(TBS news23より)
「国の暴挙」「騙された」反発の声も…台湾に最も近い島 与那国島に“ミサイル部隊計画”
台湾をめぐり米中の緊張が高まる中、台湾に最も近い沖縄県与那国島では昨年末、自衛隊の「ミサイル部隊の配備計画」が突然浮上しました。
前の町長らは「国に騙された」などと反発しています。
台湾から110キロしか離れていない与那国島に、自衛隊の駐屯地が開設されたのは7年前。 誘致をめぐり島が二分され、住民投票の結果、僅差で実現したという経緯があります。
配置されているのは「沿岸監視隊」。自衛隊員は約170人です。
ここに2022年の年末、突如浮上したのが「ミサイル部隊の配備計画」。
ミサイルを迎撃する地対空誘導弾の部隊などを設置するというものです。
突然、明らかになった計画に、島に自衛隊を誘致した前町長も反発しています。
■「国の暴挙」「騙された」ミサイル部隊計画に反発
ーー初めて聞いたときは、どのように感じましたか?
外間守吉 前町長 「びっくりしましたね。やってはいけない、国の暴挙ですよ」
2010年、自衛隊を誘致する前の町長時代、取材にこう答えていました。 外間 町長(2010年) 「島の発展の起爆剤になるんじゃないか」 町有地の年間1500万円の賃貸料や人口増など、一定の効果はあったといいます。
ではなぜ、自衛隊誘致を自ら実現した前町長が、憤っているのでしょうか。
外間前町長
「(当時、防衛省が)監視部隊の名称を明言」 誘致の段階では、置かれるのはあくまで「沿岸監視部隊」という説明で、起工式の横断幕にも明記されています。
その後の部隊の「強化」については、全く聞いていなかったといいます。
外間前町長
「なぜ中国が我々にミサイルを撃ってくるのか、何を根拠に言っているのか、全くわからない」
「銃口を向けるということは、中国にとっては『してやったな、ありがとう、我々が撃つぞ』と。“お膳立て”を逆に、日本政府はしている」
町長とともに誘致を進めた前議長も。
前西原武三 前議長
「自衛隊を配備して、時間が経っているうちにミサイル配備。騙された気がしてしょうがない。頭にきます」
TBS 萩原豊 解説・専門記者室長:
これは中国への対応、さらには台湾有事を想定した配備になっています。 2010年以降ですね、防衛省はいわゆる南西シフトというのを進めているんです。 自衛隊の駐屯地が次々と開設されました。そして、ミサイル部隊なんですが、既に奄美大島、そして宮古島にあります。 2023年3月、駐屯地が開設されたばかりの石垣島にも配備が予定されているんです。 そして今回、与那国島・駐屯地に計画案が浮上してきたというわけなんです。
(南西諸島は、あれよあれよという間に「ミサイル列島」にされてしまった)
小川キャスター
地元の方からすれば、(ミサイルを配備することによって)直接攻撃対象、攻撃目標になってしまうのではないか、という不安は当然高まりますよね。
TBS 萩原豊 解説・専門記者室長:
防衛省は「ミサイル部隊が来ないとは言っていない」と回答しています。
(編集部より)
最初「沿岸監視部隊」を置くだけ、という約束だった。それでも島の世論は二分し、わずかの差で「沿岸監視部隊」設置を認めたのに、島民の了解も得ずに勝手にミサイルを配備することにしました。「約束が違う」と前町長や島民が憤っています。
それに対し防衛省側は「当初からミサイルを配備しないとは言っていない」などとトボけたことを言っています。
そして自衛隊員が2500人死傷する、と言われる戦争に沖縄を、日本をまきこもうとしています。
そして自衛隊以外に沖縄県民から膨大な戦死者が出ることは全く考慮されず、戦争ごっこのような軍事シミュレーションが行なわれているのです。
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南西諸島へのミサイル配備については、岸田は「防衛力を強化するためで、国民の命と暮らしをまもるため」と国会答弁。ミサイルを配備されたら、標的になるのは決まっている。沖縄の人々は国民じゃないのか? 米軍も自衛隊も有事の際は「住民は守らない」と公言しているが、ミサイル基地には地下に避難施設をつくるという。自衛隊のためのもので、住民は入れない。米軍は沖縄戦になれば、海兵隊は本国に送還するという計画が明らかになった。アジアだけの戦争にしたいのだ。
島だから、自主避難もままならない。沖縄の人々はおびえている。傍観者になってはいけない。傍観するということは、沖縄の人たちは死んでもいいということと同じだ。
戦争になれば、沖縄だけでなく、本土にある自衛隊基地、原発、工場、空港、港湾…を始めとして、すべてが標的になる。ウクライナを見ればわかる。
あなたは戦争をしたいか? 自衛隊は私たちを守ってくれるか?
「軍隊は住民を守らない」という教訓を持っている沖縄の人たちと闘おう!
戦争をやりたくてしかたない自民党政府にNO!と言おう。まずは選挙からだ。