すとう信彦 & his band

社会起業家(チェンジメーカー)首藤信彦の日常活動とその仲間たち

プロンプター演説の脱色

2014-11-21 15:33:08 | Weblog
今日、オバマ大統領は自身が強硬に進める移民法を大統領命令で実施する演説を行った。これによると、実に1200万近い移民がアメリカ国民としての権利を獲得することになる。当然、共和党中心の議会の反発は激しい。まあこれでまたTPP交渉を進める前提となるTPA(貿易促進権限)が議会からオバマ大統領に与えられる可能性はさらに遠のいたと思う。ティーパーティなど草の根保守勢力も一斉に反発するはずだ。
ちょっと気になったのは、カメラ目線でしっかり気合いを入れて演説していたオバマ大統領の目線が微妙に上の左右にずれることだ。おそらくプロンプターへ目が移るのだろう。実は前からそうだったが、オバマ大統領はプロンプターの使い方がまるでニュースキャスターで、そうしたことは以前には気付かなかった。やはり疲労と、課題山積で練習時間が足りないせいだろう。
翻って、プロンプター技術開発途上が安倍総理だ。解散を表明した演説ではもろプロンプター目線。笑ってしまうのは、幹事社のNHKや読売新聞などの記者からの質問にもプロンプターを読んでいたことだ。要するに、これらはすべて出来レースということ。それぐらいはみんなわかっている。
今回はその先に電通直伝(?)の仕掛けがあったのだろう。幹事社以外、フロアからの記者質問にウオールストリートジャーナルの記者が立って質問。司会者は沢山挙手あるなかで、よくそんな記者を当てたなと思うが、これが「今回の総選挙の結果は安全保障や原発再稼働問題にも国民の信任を得たことになるのか」!!という驚きの核心質問。外国の新聞社にも立派な記者がいるものですねと思うが、ここが安倍=電通劇場のハイライトなのだろう。こここそが当日の記者会見の肝なのだ!
しかし、そんな突然の、極めてセンシティブな質問に、安倍総理はプロンプター目線で回答していた。回答も含め、これが安倍劇場のトリであり、ここを言いたかったのだ!!!

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