「核戦争の恐怖」
終末時計で「終末100秒前」
今年、1月21日に発表された世界科学者会議の終末時計は「終末100秒前」でした。
冷戦が終り、ソ連が崩壊し東西冷戦が終結した1991年には「終末17分前」まで戻りましたが、その後は環境危機などによって、徐々に週末時計の針は進み、今年初めには残り100秒までになりました。
ウクライナ侵略で、現実味を帯びた、核戦争による「終末」
2月24日に始まったロシアのウクライナ侵略で、ロシア大統領プーチンは「核兵器使用」を示唆する脅迫を口にしています。核戦争による「終末」が現実味を帯びている状況に慄然とします。
原爆が東京に落ちる夢を見た
最近、悪夢を時々見ます。よく見るは道に迷う夢ですが、今年なって2度、原爆が落ちる夢を見ました。まだウクライナ侵略の前ですが奇妙なリアルな夢でした。目が覚めてゾッとしました。西の方、東京に落ちるような夢でしたが、きっと部屋の照明がウトウトしたときに見せた夢だと思います。現実は厳しく、核戦争や第三次世界大戦が危惧される事態です。ウクライナの避難民の様子を目にすると、「ボクなら逃げられないな」と思うのです。車椅子のボクでは瓦礫の中を逃げることは不可能だと思うからです。
(赤十字が作成した動画:「都市に核兵器を落としたらどうなる?」
戦争を「特別軍事作戦」と呼ぶプーチン
戦争は始めたら大きな犠牲が生じます。現在は戦争そのものが違法です。ロシアのウクライナ侵略は21世紀最大の「戦争」です。ロシア大統領プーチンは「戦争」と言わず、「特別軍事作戦」( О проведении специальной военной операции)と呼んでいます。
核・放射能がある限り人類の未来は暗い
日々の市街戦の犠牲は悲惨ですが、核兵器の恐怖をボクたちは広島・長崎で知っています。さらに放射能の恐怖は、東日本大震災の福島第一原発事故で思い知りました。核・放射能は人類絶滅の契機となるでしょう。核・放射能がある限り人類の未来には暗雲がたなびきます。今回のウクライナ侵略から学ぶことは、核兵器も原発も人類の脅威であることでしょう。
「核共有」ほど愚かなことはない
今こそ核廃絶を進めることが重要です。日本が「核共有」の道に進むことほど愚かなことはありません。
核禁止条約やグリーンエネルギーなど、人類の進むべき道は示されています。日本はその道を選択するだけでよいのです。
電力不足、などと言って原発再稼働をねらっている?
3月22日の寒い1日、電力供給が逼迫するとして「電力需給逼迫警報」を発表し、節電を呼びかけました。岸田首相や萩生田経済産業相などがツイッターや記者会見で節電を呼びかけましたが、一時は需要が供給を上回り「綱渡り」の状態が続きました。
ニュースでは太陽光発電が悪天候でほとんど発電できないこと、先日の宮城県沖の地震で火力発電所が停止しているためなどと言いながら、電源安定のために原発再稼動もとキャンペーンしているようでした。
原発は災害に脆弱。このことを福島で思い知らされた
原発は災害に脆弱で、事故が起これば破局的な事態が生じることは東京電力福島第一原発事故で思い知らされました。これからの電源は小規模・分散型の多様な発電と送電のネットワークシステムです。ウクライナでは事故どころか、原発エリアが「戦場」になってしまい、何が起こるか想像もできない状況です。
もし東海再処理施設が攻撃されたら…廃液20%放出で死者40万人と試算 ウクライナで原発リスクが現実に
(東京新聞の記事です)
火事場泥棒のように「核共有」や「憲法改定」を叫ぶのでなく、日本国憲法を掲げて即時停戦を訴えることが重要
23日にはウクライナのゼレンスキー大統領がリモートで国会演説を行いました。欧米での演説とはちょっと雰囲気が違うものでしたが、ボクは彼が日本国憲法の平和主義を踏まえたからだと思っています。憲法9条の「平和主義」(戦争の永久放棄、交戦権の放棄、戦力不保持)を理解しての演説だからだと考えています。日本の平和主義からすれば、「侵略戦争」はもちろんですが「平和のための戦争」も認めないというのが原則です。ゼレンスキー大統領もプーチンも白旗を掲げたくても掲げられないという“窮地”に追い込まれていると言えるでしょう。日本は平和のための名目を作り出す努力こそすべきです。火事場泥棒のように「核共有」や「憲法改定」を言ってはならないのであって、ロシアとウクライナに日本国憲法を掲げて即時停戦を訴えることが重要だと考えています。(近)
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