半農・半Xの生活

思いついたことを思いついた時に綴ります。

昨日の地震でおもうこと

2012年07月11日 07時35分31秒 | 日記
昨日の地震は、昼休みのくつろいでいる時間に起きた。
縦揺れに続いて、横揺れが起きた。
中野市、木島平村を中心にしたものらしい。
震度の割には、人的被害は無く、何よりであった。
これは、揺れている時間が短かったことも幸いした。
地震は、断層の挙動で起きるものであるが、今回の地震は
断層が上下に移動して起きたものである。

善光寺地震で有名な、長野市周辺、そして今回の中野市から
飯山にかけて、断層が集中しており、いつ起きてもおかしく
ない。
何れにしても今回は、被害が比較的小さくて何よりであったが、
これを大都市圏に置き換えた時、相当なダメージが予想される。
豆腐のような脆弱な地盤上に、箸のような形ばかりの基礎を打
込んで、気休めな安全で良しとしているが、絶対的な安全など
求めようが無い。


地震学者の石橋克彦氏の言を借りれば、工学技術は、物を造ろう
とする意欲や必要性を原動力として、その時点ででの限られた人知
で無限の大自然に挑むものである。したがって、技術の適用範囲が
広がるにつれて未知の自然が姿を現し、人知の限界が露呈するのは
宿命的なことで、それを克服することで、技術は進歩する。

問題なのは、現代社会が、このような技術の限界をわきまえず、
大自然にたいする畏怖を喪失して、経済至上主義で節度のない
大規模推し進めていることである。


このようなことを考えると今、早急にやらなければならないことは、
予想される首都直下型地震による壊滅的なダメージによって、国の
中枢機能の喪失を避ける為に、地方分権を推し進めることだと考える
のだけれど、消費税増税と財政再建を国是とする今の現状では、望む
べくもない。