米議会乱入事件から1年
世界に衝撃を与えた、トランプ支持者たちの米議会乱入事件から1年が経ちました。
1年前の「住みたい習志野」の記事です。
アメリカではトランプ大統領が「ワイルドなデモ」を呼びかけ、大変なことに - 住みたい習志野
世界に衝撃を与えた議事堂乱入事件6日大統領選の選挙人投票の集計が行われていたアメリカ連邦議会議事堂にトランプ大統領を支持するデモ隊が乱入した...
アメリカではトランプ大統領が「ワイルドなデモ」を呼びかけ、大変なことに - 住みたい習志野
トランプ支持者たちを「洗脳」した「Qアノン」を追った「Qアノンの正体」というドキュメンタリー
ネットチャンネルでしか見られませんが、「Qアノンの正体」というドキュメンタリーが評判になっています。アメリカの共和党支持者たちを「洗脳」し、共和党を「Qアノンの共和党」に変えてしまった「Q」という人物の正体を暴いたドキュメンタリーです。
『Qアノンの正体 / Q: INTO THE STORM』予告編
この番組の概要をご紹介します。
第1話 嵐の前の静けさ
2018年、ドキュメンタリー映像作家のカレン・ホーバックは、Qアノンの起源や成り立ちを理解しようと、Qの正体を知るためのヒントを探し始める。国内外へ足を運び、初期に運動の拡大に貢献した人々を取材する。
Qアノンのキーパーソンは「コードモンキー」(ロン・ワトキンス)だった。
第2話 偶然を信じるか?
ホーバックはマニラを訪れ、Qの投稿先である8チャンの運営チームに会う。フレドリック・ブレンナンからは8チャンを立ち上げた動機を、8チャンのオーナー、ジム・ワトキンスと息子のロン・ワトキンスにも話を聞く。
ハンドルネームは「コードモンキー」というオタクの青年(ロン・ワトキンス)。この人があやしい。
第3話 フェイクニュースは真実か?
中間選挙を控え、Qアノン支持者の間では“赤い波”が起きるのではないかという期待が高まっていた。一方ホーバックは、ワトキンス父子のニュースサイトがトランプの側近から資金提供を受けているという情報を得る。
Qが「攻撃に移る」と書き込みした後、2019年3月15日、ニュージーランドのモスクで男が銃を乱射して40人以上を殺害し、その一部始終をネットでライブ中継し、Qアノン支持者が「良くやった」と次々に書き込む、という異常な事件が起こる。
ニュージーランド首相は8チャンを激しく非難し、ニュージーランドとオーストラリアは8チャンにアクセス制限を行った。
翌月にも8チャンに投稿していた10代の男がカリフォルニア州のユダヤ教の教会、シナゴーグを襲撃し、1人を殺害し、他にも負傷者を出した、という事件を起こしたが、ロン・ワトキンスは平然としていた。
第4話 DCのパニック
2019年、勢いを失っていたQムーブメントはジェフリー・エプスタイン(民主党ともトランプともつながっている人物)が性的虐待容疑で逮捕され、後に自殺を図ったことで再び加熱する。8チャンの利用者が400万人を超える。そんななか、2019年8月3日テキサス州でメキシコ人を狙った自動小銃乱射事件で20人以上が死亡する、という事件が8チャンユーザーによって起こされ、8チャンはオフラインに追い込まれる。
ロン・ワトキンスはトランプの参謀、スティーブ・バノンに助けを求める。
第5話 ゲームオーバー
Qはトランプの共和党の主流に躍り出る。トランプは8700万人の自分のフォロワーにQの書き込みをリツイートし、「ビン・ラディンは死んでいない。その事実を隠すためにバイデンが特殊部隊の殺害を指示した」などという荒唐無稽な陰謀論を拡散した。
フレッドとジムの対決が激化するなか、8チャンは8クンと名前を変え、早速Qは8クンに投稿を始める。アメリカでは元軍人や政治工作の専門家がQの力を利用しようとする。一方、マニラではジムがフレッドを訴え...。
第6話 嵐の中へ
新型コロナウイルスの感染拡大により世界各地で都市封鎖が行われるなか、Qの突飛な陰謀説は一層人々の注目を浴び、大物政治関係者らによって広められる。ロン・ワトキンスは「自分がトランプを動かしている」ことに自信を持つ。ロンやQチューバーたちが「ウイルスは武漢の研究所から広がった」とか「生物兵器だ」とか書き込みを行うと、トランプ大統領がすぐそれを拡散する。「消毒剤がウイルスに効く」と書き込みを行うと、すぐトランプが同じ発言をする。
逆にトランプが「マラリアの薬が効く」と発言すると、それをQチューバーたちが拡散。トランプがマスクに異を唱えるとQも同調、「パンデミックはヒラリー・クリントンやバイデン達が地下に作っているディープステート(悪の帝国)が広めた。彼らは小児性愛者だ」という「陰謀論」を拡散。Qアノン支持者が共和党から24人立候補し、2人が当選。トランプはQアノンを選挙戦にフル活用した。
しかし大統領選挙でトランプは敗北。するとロン・ワトキンスが「投票集計器の会社ドミニオンの器械が不正に操作された」という「珍説」を主張し、これをQアノン支持者たちが信じ込まされ、「不正選挙」だと騒ぎ立て、やがて、議事堂襲撃事件へとつながっていく。
結局「Q」はこのオタク青年ロン・ワトキンスだったことがわかる。
アメリカ社会の闇は深い
一人のオタク青年が遊び半分に広めた「陰謀論」が社会を覆い、銃撃事件や議事堂乱入事件を起こしてしまい、共和党ではいまだにこの「Qアノン支持者」が強大な影響力を持っている。
アメリカがついにこんな国に成り下がってしまったことに衝撃を受けてしまうドキュメンタリーです。アメリカ社会がかかえる闇。相当深いと言えます。
(ABEMA TIMESの、こんな記事もあります)
米国議会の襲撃から1年…「Q」の正体はロン・ワトキンス氏? 背景にひろゆき氏運営のネット掲示板『4chan』も(ABEMA TIMES) - Yahoo!ニュース
コメントをお寄せください。
<パソコンの場合>
このブログの右下「コメント」をクリック⇒「コメントを投稿する」をクリック⇒名前(ニックネームでも可)、タイトル、コメントを入力し、下に表示された4桁の数字を下の枠に入力⇒「コメントを投稿する」をクリック
<スマホの場合>
このブログの下の方「コメントする」を押す⇒名前(ニックネームでも可)、コメントを入力⇒「私はロボットではありません」の左の四角を押す⇒表示された項目に該当する画像を選択し、右下の「確認」を押す⇒「投稿する」を押す