隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

1451.灰色の犬

2014年03月27日 | ハードボイルド
灰色の犬
読 了 日 2014/03/13
著  者 福澤徹三
出 版 社 光文社
形  態 単行本
ページ数 508
発 行 日 2013/09/20
I S B N 978-4-334-92897-1

 

上の著者名をクリックすると、著者のページへ移動します。

ミさんが十年ほど前から、いやもっと前からだったかな、リウマチに罹って手足だけでなく、体全体に力が入らないという状態だった。それでも市内の介護センターで、週1回リハビリをを行っているので、どうにか日常生活に大きな支障が出るというほどではなくなった。
ところが昨日朝になって、体中が痛いという状態になって、急遽救急車で近くの君津中央病院に運ばれた。普段の病院通いは僕が車で連れていくのだが、昨日は歩けない状態だったから、60㎏以上もある体を車に乗せるのは僕には無理だったので、仕方なく119番に頼むことにしたのだ。救急車には娘が同乗して行った。
1か月ほど前から娘が、それまでのアウトレット・モールでの派遣社員の仕事を辞めて、在宅していたので入院手続きや身の回り品の用意などの手配を任せられてよかった。
検査の結果また肺に水が溜まっていることが分かった。実は1昨年自宅で転んで鎖骨を骨折して、2か月ほど同じ病院に入院した際にも、同じ症状があったのに、喫煙の悪習慣を断ち切れず、多分それも一つの要因ではないかと思うのだが、煙草のみにはそれなりの理屈があって、なかなか止めようとはしないのだ。

 

 

そればかりではない。1昨日(3月28日)は僕も行きつけの眼科で、右眼の緑内障の治療で、レーザー光線の照射による手術を受けたばかりだった。近頃乱視がひどくなって、時には眼鏡をかけているにも拘らず、物が二重に見えることがあって、しばらくぶりに訪れた眼科で緑内障と診断されたのだ。
そういえば少し前にブログにも書いたが、車を駐車場の線に沿って入れているつもりが、いつも少し傾くのは、加齢による勘の悪さばかりでなく、乱視が進んでいることも原因の一つと分かったのだ。
1週間後くらいに、左眼の方もレーザー照射をすることになっているので、そのあと眼鏡の処方をしてもらって、改めて眼鏡を作ろうかと思っている。今月は何かと非日常的なことが重なって、物要りだったりと気忙しい。ということでこのところ読書以外の事を書くことが多いが、ブログの更新がその分遅れる。

 

 

分、こういうのをノワール小説と言うのだろうか。ノワールといえば、昔フィルム・ノワールが一世を風靡したことがあった。僕はフランス語の暗い映画という意味である「フィルム・ノワール」という言葉から、フランスの犯罪映画を指すのだと思っていたら、1940年代から50年代にかけて製作されたアメリカの犯罪映画を指して、フランスのニーノ・フランクという脚本家が言ったことらしい。
つい先だって僕は新藤冬樹氏の作品を読んだが、BSイレブンの「宮崎美子のすずらん本屋堂」の中で、宮崎美子氏が新藤氏をの事を指して、「ノワールの旗手」などという表現をしていたが、最近はノワールと言われる暗黒の世界の事件小説が多くの作家によって著されているようだ。僕もそうしたカテゴリーの範疇に入る本を知らずに読んでいるのかもしれないが、本書を読み進むうちにこれこそノワールではないかと思った次第だ。

 

 

本書を知ったのもどこかのテレビ番組だろう、近頃は新聞の読書欄もあまり見てないから・・・・。たまに新聞に著名な作家の記事を見たりすると、義務的に切り取ってクリアファイルに収めたりする。このブログで初めての作家の本を読むときに、著者のページも同時に作るから、そのときのためにデータを集める癖がついているのだ。それも今ではさして重要なことではない。
そうしたデータはほとんどネットで見ることができる今、スクラップブックや、クリアファイルの世話になることはなくなっているからだ。
ここ2ヶ月ほど専ら図書館を利用して、過去に気になったタイトルを少しずつ消化しているが、わずかずつ余裕ができて、読もうとする本の作者のページを予め作ることができている。
あと2―3ヶ月でこのブログがなくなるということで、Broach(NTTぷららの提供するブログサービス)のブロガー達の中には、ブログサービスの継続を訴える者が掲示板に投稿している。それに同調するブロガーもいるが、多分廃止の決定は覆らないだろう。
今月(3月)に入ってようやくブログの記事の、HTMLによるバックアップが終わった。数千に及ぶ記事だから結構手間もかかったが、かなり前からバックアップは独自に行っていたので、こんな事態を予測していたわけではないが、結果オーライといった感じだ。

 

 

の場合は、数年前に福祉施設のホームページの立ち上げに協力する形で、その予備の作業として自分のサイトを作ったから、とりあえずはブログの記事をそこに移行するつもりでいる。
当面の引越し先があることと、移行の方法がわかっている事で、慌てることは無いのだが、まあ、面倒であることに変わりは無く、ブロガー諸氏の抗議同様、ぷららのNTTグループとは思えない安易な決定に、納得できない思いも湧く。

そんな状況の中でも僕の読書に対する意欲はますます高まって、図書館を利用することによって読みたい本をほぼ借りて読めることが、僕のそんな欲求を充足させている。このブログの記事の元ともなるメモを読書録なるタイトルを付けたノートに記しているが、そのノートの後ろのページに書評番組などで紹介された、話題作、新作のタイトルの中から気になるものをメモしてある。
それらのタイトルをすべて読めるわけではないが、図書館で借りだす際の参考にしている。本書もこの次の「七色の毒」と一緒に袖ヶ浦市立図書館で借りてきた。

ストーリーも終盤に近づくにしたがって、どうやら裏の仕組みがわかってくる。どうしようもない息子からの電話は、その証拠らしき二人の男の会話だった。馬鹿な息子ほどかわいいと言うが、仕事一筋の刑事と父と、「大学は出たけれど・・・」というプウタローの息子が、事件のおかげでどうやら絆を取り戻せそうなラストに、それまでたまっていたフラストレーションが解消してようやく安堵の胸をなでおろせる。

 

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

最新の画像もっと見る

コメントを投稿