21歳から60歳までお世話になっていた先生宅に行って来ました。
数年ぶりの再会でした。
どんな経緯で先生と出会ったのかを覚えていなかったのですが、先生が教えて下さいました。
21歳の私が、勤めている楽器店の楽譜売り場に度々訪れて楽譜を買う先生にこう言ったそうです。
「うちの教室でピアノの講師をなさいませんか?」
それから先生は楽器店に面接に来て講師になったそうです。
それでその後私はその先生に師事することになった。
「ピアノのレッスンをしていただけませんか?」と言ったようでした。
なんでも自分で切り開いてドンドン進めていく21歳だったようです。
いつも置かれた環境の中で、無理のない形で夢を叶えるのが私の生き方だった。
よく言えば積極的。
先生とは長いお付き合いだが、ある日先生が離婚したことを聞かされた。しかも離婚してから数年経っていた。
師弟関係において、プライベートな話もしていたはずだが私と先生が5歳違いだということを知ったのは私が55歳くらいの時だった。
先生の名前も、恵美子というのだ。
これも縁ですね。
離婚したのに、表札が旧姓ではなく以前からの結婚した時の苗字であった。
理由は、2人の息子さんたちと同じがいいからその苗字を名乗っているそうです。
月の半分は岡山に介護のため通っている。
離婚の理由を思い切って聞いてみた。
元旦那様が、内緒で家を抵当に入れて借金していたからだそうです。その時の借金を先生のご両親がキャッシュで支払って助けてくれたとのこと。
だから恩があるから、介護しているのだそうです。
先生のお母様は103歳とのことです。
いいなあ。そんな年齢までお母さんが長生きなさっているんだ。
今日先生に会って、21歳の私にも会って来ました。