すとう信彦 & his band

社会起業家(チェンジメーカー)首藤信彦の日常活動とその仲間たち

また無差別殺人、パッケージXについて

2008-07-23 23:02:48 | Weblog
八王子の書店でまた無差別殺人。秋葉原の事件に、たまたま偶然に連続して発生したものではない。そこには巨大な社会犯罪を生み出すリスク要素群の塊があり、そこから情況次第で実際の事件が発生するとしか言い様がない。そうした犯罪を生み出す要素のパッケージ:青年+派遣労働+負け組み+社会憎悪+弱者攻撃+ニュースになって自分の存在を確認したい・・・・これを現代無差別殺人の「パッケージX]と呼ぼう。このパッケージXは偶然に発生し連結したものではない。日本が成長期から成熟期に移行する過程において、無能無策な自民党政権とあの狂乱の小泉政治が人為的に生み出したものに他ならない。社会変容の渦中で放置され廃棄される若者がどのような反応を見せるかは、すでに1970年代からアメリカなどの事例からもその姿は把握されていた。一面において好ましい社会変容も予期せぬ潜在リスクを生み出すことがある。あまり例示するにはいい事例とはいえないが、女性の社会進出とう好ましい現象も、それによって職場を追われ、自分が持っている唯一の自負(俺は男だ!)を喪失するものによる反撃は多くの社会学者によっても指摘されていた。女性の体を切り刻むというようなホラー映画が商売的に成り立つのもこのころからだ。
その意味で、今回の連続した社会犯罪はなにより、この犯罪を生み出す巨大なマグマとなっているパッケージXを分解し、個々の社会問題として処理できるようにしていかなければならない。
この事件は多くの識者に指摘されたように、社会テロと定義することも可能である。政治的なメッセージを持たない社会テロが、政治を対象とし、強者を攻撃するようになれば、正真正銘の政治テロに成長する巨大リスクを内包している。

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