これまで色々な国会の混乱を見てきたが、これほど破廉恥な国会はみたことがない。本会議の森首相（当時）へのヨイショ質問で松浪議員が野次（後にホリエモンメール事件で議員辞職し先日自殺した永田元議員のヤジだといわれる）に腹を立ててコップの水をかけて退場になったのが近年では最悪の行為であったが、今回の予算委員会での村田吉隆国対副委員長の事件は、国会対策の当事者である副委員長が、民主党議員の行動を盗写するというまさに前代未聞の不祥事だ。民主主義というのは合意形成のための手続きであって、だからこそ委員会の質問時間や言葉使いなどにも厳しい管理が行われている。まあ、小泉チルドレンの一期生が自分のブログに花を添えようと携帯電話のカメラを使って盗写するなら、まだ理解できるが、ベテラン議員がしかも国会運営の責任者が議場のルールを破って写真撮影するのは、民主党議員の懲罰動議などを出して議会運営を有利に展開しようとしたのだろう。このような議員は懲罰は当然だが、議員の品格を貶めた村田氏の議員辞職をもとめるべきだろう。しかし、ひどい時代となった。これで政治や国会を尊敬しろというのは無理だ。