すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

戦争を描く「花子とアン」と慰安婦問題

2014年09月15日 | 日々思うこと

毎週土曜夜10時からのNHK達人達(たち)は、異なる分野で活躍する2人の“達人”が出会い語り合う単なる対談番組ではないので時々視聴しています。13日夜は朝ドラ「花子とアン」の注目の脚本家中園ミホさんと美輪明宏さんでした。「花子とアン」は27日の最終回まで残り2週間で、今週は東京大空襲から終戦・・・、激動の戦争に翻弄される人物を丁寧に描いている中園ミホさんの脚本技術はさすがです。“達人”の番組の終わりに中園さんは(156話中)、この辺を書くのが一番苦しく「戦争に入っていく空気が今とても似ている」と・・・。美輪明宏さんも「文化が戦争をなくす一番の鍵で、単なる朝ドラではなく大きな責務と使命を持った番組である」と語っていたことが印象で、今朝も「花子とアン」に続いてもう一度見ることができました。

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写真はご近所の「ハマナスロード」の一辺に咲く夏の終わりのムクゲです。生い茂る雑草にも負けない韓国の国花は逞しく大好きな花の一つです。

朝日新聞の一連の謝罪から慰安婦をめぐる問題がネットでも熱くなっており、当方へも多くの方からメールやコメントが寄せられました。先ず、吉田清治氏(故人)の証言に関わる新聞掲載の取り消しは、慰安婦の存在を否定していることではないと受け止めています。桜井よしこ氏らは「河野談話」の取り消しだけでなく、朝日新聞を潰すとまで言い切っているその反撃に異常さを感じてしまいます。朝ドラ「花とアン」などでも分かるように、当時の戦況下で日本軍の関与なくして民間人だけで慰安所を設置できるはずがありません。

1988年秋に上越市高田図書館で「ハルモニ絵画展」を開催したことがあります。(2月21日付け書き込み) 当時まだ幼かった女性らが自らの判断で慰安所へ行ったとは言いがたく、強制的な連行がないとは言えないと確信しました。元慰安婦の生き証人としてのハルモニたちは今、日本軍「慰安婦」歴史館に併設する福祉施設「ナヌムの家」で暮らしており、新潟県内の私の友人らはここを訪問しています。また元慰安婦の償い事業の「アジア女性基金」の副理事長で、先日94歳で亡くなった大鷹淑子(山口淑子)さんは
確か71歳の時、「徹子の部屋」に出演し「戦争はどんな戦争でも二度としてはいけない」と話していました。

以上、ご質問くださった方への答えになっていないかもしれませんが、私が思う慰安婦問題です。

それから
20数年前に長野県松代大本営を視察した時を思い出しました。1944年(S19年)大本営建設のための慰安所があり、松代の地を訪れ歴史の闇に隠されてきた多くのことが伝わってきました。ご参考まで、松代大本営地下壕と「慰安所」

 http://www.matsushiro.org/index.html