すとう信彦 & his band

社会起業家(チェンジメーカー)首藤信彦の日常活動とその仲間たち

冬の雨

2009-01-30 23:24:12 | Weblog
天気予報も朝は雨というのは当たったが、気温は上がるというのはまったくはずれ、氷雨にぬれて震え上がった。しかしまあ、国会代表質問の低調なこと。質問者はとっかえひっかえ、いろいろ技巧をこらして質問するのだが、肝心の答弁者の麻生首相が下をむいて官僚原稿の丸読み。原稿丸読みでも、役者が読むと、それなりにジンとくるものがあるが、麻生3KYが読むと発音も悪く、弁慶読みで、何のことかわからない。中川財務大臣にいたっては、読み間違えのオンパレード。
そんな中、参議院の尾辻元厚生労働大臣の質問は出色だった。大臣のころ、予算委員会の各論部会で精神障害者の問題で質問させていただいたが、専門家らしい的確な答弁と同時に、心の中からにじみ出てくる暖かさを感じた。
今日の質問では、尾辻さんは、麻生首相にこれ以上、総理の座にしがみつくのでなく、下野をおそれず解散すべきだ。下野するときには喜んでお供つかまつる...とまで言い切った。むろん政治家としてのレトリックもあろう、しかし、それにしても尾辻さんが言うことの重みというものは自民党議員にもわかったはずだ。それに対し、肝心の麻生さんはその質問を正面で受け止めることなく、また官僚作文棒読み。本当にがっかりさせられる。
しかし、尾辻さんのような議員がいることを考えると、参議院の価値を再評価しないわけにはいかない。良識の府といわれた中立・公正・熟慮のような参議院も最近では党派の支配が強く、政局の具になったり、とりあえず立てようかということで、tタレント、若者や女性が多くなり、参議院無用論にいっそうの拍車がかかったが、それでもこういう議員がしっかり政治家としての議論をすることの意義は、テレビを見たすべての人が感じたと思う。ねがわくは、麻生総理、せめて自分の心で、言葉で尾辻さんに回答してください。