合意がなければ前に進めませんが、九州電力や四国電力に限らず電力会社はどこも議会対策を重視しており、東京電力もあらゆる手段で柏崎刈羽原発の再稼働へ向けて自民党を巻き込んで必死であることが各方面から伝わってきます。

下の写真はシーサイドパークの駐車場近くの歩道で、いつの間にかツワブキの黄色い花が咲いています。種が飛散してきたのでしょうか潮風の強い海沿いで、したたかに咲き誇っているので驚きました。

ところで以前、ブログにも書き込んでいますが、東京電力柏崎刈羽原発の横村忠幸所長は糸魚川市出身で、市議会総務文教常任委員会の伊藤委員長とは糸魚川高校の一年後輩になり、そんなつながりもあり今回の視察は、委員長の要望で実現したのではないかと市民の方からご意見がありました。また横村所長の妻 T子さんのご実家は青海地域の○○工務所で、合併直後の市議会山田副議長も当時は○○工務所の役員で、“しがらみ”の多い地域性を痛感してきました。

思えば2011年3月11日午前中の市議会市民厚生常任委員会で、東京電力から原発敷地内でプールされている大量の貝殻を、市内の明星セメント工場でセメントの原料に受け入れてほしい旨のことが出されました。当時の常任委員会では受け入れについて意見が分かれ、私と新保・古川議員が反対でした。自民党の倉又・高沢・伊藤議員は賛成で、特に伊藤議員からこれを機に糸魚川市は東京電力と交流を持ったらどうかと積極的な発言がありました。

その日の委員会は午前中で終了し、私は午後2時過ぎには市役所5階フロアーの議員控え室で保坂悟議員と雑談中、立っていられない程の大きな揺れを忘れることがありません。東日本大震災により、地元の上刈地区の合意が得られないことで、明星セメント工場は東京電力からの貝殻受け入れを断念し凍結したまま今日に至っております。そんなことで忘れてはならないあの日のことを4年半がとうに過ぎた今、もう一度書き込みました。