隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0595.泡姫シルビアの華麗な推理

2005年05月12日 | 安楽椅子探偵
泡姫シルビアの華麗な推理
読 了 日 2005/05/12
著  者 都筑道夫
出 版 社 新潮社
形  態 文庫
ページ数 274
発 行 日 1986/11/25
ISBN 4-10-128604-3

 

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日トルコ人の青年からの苦情で、トルコ風呂という言い方はすっかり姿を消してソープランドというおかしな名前になった。
本書は、そこで働く女性シルビアを主人公とした連作短編集だ。

シルビアを探偵役としたシリーズはもう1冊「ベッド・ディテクティブ」があり、僕はそのタイトルに惹かれて、そちらの方を先に買っておいたのだが、本書の方が第一作という事で先に読むことにした。
いわゆるアームチェアディティクティブ-即ち安楽椅子探偵譚で、ここ一年ばかり僕が集めているミステリーのスタイルである。古今東西探偵役には、様々な職業が振り当てられてきたが、ソープ嬢の探偵は、初めてのようだ。客の抱える謎や事件に持ち前の推理を働かせて、解決するシルビアの評判が広がっていく。
そしていまや、肝心の目的?そっちのけで、名探偵シルビアの頭脳を目当てに来店する客が増えている、というお話。

 

収録作品
# タイトル
1 仮面をぬぐシルビア
2 密室を開くシルビア
3 除夜の鐘をきくシルビア
4 宝さがしをするシルビア
5 小説を書くシルビア
6 客をなくすシルビア
7 立ち聞きするシルビア

 

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