半農・半Xの生活

思いついたことを思いついた時に綴ります。

このところの気分が重い意味がわかった

2013年02月28日 08時34分59秒 | 日記
昨年の12月の総選挙以来、淡い期待がなんとなくモヤモヤし、
重い雲が立ち込めたような暗い気分に変わり、ずっと晴れないで
いたのがこれで解った。
そう言うことなら全部繋がるし、理解ができる。
以下に元外務省大使の孫崎 享氏の書いた記事を転載する。少し
長いがこれを読んで頂ければ、今のこの日本には抗うことの出来
ない目に見えない大きな負の力が作用していることが解ると思う。


以下転載

奴隷根性丸出しの安倍首相
孫崎 享

安倍首相は、2月22日、米国訪問時にCSISでの政策スピーチを
次のスピーチで始めました。

「 ハムレさん、ご親切な紹介ありがとうございます。
アーミテージさん、ありがとうございます。
グリーンさんもありがとうございました。
そして皆さんがた本日は、おいでくださいましてありがとう
ございます。」
そして次のように続けました。
「昨年、
リチャード・アーミテージ、ジョゼフ・ナイ、マイケル・グリーンや
ほかのいろんな人たちが、日本についての報告を出しました。
そこで彼らが問うたのは、日本はもしかして、二級国家になってしまう
のだろうかということでした。 
アーミテージさん、わたしからお答えします。」(出典;首相官邸ブログ)

 驚愕です。
演説の冒頭は、重要な来客に向けて行うものです。
CSISでの政策スピーチを聞く聴衆はよほど、貧弱な層だったのでしょう。
主な来客が、ハムレ、アーミテージ、グリーンです。
とても一国の首脳が行う時の主要ゲストのレベルではありません。
現役の政治家や政権担当者が挨拶には不在なのです。
よほどこうした人々には安倍首相の関心はないのでしょう。
ハムレ氏 は米戦略国際問題研究所(CSIS)所長 と言っても、
元米国防副長官レベルです。
アーミテージ氏は元国務副長官ですが、2003年7月に、CIAリーク事件で
糾弾された人物です。
ウイルソン元大使が、イラク戦争に関して2003年7月6日付けの
ニューヨーク・タイムズ紙に、イラクの核開発についての情報が
捻じ曲げられていると寄稿して世論に訴えた。
2003年7月14日ウイルソンの妻がCIAエージェントであると報ずる
制裁措置をとったが、結局このリークはアーミテージが関与したことを
認める。こうしてアーミテージの威信は一気に低下した。
マイケル・グリーン氏はジョージタウン大学外交政策学部准教授に
過ぎません。
ナイもハーバード大学名誉教授であっても、
公的には国務次官補経験者にすぎません。
このレベルに冒頭お礼を言わなければならない程、来客のレベルが
低かったのでしょうか。
ハムレ氏、アーミテージ氏、マイケル・グリーン氏には共通点が
あります。彼らは、日本を操る人々、ジャパンハンドラーと呼ばれる
グループに属しています。
つまり、一国の首相が、米国の公の研究所でお礼を言う、
ご主人様にお礼を言う姿です。
全く奴隷精神そのものです。
更に「アーミテージさん、わたしからお答えします」と演説を始めている。
ジャパンハンドラー・アーミテージに報告という形で、演説を
進めています。この神経は一体何でしょう。

しかし、こうした姿は日本の歴史を見ると、決して異例と言えない所が
日本の悲しさです。

以下は私の『戦後史の正体』からの引用です。

「日本は米国の保護国である」といえば、多くの人は「そんなバカな」
という反応をされると思います。

日本には天皇もいる、首相もいる、国会議員もいる。
その日本がなんで「米国の保護国」なのか、むやみに挑発的な言葉を
使うなとお叱りをうけるかもしれません。

しかし米国人の発言のなかには、たしかに保護国という言葉が出てくる
のです。米国で外交・軍事面でもっとも重要なポストは、
国務長官と国防長官ですが、このふたりに劣らず重要なのが
国家安全保障担当の大統領補佐官です。つねに大統領のそばにいて、
ときに国務長官や国防長官よりも重要な役割を演じます。
いちばん有名なのはキッシンジャーでしょう。

ブレジンスキーはカーター大統領時代、国家安全保障担当の
大統領補佐官として辣腕をふるった人です。
最近でもオバマ大統領の選挙で外交顧問をつとめ、オバマ大統領から
「もっとも卓越した思想家のひとり」とよばれています。
日本でも彼の本は一〇冊以上出版されているのでないでしょうか。

そのなかに『グランド・チェスボード』(”The Grand Chessboard”)
という本があります(日本語訳は『ブレジンスキーの世界はこう動く
――21世紀の地政戦略ゲーム』)。

ブレジンスキーはこの本のなかで、日本をアメリカの
「セキュリティ・プロテクトレイト」(a security protectorate)、
つまり米国の「安全保障上の保護国」と書いています。

この「日本が米国の保護国である」という状況は、占領時代に作られ、
現在までつづいているものです。
ではなぜ、「日本が米国の保護国である」という状況が、
一般国民の眼には見えないのでしょう。
それは実にみごとな間接統治が行なわれているからです。

間接統治では、政策の決定権は米国がもっています。
しかし米国の指示を執行するのは日本政府です。
「米国が日本政府に命令している場面」は国民に見えません。
見えるのは日本政府が政策を実行しているところだけです。
その部分だけを見ると、日本は完全に独立しているように見えます。
しかしだれが安全保障政策を決定し、命令しているかとなると
それは米国です。日本はただ従属しているだけというケースが
多いのです。

米国の国務・陸軍・海軍から構成された調整委員会で
「連合国最高司令官の権限に関する通達」が検討されました。
一九四五年九月六日、トルーマン大統領の承認を得て、この文書は
マッカーサー元帥に送られました。
「連合国最高司令官の権限に関する通達」は、米国が日本を
どのように占領するかについて定めた基本文書です。

第一項で「天皇および日本国政府の国家統治の権限は、
連合国最高司令官としての貴官〔マッカーサー〕に属する」と規定して
います。日本がこの時点でGHQの属国であることを明確に
のべているのです。

第二項で「日本の管理は日本政府を通じて行なわれるが、
それはこのような措置が満足な成果をあげる限度内においてである。
そのことは、必要とあれば直接に行動する権利を妨げるものではない」
としています。

マッカーサー自身、次のように書いています。

「私は日本国民に対して、事実上無制限の権力をもっていた。
歴史上いかなる植民地総督も征服者も、私が日本国民に対して
もったほどの権力をもったことはなかった」

「軍事占領というものは、どうしても一方はドレイになり、
他方はその主人の役を演じはじめるものだ」(『マッカーサー回想記』)

天皇も総理大臣も、マッカーサーからみれば「ドレイ」なのです。
つまり自主的には判断ができない存在です。

しかし「ドレイ」だからといって、イコール悲惨な生活ということ
にはなりません。ドレイは財産です。しっかり働いてもらわなければ
ならないので、虐待されるとはかぎりません。

古代ギリシアでも一九世紀の米国でも、財産であるドレイが大事に
されるケースは数多くありました。
しかし主人に嫌われれば命をなくするのもドレイの宿命です。
運命は御主人様次第なのです。

さらにいえば、ドレイには上級ドレイ(日本人支配層)と
下級ドレイ(一般市民)が存在し、前者が後者を支配するという
構図が存在します。

吉田首相は、上級ドレイが下級ドレイに対して尊大に接する様子を、
一般の人びと相手によく演じていました。
しかし、夜陰にまぎれ、帝国ホテルにこっそりとしのびこんで、
主人であるウィロビーと会っていた姿は国民にはみせていません。
かろうじて犬丸帝国ホテル社長のような人が見ているだけです。

トルーマン大統領は次のように書いています。

「マサチューセッツ工科大学の総長コンプトン博士は、
〔日本から〕帰国したあとホワイトハウスに来て私に説明した。
彼にまとめてもらった覚書は次のとおりである。

日本は事実上、軍人をボスとする封建組織のなかのドレイ国であった。
そこで一般の人は、一方のボスのもとから他方のボスすなわち現在の
わが占領軍のもとに切りかわったわけである。
彼ら多くの者〔にとって〕はこの切りかえは、新しい政権のもとに
生計が保たれていければ、別に大したことではないのである」
(『トルーマン回顧録』)

こうして、今も綿々と奴隷の精神が受け継がれているのです。

演説だけに終わっているならまだいい。

しかし、今回は国民の生活を犠牲にするTPPという貢物を提供しています。
安倍首相はどうも、祖父岸信介の考え方より、吉田茂の生き方を
受け継いでいるようです。
そしてこの安倍首相を今、日本国民が拍手喝さいしているのです。
奴隷国家日本の面目躍如です。

転載おわり

そんな私も社畜であり、丸々太ったところでJPモルガンあたりに食
される運命なのです。