手話で届ける応援歌 耳の不自由な人に意識が向くように リモートで全国つなぎ、動画制作 :東京新聞 TOKYO Web
手話で届ける応援歌
yukaさん
「コロナと闘う人々への応援歌を、聴覚障害者にも届けたい」−。昨年、新型コロナウイルスが感染拡大する中、活動を自粛していた音楽家と一般の人々がリモートでつながって制作した歌「Be One」を、全国各地の人々が手話で表現した動画が注目を集めている。千葉市の会社員yukaさんが動画制作の中心となり、これまでの参加者は北海道から沖縄までの延べ約180人に上る。 (鈴木みのり)
リモートで全国つなぎ 動画制作
耳の不自由な人に意識が向くように
リモートで全国つなぎ 動画制作
耳の不自由な人に意識が向くように
「Be One」は、昨年四月の緊急事態宣言下に制作された。コロナ禍に生きる人々を励ます内容で、動画はネット上で公開され話題を呼んだ。yukaさんは「この曲に背中を押された」と話す。「聴覚障害者を含めもっと多くの人々に知ってほしい」と考え、興味のあった手話で表現することを思い付いた。
会員制交流サイト(SNS)などで参加者を募集。振り付けは、プロのダンサーが手掛け、参加者の聴覚障害者が手話の監修をした。若者を中心に百人以上から集まった動画をつなぎあわせ、一本の動画を完成させた。
昨年五月上旬にユーチューブで公開すると反響を呼び、六月下旬には再生回数が二万回を超えた。当初は動画一本を制作した時点で活動を終えるつもりだったが、「コロナ禍だからこそ生まれた曲を、埋もれさせてはいけない」と再び参加者を募集。新たな動画を昨年十二月末に投稿し、今月も新たに二本の動画を公開する。
多くの人々がマスクを着用する現在、聴覚障害者は口の動きが読み取れず、意思疎通に困難を感じる場合が多い。「手話はぬくもりのある表現。動画を通じて手話を知り、耳の不自由な人に自然と意識が向くようになってほしい」とyukaさん。「コロナの歴史を語る時のエピソードになれば」と願い、これからも動画を作り続ける。
動画はユーチューブで「Be One手話ソングプロジェクト」と検索。(以上、1月19日付東京新聞より)
ユーチューブの画像でご覧ください
元歌はこちらです
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