すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

「敬老の日」と100歳の報道写真家、笹本恒子さんと・・・

2014年09月18日 | 日々思うこと

9月になって早や半ばを過ぎ、近郊の田んぼではもう稲刈りが終わっています。私も昨日はとうとう市内のかかりつけの眼科医へ・・・、毎秋のこととはいえ目はショボショボ鼻グスグスで、その原因はブタクサと稲花粉ですからしばらくのガマンです。

雑事に追われ落ち着かない毎日の中で、先日の「敬老の日」に小学生の孫から上越市のレ・ドゥー店の
大好きなアップルパイとコーヒーカップの思わぬプレゼントがありました。「敬老の日」が毎日なら大喜びのお年寄りも多いことでしょうが、高齢化率などのメディア報道がネガティブに聞こえてしまう人たちが少なくないようですね。老いは誰もが上る階段ですから“一日だけの敬い”にならないように、社会全体で理解を深め支えてゆきたいものです。

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女性報道写真家の草分け、1914年(大正2)東京生まれの笹本恒子さんが今月100歳を迎えました。笹本さんは日独伊3国同盟の会合など開戦前夜の日本を記録し、戦後はフリーで安保闘争や三井三池闘争など、現代史に刻まれる数々のシーンをカメラに収めてきました。ところが60年代になると写真を提供してきた雑誌が次々と廃刊し、仕事が激減して現場から約20年間遠ざかっていたそうです。転機は71歳の1985年、個展「昭和史を彩った人たち」で大きな反響があり写真家として復帰され、年齢を重ねるにつれ作品とともに、おしゃれ心や好奇心を失わないというステキな生き方が注目を集めています。今年の春、横浜市の日本新聞博物館での「笹本恒子100歳展」は、戦前から戦後、平成へと移り変わる時代を見つめた130点を展示し大好評でした。

ものごとを写真で伝える人、文章で伝える人、様々ですがいずれにしても一つ一つが時代の
記録として歴史を刻んでゆく貴重な資料です。
ところで戦後70年近くになって慰安婦問題が浮き彫りになったのは、今回の朝日新聞だけが原因ではなく、政治的な力でタブー視されてきたことを忘れてはなりません。2000年の「女性国際戦犯法廷」のとき、NHKの番組が安倍晋三氏をはじめ自民党の政治家による圧力で改ざんに至ったことは記憶に新しく、その後は慰安婦問題がタブーにされ朝日新聞も取り上げなくなりました。

そんなことで安倍政権のもとで右傾化の波にのって、事実に基づいた研究の成果を無視し、慰安婦問題そのものがねつ造であるかのように意図的に伝えていることを危惧してしまいます。日本の戦争責任資料センター研究事務局長の林博史さん(関東学院大学教授)は、「研究者の間で吉田証言は早い段階から疑念があり採用して
こなかった。本格的に研究が重ねられる中で、吉田証言は使えないという判断をしてきた」。そして「多くの女性が人身売買のように拘束され、性の相手をさせられたという事実にこそ問題の本質があるのです」と・・・。

慰安婦問題
について、新潟市のお知り合いがブログ<私日記「のびる」~新潟より>で詳細に書き込んでいます。

http://blog.livedoor.jp/masahiro16/archives/51995635.html