すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

被ばくから69年、平和への道と原発と・・・

2014年08月07日 | 日々思うこと

8月6日、雨の広島は原爆投下から69年目を迎えました。孫とテレビ画面で平和記念式典を見ながらの黙祷で、二度と戦争をしてはいけないことを伝えました。


式典で
「平和への誓い」を述べる小学6年生の二人は・・・、

「わたしたちは、できることからはじめる勇気をもつことができました。

Welcome to Hiroshima.
みなさんをここ広島で待っています。
  平和について、これからについて
共に語り合い、話し合いましょう。
たくさんの違う考えが平和への大きな力となることを信じて。」と・・・。


さらに松井広島市長の日本政府に対し、日本国憲法の崇高な平和主義のもとで69年間戦争をしなかった事実を重く受け止める必要があるとし、名実ともに平和国家の道を歩み続けるよう求める「平和宣言」に感動です。安倍首相といえばいつも感じることですが「この人は何もわかっていない・・・」と、小学生以下の空々しい言葉並べが今年も伝わってきました。

2014_8

<広島市HPより、近年の原爆ドームを北上から望む>

 

同じ日に、福島第一原発3号機の核燃料の大部分が溶け落ちていたという東京電力の発表に猛暑の中で驚きと身震いです。これまで3号機では、核燃料の溶融は6割程度にとどまるとみられていましたが、放射線量がいまだに高く現場で詳しい調査をするのは難しいため、東電は当時のデータなどを改めて分析して事故の状況を詳しく調べた結果だそうです。原発事故前からの隠蔽体質の会社だけに今さら驚くこともないのでしょうが、それにしても世界で唯一の被爆国でありながらヒロシマ・ナガサキを忘れ、放射能汚染に麻痺している感覚が恐ろしいです。

また東京電力の資料によると、東日本大震災後の東電管内の電力供給実績の最大電力量は事故前から約1000万KWも減少していることがわかりました。節電意識が根付いた結果でもあり、原発が停止しても電力は確保できるという数字で、原発リスクを国民はしっかりと認識してゆかねば世界の笑いものになりかねない今年の広島原爆の日です。