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地中に情報処理拠点

中小企業診断士の長谷川です。こんにちは。
今日はデータセンターについてのお話です。

米サン・マイクロシステムズなど国内外のIT(情報技術)関連11社が、地表から100メートルの地下空間に企業や政府から情報システムの運営を受託するデータセンターを設置するとのことです。

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20071114AT1D1304X13112007.html

・建設地は中部地方の鉱山跡地
・年間を通じてセ氏15度と低く、潤沢な水源がある
・機器冷却に地下水を使い、従来の空冷方式に比べて電力消費を5割削減する
・堅固な岩盤の中に設置、耐震性も高い

環境に優しくメリットも大きいようですが、データセンターの運用面でいくつか気になる点があります。

データセンターの運用サービスの立ち上げ、ITコンサル案件でのデータセンター運用についての現地調査をした時の経験からいうと、データセンターの運用要員は厳しい労働環境におかれています。

24時間365日稼動が当たり前の時代なので、システム停止などに対する障害対応は緊急性が求められ、精神的なプレッシャーが強いられます。サーバーなどが置かれているマシンルームは人間の感覚すると空調が強すぎるので、長時間作業をしていると体調面での負荷が大きくなります。

そういった厳しい労働環境を踏まえ、データセンターは運用要員がリラックスして作業ができるような、様々な工夫がされているのです。

今回地中にデータセンターが設置された場合、窓がなくなってしまうので、運用要員の労働環境が気になります。経験された方はわかると思うのですが、窓がない部屋に長時間いると結構ストレスがかかるものです。

データセンターで災害が発生した時の運用要員の身の安全確保についても気になります。施設の構造上は問題ないのでしょうが、地中ということによるパニックが起こらないような教育が必要かもしれません。

地中ということでロケーションの利便性が劣ります。電話などインフラ障害時の連絡手段の確保など、都心立地型のデータセンターとは違った考慮点も多々ありそうです。

データセンターという箱を作ることは容易ですが、運用要員という人なしでは運用サービスはなしえません。

環境に優しく運用要員にも優しい。そのようなデータセンターが建設されることを期待しています。


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経済産業大臣登録 中小企業診断士
経済産業大臣認定 第一種情報処理技術者
内部統制評価機構認定 内部統制評価者
川崎市中小企業サポートセンター派遣専門家
L2Lビジネスプランナー
ドリームゲートアドバイザー
長谷川進
E-mail : hasegawa-info△goo.jp (ご相談・ご依頼などございましたら、お気軽にメールでお知らせください。上記メールアドレスの「△」を「@」に変更してお使いください)
  

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